原題 SOUTHPAW
この映画、長野県では確か期間限定で上映されていなかったでしょうか。
観に行こう、と思っていてもいつの間にか上映期間が終わってしまっていて、劇場には行かれませんでした。そうこうしているうちに時間が経ってしまい、iTunesで配信開始されたのも知っていましたが、なかなか時間がとれず、鑑賞するのが今頃になってしまいました。
今回はu-nextで視聴。
u-nextに加入していても、まだルールがよくわからない状況。月に1,2本無料で新作を見る事ができるのでしたっけ?
という事で、今回はコインではなく0コインで視聴できました。
そして評価は
🍎🍎🍎
です!
施設育ちの頭弱そうなでも腕っぷしだけは強いあらくれ者が、ボクシング界でトップになり、同じ施設で育った奥さんと一人娘の三人で優雅な生活を送っていたのが、突然の事故で奥さんが急死。そこから主人公のどん底までの転落人生が始まります。でも良いトレーナーに巡り会い、怒るだけの性格も矯正し、再びボクシングの試合に臨み、見事勝利を収めたのでした。。。
と、まあ、良く有るストーリーですが、感動します。涙で溢れる箇所が何回も。。
それに一番の特徴は、私みたいにボクシングを良く知らない者にも、ボクシングとは何かという事が良くわかるようになる事です。
そこには主役を演じた、ジェイクの演技力もあるのではないでしょうか。
それにしても、ジェイク、様々な役柄を演じてきて、その都度驚かされます。一つとして同じような役柄を演じた事が有りませんが、どんな役にも見事にドンピシャはまっています。
それには本人の努力も有るのでしょう。
今回の役柄を演じるにあたり、1日数時間、毎日8ヶ月間にわたってボクシングの練習に明け暮れたということです。そのため、ボクシングの試合の撮影でもスタントを全く使う事がなかったということです。
この映画の一番の見所はというと、なんてたって、ボクシングの試合のシーンでしょう。特にラスト12Rにも及ぶ試合にです。ジェイクの体の動きもとても良く、パンチを見事にかわしているとこなど、プロの試合を見ているような錯覚を覚えました。それを、途中大きくはしょる事もなく、12Rで主人公の動きの変化、体の変化そして心の変化を表しているのは、見ている方としても、ほんとうの試合を観戦しているような雰囲気でした。
「ロッキー」とか「シンデレラマン」とかボクシングの映画も何本か見た事がありますが、この映画でボクシングの体の動きを一番良く解ったかなという感想です。
ボクシングが好きになりそう。。
ジェイクの主人公が立ち直っていく心の軌跡の演じ方も良かったです。また、娘役を演じたウーナちゃん。眼鏡を取った顔はお母さん役を演じたレイチェル・マクアダムズにそっくり!でした。
コーチ役を演じたフォレスト・ウィテカーも今回は抑えた演技で、非常に味がありました。
親子の情愛にもほろりとさせられますが、だんなは甘やかしてはだめ、という一つの教訓も含まれているような内容です。よ。
また、タイトルのサウスポーは最後に炸裂するんですね。
映画『サウスポー』予告編