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NHKスペシャル 戦艦武蔵の最後

2016-12-05 21:50:18 | テレビ
昨晩、真田丸を見ながらtwitterを眺めていたら、武蔵というつぶやきが多いのに気がつきました。
例えば、

 今日は真田丸そして武蔵の流れ。

とか。。。
この武蔵ってなんだろう、アニメかしら、と思っていました。が、もしかしてと番組表を確認したら、夜9時からNHKスペシャルで「戦艦武蔵の最後」という番組を放送することがわかりました。
戦艦なんて大和ぐらい知らなかったのですが、武蔵というツイートが多いため、私も、ということで番組を視聴。
でも、戦艦とかの知識が全くない私でさえ、大変興味深く見ることができました。



戦艦大和が発見された、というニュースは以前聞いたことがありますが、武蔵が発見されたということは全く知りませんでした。
番組によると、8年間におよぶ極秘プロジェクトだったとか。撮影された100時間にもおよぶフィルムを参考に、武蔵の最後をCGを交えながら表しており、大変見やすかったです。
欲をいえば、100時間ものフィルムを使用したのだから、もっと技術的なことを掘り下げてもらいたかったと思うのですが、1時間という番組の尺と老若男女が視聴しているということを考慮すれば、今回のようなまとめ方が妥当だったのだと思います。

また、若い世代に太平洋戦争で起きたことを知ってもらうにはテレビのような映像が一番と思っているので、良い企画だったと思います。

それにしても、真珠湾のときには飛行機で先制攻撃をしていた日本軍なのに、その後は艦隊主義に終始し、時代に乗り遅れたような戦争の仕方でした。あの時代でもまだ、日露戦争の亡霊に左右されていたのでしょうか。
世界一大きい戦艦といえども、あれだけの無数の米軍機に攻撃されてはたまったものではないでしょう。それでも沈没まで5時間かかったということですから、かなり頑丈な戦艦だったとということがわかります。
当時の米軍のパイロットの方もまだ95歳で生存しておられ、その方の証言で、至近距離から魚雷を攻撃する訓練を繰り返し行っていたということでした。また、戦艦が大きからこそ、飛行機からの攻撃が大変楽だった、ということです。
戦艦といえども、飛行機から見れば、無用の長物的な感じになってしまうのですね。

後の祭りですが、あれほどの大きい戦艦を作れるのなら、その原材料を使用して多くの飛行機を作っていれば、と考えてしまいます。

それにしても、海底の武蔵は粉々になっていました。
この原因はというと、世界一を誇った主砲が全く使用されず、爆弾が多数残っており船体が沈没している時にそれが爆発したのではないのか、と推測されていました。
世界一を誇った46センチの主砲に自らがやられてしまう皮肉。

日本やアメリカの戦争の仕方を見ていると、いかに情報収集や世界のトレンドを見るのが大切か、ということがよくわかります。
軍のメンツとか精神力の考えでは絶対に勝てません。

今回の番組、武蔵沈没に関して主にハード面を中心にしたプログラムかと思っていたので、生存者の証言があることに驚きました。貴重な証言でしたが、これはこれで、別番組ができそうな内容です。
ですが、せっかく生き残った乗組員なのに、その後、地上戦に駆り出され、多くが玉砕。その結果、2,399名中生き残ったのはたったの430人。
この事実にショックを受けた、という投稿がtwitterでは多かったです。

欲をいえば、戦闘シーンのCGをもうちょっと長く放送して貰えば、と思いました。ほんの数分に、勿体無い感じが。。

最近は大陸方面にきな臭いような動きもあり、いろいろと騒がれてはいます。
戦争をしない、ということも大切ですが、戦争を仕掛けられないようにすることも大切、という意見も見ました。
それにはやはり情報収集が大切ですね。また、外交が非常に重要になってきます。

また、自国民をむやみに死なせてしまうような戦争は絶対に勝てないと思います。零戦にしても、非常にスピードが出たようですが。壁が非常に薄く、狙われたら生き残ることは難しいと言われていたそうです。その反対に、アメリカの軍機は、まず乗組員を守ることが大切、ということで、壁は厚くしたということです。この考えの差に、戦争では絶対的な差が出てしまうのではないでしょうか。

ISも自爆テロなんかで世間を騒がせていますが、仲間を不幸に陥れるような戦いの仕方では絶対に上手くいかない思います。

今後のどのような世界になっていくのかわかりませんが、太平洋戦争が私たちに多くの教訓を残しているのではないでしょうか。