新幹線開発物語 (中公文庫―BIBLIO20世紀) | |
角本 良平 | |
中央公論新社 |
初版1964年4月30日 改版2001年12月20日
新幹線が開通する半年前に発行されている本です。新幹線開発に実際に携わった方が書かれているので、読み応えがあります。
技術者らしい文章ですが、大変読みやすい。技術的な事は全く素人の私にもわかりやすく書かれています。
しかし、たった5年で新幹線開業までこぎ着けたというのには驚きます。
その陰で、用地買収、技術革新、工事着工などなど、様々な事があったんですね。それだけではなく、先人たちの遺産もあり、そのおかげで5年で開通できた、というところにも興味が湧きました。
著者はまた、この時代にあってリニア新幹線にも触れています。昨年、そのリニア新幹線が2027年開業を目指すという事が報道されていましたが、21世紀の時代に必要な物なのかどうか、新幹線と同じような成功を納める事が出来るのかはわかりませんね。