ヘルプ～こころがつなぐストーリー～

第８４回アカデミー賞で、オクタビア・スペンサーが助演女優賞を獲得したこの映画。

1960年代のアメリカ、ミシシッピー州が舞台。白人女性と黒人家政婦達の心の葛藤を描いたこの作品。もともとはベストセラーの小説が基になっています。
黒人、白人に限らず、田舎町に暮らす人々、主に当時の女性達が多く登場し、その一人一人の悩みや葛藤にスポットをあてて描いています。

白人女性が人種差別に関して、黒人女性にインタビューに行くというところからストーリーが始まっていますが、人種差別という重いテーマだけではなく、1960年代の南部の小さな田舎町で暮らして行くということはどういう事だったのか、コミュニティーで暮らして行くという事はどういう状態だったのかという事をとっても丁寧に描いているので、自分の生活に置き換えてみる事もできました。

奥様連中、着飾ってパーティーとかお食事会とかに率先して出かけたり、近所付き合いに忙しいんですが、みんなそれぞれ悩みを抱えているんですね。

ミミーという黒人の家政婦役を演じたオクタビア・スペンサーですが、セリフの一つ一つにお茶目なところがあって、見ていて全然あきませんでしね。かえって、映画全体にメリハリを与えているような演技でした。
主役のエマ・ストーンも良かったですね。
見終わってもまた見てみたい、と思わせてくれる映画です。

という事で評価は　

🍎🍎🍎

です！！

登場人物がほぼ女性、というこの映画で、もう一つの見所はなんといっても、当時のアメリカ南部の料理です。

お料理上手として知られミミーですが、このミミーが作るフライドチキン！とチョコレートパイ！をとっても食べてみたくなりました。
なかでもミミーが絶賛するショートニングで揚げたフライドチキン🍎
考えただけでもよだれがでそうです。

そんな料理も楽しめる映画です。
一見の価値あり🍎

映画『ヘルプ ～心がつなぐストーリー～』予告編