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LOVE - GOLDEN APPLE

投資とフィギュアスケート、映画とドラマに政治、その他諸々。
自分の興味ある事を勝手に綴っているブログです。

ハンターキラー 潜航せよ — 莫大なお金をかけてそうな割にはすぐに忘れそうな映画、かな❓

2019-04-21 10:44:00 | 映画

原題: HunterKiller

 

映画館には行かない、なんて言っていたのに、ぽっかりと空いた時間ができてしまったので、見に行ってしまった。

上田アリオです。

 

 

潜水艦映画、好きですね。

 

 

レッド・オクトーバーを追え!

 

 

 

クリムゾン・タイド

 

 

K-19

 

 

 

U-571

 

 

 

とか、漫画では、

 

沈黙の艦隊

 

 

 

にものすごくハマりましたね。

 

その延長線上で、今回はこの映画をはるばる映画館まで見に行ったというわけです。

 

さてその感想は、というと、一言で言うと、

 

莫大なお金をかけたB級映画、壮大な娯楽映画

 

と言うところでしょうか。

特にラスト、これで一体どういうような展開にするのかと思ったら、まあ、敵に助けられた、と言うような、どっかで見たような、デジャヴを感じてしまった展開です。

思わず、吹いてしまった❗️❗️

 

このラストのような展開、他でも、アニメとか映画でもあったんじゃない

使い古されたような内容ではないですか

 

それに、もう一つの感想としては、

 

ジェラルド・バトラーのためだけの映画

 

のような内容になっています。

 

 

 

ゲイリー・オールドマンを殆ど無駄に使っているような印象。あのとぼけた役柄って何最初、誰が演じているのかさっぱりわからなかった。

 

 
 
それにミカエル・ニクヴィストもただいるだけ、のような状態。
 
 
でも残念な事に、この映画のすぐあとに亡くなられてしまったようです。いつものミカエルさんと違って、なんとなく影がうすいなあ、と思っていましたが、病気だったんですね。ほんとに残念です。
 

 

手に汗握るような緊迫した展開がありそうでない感じ。先が見えちゃう、というか。

 

まあ、何にも考えなくっても見ていられる映画なので、時間が空いた時にはいいかも。

ですが、若者には評判のようですね。

が、最近の口コミとか見ていると、昔に比べて辛口の批評がすくなくなったような印象。そういう人達はもう、引退してしまったのでしょうか。

 

物事の感想は人それぞれですけどね。

 

この映画、ダイハード的なウケ狙いにも思えますが、主人公のアクションがないので、ダイハードよりは印象が残らないですねえ。

 

時間があって、他に何にもない時とかスカッとしたい時にはいいかも。

 

お金をかけてる分

 

🍎🍎

 

にしました。

 

 

【公式】『ハンターキラー 潜航せよ』4.12(金)公開/緊迫の潜水艦シーン解禁!


ファースト・マン — 偉業の影のヒューマンドラマ。 心理学と言っていいような。

2019-03-10 12:55:55 | 映画

 

         

 

原題 First Man

最初に断っておきますが、この映画はSFとかそういう類の映画ではありません。月だしアポロだし、と思ってそっち方面を期待して見に行くと、ずっこけてしまいます。

この映画は伝記映画。月に行ってもメディアには殆ど何も語らなかった「謎の男」と言われていたニール・アームストロングを描いている映画です。

      wikiより

そういうような前知識がないと、「つまらなかった」という感想になるでしょう。あの「ライトスタッフ」も比較的そこに登場してくる人物に焦点を当てて描いていますね。

      

 

アポロ計画を描いている映画って、エンターテイメント性を追求したものは殆ど無いように思える。全て事実だし、そこに亡くなっている方も多いので。

この映画を見に行くにあたってネックになったのは、主人公を演じている俳優があのライアン・ゴズリングだという事。以前のブログにも書いた事がありますが、この人、なんとなく苦手。あの顔が。という事であまり見に行く気にならなかったのですが、アポロだし、予告編を見た限りでは、嫌な印象が湧かなかったので、映画館にGO❗️

      

 

上田アリオシネマです。

で、その結果はというと

🍎🍎🍎

でした。

アームストロングって複雑な性格だったのね。というか、人間的な感情を持ち合わせていないように思える。

娘が亡くなってショックなのはわかるけど、今現在生きている息子たちには何の感情も持っていないのだろうか。

アポロリフトオフ直前の家族に対する態度って奥さんでなくても怒る 。それとも、失敗するかもしれないと思う感情を押し殺して、敢えて知らんぷりのような態度をとったのでしょうか。

      
そういうニールの性格を演じるのにライアンはぴったりだと思えました。
    
 

最後、ガラス越しに奥さんのジャネットとニールが対面するシーンがありますが、二人とも一言も発しない。世間の喧騒をよそに、この二人の間に流れるもの苦しいというか、決して明るくはない感情は何なのだろうか、とじっくりと考えてしまった。

まあ、ニールの人間臭くない性格だからこそ、今のようにコンピュータも発達していない時代で、アポロの月着陸にあたって冷静沈着に行動できたのかもしれません。

が、こういう性格の人って、何かのキッカケがあると、今までに積み重ねてきたものが大爆発する事が多いと思うのですが、本物のニールのこの後の人生はどうだったのでしょうか

因みに1994年にジャネットと離婚。1969年に月に行ってから25年経ってからの離婚。良くそれまで続いた、というのが正直な感想。また、ニールと子供達のその後の関係はどうだったのでしょうか。

アポロ計画を勉強できる映画でもありますが、英雄伝だけではない、いろんな人間模様がある、ということにあらためて気づかされる映画です。

それにしても、アポロ1号のガス。残念でなりません。

     

 

 

『ファースト・マン』本予告映像


日本アカデミー賞 とは。

2019-03-02 12:35:48 | 映画

昨晩、ぐたっとしてベッドで休んでいたら、付けっ放しになっていたテレビで日本アカデミー賞なるものをやっていた。

公式ホームページより

うつらうつらしながら久し振りに見てしまった日本アカデミー賞の授賞式。正直言って、あまり邦画というものを見た事がない。というのも、日本映画ってリアリティがあまり無いように思えて、また、いつも似たり寄ったりのような俳優さん達しかいないような雰囲気もあり、映画館に足を運ぶことも少ないです。それに、あまりお金をかけていないような印象。

また、主演女優賞と助演女優賞になぜ同じ名前の人が何人も

日本アカデミー賞は大手3社の持ち回りとか言われていたり、ジャニーズの二宮くんの発言もあったりで、あまり興味も湧きませんでした。本家のアカデミー賞も似たり寄ったりかもしれませんが、もっと個性のある俳優さん達や作品が多いような印象です。

それに、日本映画って宣伝が少ないそのため、どういう映画が映画館で上映されているのか良く知らない事が多いです。

そういうこともあり、このアカデミー賞で初めて聞く映画も多かったです。役所さんの映画も初めて知ったので、見てみたいと思いました。岡田くんの映画は知っていましたが、見そびれてしまったので是非、と思います。長野県でロケしているという事もあり。

それにしても、「カメラを止めるな!」が作品賞って、これも東宝関係だからとも思いましたが、作品賞はある程度理解できますが、主演男優賞って、、。主人公を演じた濱津隆之さんって、私の好きな俳優さんの一人になりましたが、主演男優賞ってチョット買いかぶりすぎでは、というのが正直な印象。よっぽどほかに誰もいなかったの濱津さん、主演男優賞にノミネートされた事でダメにならないようにして欲しいです。

むしろ、監督賞、脚本賞、撮影賞を「カメ止め」に撮らせてあげたかった。

是枝監督、なんとなく「賞を取って当然」とか思っているような素直ではない印象に思えて、正直言ってあまり好きではないのですが、「日本アカデミー賞には衣装とかメイクアップに対する賞がないのでそういう賞を作って欲しい」旨を述べていましたが、これには同感です。むしろ、無いことに驚いてしまいました。

樹木希林さんの助演女優賞には泣けました。


ROMA | Netflix -- 映像が美しく、飽くこともなく見ていられる映画。

2019-02-25 09:52:17 | 映画
本年度アカデミー賞の最有力候補と聞き、見た映画です。



この映画、一言で言えば「身勝手な男達に翻弄される女達の話」で、まあ、よくある話なんですが、それなのに最初から最後まで飽くこともなく見続ける事が出来る作品になっています。そして、映画の最後には心を揺さぶられて涙が流れ、「ガンバレ、クレオ❗️負けるな、ソフィア❗️」とエールを送りたくなるような気持ちになります。画面では色がないのでわからないのですが、おそらくスッキリとしたメキシコの青空を見上げながら、爽やかな気持ちになり、更にもう一回見てみようという気持ちにもなってしまう。そんな映画。

最近の映画にはあまりないような落ち着いた気分で見ることが出来る作品だと思います。

前編白黒ですが、昔の白黒作品とは違ってとっても綺麗。なんでもAlexa65とかいう超高性能カメラで撮影されているということです。そのため、「灰色の配色をきめ細やかなグラデーションで映し出すことに成功」したんだとか。ですから、白黒と言っても綺麗な映像になっています。
そして、カメラも右から左へとか水平に長回しで撮影している場面が多く、そこに俳優さん達の自然な演技があり、日常の生活音があり、そういう描き方に、みんな普通の生活の中で色々な問題を抱えて生きているんだ、と言いような事を表現しているような感じに思えます。
音響にはDolby Atmosというものを使用していて、その効果は圧倒的なんだそうです。

また、映画といえどもすごくリアリティがある。つまり1970年のメキシコが普通に映画の中にあるような感じで、つい最近の作品とは思えない。ストリートを描くシーンでも水平の長回しを多用しているので、見ている方としては、実際にその場にいるような感覚になります。
メキシコの昔ながらの泥道の村の様子とか、特にあのデモのシーンとか、多くの古い車とか、多くのエキストラとかどうやって撮影したんだろうと思います。

映画の冒頭、石畳というかパティオというかそういうところを水で洗い流している主人公のクレオが最後では、この作品の中では初めて出てくる長い階段を登っていき、その背後には広い青空が広がっていて、その景色で作品が終わるって、これからの未来を象徴しているのかしら、とも思えました。
その冒頭の映像、洗剤と混ざった汚いような水に映る天井の明かりとりがとっても綺麗に見えるのですが、これも意味深なオープニングだと思えてしまった。

日常の男女間や家族内のトラブルだけではなく、そこにメキシコの当時の国の問題も描いているので、メキシコにもエールを送りたくなるような描写でした。

また、作品の中に良く出てくる飛行機にも意味があるのでしょうか❓それに犬もあちこち。犬はメキシコの良くある風景なんでしょう。でも、お手伝いさんいるんだから、ウンチはその都度都拾ったら、と思ったのですが、ウンチも旦那さんが家を出て行く一つの理由のようだし、結局最後までウンチだらけ。ソフィアがあのウンチをいつ踏むのかハラハラしてしまった。

アカデミー賞の最有力候補のようですが、もし作品賞を取ったら、劇場公開するのでしょうか❓
この映像を大きな画面で見たいという要望もネットでは出ているようです。あの美しい灰色は映画館の暗いところでこそ生えるとか。

劇場公開しなかったのは、非英語作品だと色々と難しいこともあり、より多くの人に見てもらいたいという事でネット配信という形になったようです。

と言う事で、評価は

🍎🍎🍎

となりました。

他のアカデミー賞作品賞の映画は見ていないのですが、この作品の最後には希望があると言う事で、作品賞は「ROMA」に決定でしょう。「グリーンブック」も気になる作品ですが、まだ見ることができないのでなんとも言えません。「ボヘミアンラプソディ 」は興行的には成功していると思いますが、色々な事を考えると、作品賞「ROMA」最優秀男優賞にラミマレック でチャンチャンとお手打ちではないでしょうか、なんて。

タイトルのROMA の意味は、この作品の舞台となっているところがローマ地区(la Colonia Roma)だと言うことと、この「ROMA」を逆から読むと「愛」という意味のスペイン語「AMOR」になる、という二つの意味があると言う事らしいです。



ROMA | Official Trailer [HD] | Netflix

ボヘミアンラプソディ を未だに見に行く事が出来ないでいる私です。

2019-02-20 10:35:36 | 映画

先日、家族がボヘミアンラプソディ を映画館まで見に行きました。

この映画、封切りしてから既にだいぶ時間が経っているのに、それでも大勢の人が見に行っていて驚いた、と話していました。田舎の映画館でこういう状況なら、東京あたりではまだまだ大勢の人が見に行っているんだろうな、と推測します。

でも、私は未だに見に行けていない

なぜか、というと、主役を演じているラミマレック さんがとっても苦手だから。

こういう風に感じてしまうということも、フレディ・マーキュリーの事を最近になって初めて知ったからかもしれません。

彼が亡くなった当時、クィーンという名前は知ってはいましたが、フレディという名前は全然知らなかった。クィーンのヴォーカルが亡くなった、というのはチラッと聞いた覚えがあります。ボヘミアンラプソディ という名前にも記憶がありました。

今回この映画をキッカケにサウンドトラックは聞いたので、あれもこれもクィーンの曲だったのねと知って驚いているところです。では映画を見に行こうと思ったら、主役はラミマレック さん。

これは私の全くの個人的な好みの話なんですが、ラミマレック さんのような顔ってとっても苦手なんです。こう言ってしまっては大変失礼なのですが、ホラー映画に出てくるような風貌。

それにまた、LIVE AID に出ているフレディと全然違う印象。第一、全く男っぽいところがない❗️私はLIVE AIDの動画をつい最近になって初めて見たのですが、それが強烈な印象で、ずっと頭の中に残っている状態。

それだからこそ、余計に映画の中のフレディに違和感を感じてしまっているのかもしれません。

映画の予告編しか見てはいませんが、それを見ても、この中の誰がフレディという印象しか持てないところ。

第一この二人、持っているものが違いすぎる、としか感じられない。

そういうこともあるので、実物と映画の違いを感じすぎているのかもしれません。

あの頃にクィーンの事を知っていたら、と思いますが、あの頃はクィーンの曲を聞く機会もなかったと思います。あんまり興味もなかったので。

ほぼ食わず嫌いのような状況になってしまっています。あの「ファーストマン」も主役がライアン•ゴスリングなので、最初はやだなぁなんて思っていたのですが、予告編を見る限りではあまり嫌な印象がなかったので見に行くかも。


ブレードランナー — フィリップ・K・ディックとは

2019-02-05 11:25:35 | 映画
LOSANGELES,NOVEMBER 2019

と聞いてピン❗️と来る映画通の方も結構いらっしゃると思います。
そのNOVEMBERがもうすぐやってきます。今年の後半は、この映画の事が再び話題になるのでしょうか。

その映画というのが

ブレードランナー

です。



正直に言って、この映画の事はタイトルは聞いた事がありますが、見たことはありません。どういう映画なのかも全然知りませんでした。おそらく、男の子用の映画と勝手に解釈し、興味も持てませんでした。

それがなぜ今ブレードランナーなのかというと、映画の原作者の事を聞きかじったからです。

FM長野で毎週土曜日に放送している



で今回特集していたのが、原作者のフィリップ・K・ディックです。
この放送を聞いていて、不幸な人生だし、貧乏だし、それで早くに亡くなってしまうし、なんて不幸な人生なんだと。。(後でわかったことですが、結婚、離婚も何回も繰り返しているという事です。)でも、ブレードランナーとかマイノリティリポートやトータルリコールとか多くの小説が映画化されている、と聞いて、えっ❗️と思った次第です。
それに、この映画の原作となっている小説が「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」というのを聞いて、「あっ、これ読んだことある❗️」と驚き、早速ブレードランナーを見てみようと思ったのです。

ブレードランナーが公開されたのが1982年で、同じ年にはE.T.が公開されているので、それもあって、当初はそれほど注目されていなかったようです。
がじわじわと話題になり、今では「SF映画の金字塔」とも言われ、多くの人に影響を及ぼしているということです。

原作は随分前に読んだので、はっきり言ってあまりストーリーは覚えていません。が、タイトルだけは覚えているという状態。

映画のブレードランナーは登場人物とか大まかなストーリーはある程度原作に沿ったもののようですが、ストーリー展開とかエンディングは全く違い、原作とは別作品のようになっているようです。

そこで早速アマゾンプライムビデオで見てみたのですが、、、、SF映画というよりは、精神世界を描いているように思えました。また、原作とはいろいろ違うところがありますが、それでも、原作の精神をそのまま踏襲しているのではないでしょうか。また、1982年に製作された映画とは思えないような画面になっています。

原作者のディックは大恐慌の頃の1928年に二卵性の双子として生まれました。しかし、フィリップより20分遅れて生まれてきた妹はフィリップと一緒に育つことはありませんでした。というのも、当時、家庭はとても貧しくて、生まれてきた双子に十分な栄養を与えることができなかったようです。たまたま、巡回の看護師さんがフィリップの家庭を訪れ、フィリップは無事に救出されましたが、妹は結局亡くなってしまったのです。栄養失調だったようです。
物心ついた頃、この事実を聞かされたフィリップは大変なショックを受けたようで、そして、このことが生涯に渡って彼の心のなかから忘れられないトラウマとなってしまったようです。

そういうフィリップの複雑な心の中を描いているようにも思える、ブレードランナー=アンドロイドは電気羊の夢を見るか?。登場人物の設定にもその生い立ちが現れているような感じがします。4年しか生きられないとか、レプリカントを殺す殺し屋とか、殺伐とした世の中とか。。。

哲学を表現しているようなストーリーにも思えました。

それにあの折り紙。(これは原作にはないと思います。)
今回のブレードランナーは最後にユニコーンの折り紙を主人公が手にするところで終わります。一体、これはどういう意味???なんでしょうか。こんな終わり方で、よく続編というものを作らなかったのね、と、そういうところにも感心してしまいましたが、最近はその続編が封切られていたようです。それが、ライアン・ゴスリングが出演している映画。これも、今になって、あのとき騒いでいた映画ってブレードランナーの続編ということか、という事がようやくわかりました。
この続編はどうだったのでしょうか。

が、エンディングとかストーリー展開にはいろいろなバージョンがあるらしい。今回見たのはファイナルカット版。初回のとどう違うのでしょうか?


SF=Philosophy というような映画を久しぶりに見たような感じです。

が、画面は暗く一回見ただけではよくわからないところが多いので、まだまだ自分の中では消化できていません。何回か見ないと映画の意味するところが良くわからないかも。

原作者のディックは、1982年のグレードランナー完成前に53才という若さで脳梗塞で亡くなってしまいました。
この映画、原作ファンの間でも賛否両論あるようです。もしも、ディックが完成版を見ることができたなら、どのような感想を持ったのでしょうか?残念です。(他の映画の感想も聞きたかったですね。)

それにしても、2019年が映画のような世界ではなくって本当に良かったと思うと同時に、NOVEMBERはまだ先なので、これから何か起こるのかどうか?という不安もあります。


BD【予告編】『ブレードランナー ファイナル・カット』9.20リリース HD

カメラを止めるな! -- 2度見をすると更に面白い。

2018-12-11 12:01:32 | 映画


カメラを止めるな!


巷で大評判だったこの映画。
ネット配信が始まり、ようやく見ることができました。評判の映画だというと、なんだか映画館に見に行くのが恥ずかしい、なんて思ってしまう。地元でも上映していましたが、あっというまに期間が過ぎてしまい、結局見に行けませんでした。
今回もu-nextで。

で、その感想は、もちろん

🍎🍎🍎


です。


最初に見たときは、こんな素人が何やっているの?というような感想で、はっきり言って、映画の意味がよくわかりませんでした。特に、最初のパートで、「えっっ、この映画ってもう終わり?」なんて思ってしまったくらい。
そこで、すぐに2度目を視聴。そして、もう、そこには笑いしかありませんでした。

予告編で

「を、撮ったヤツらの話」

という文字が画面に現れるのですが、そのような説明があるとどういうお話なのかがわかりいやすい。第一、「カメラを止めるな!」というタイトルだけでな、どういうお話なのかさっぱりわからないのですから。

そういえば、ポスターにも

「この映画は2度始まる」

と書いてありますが、その意味も映画を見て初めて理解しました。

ネタバレ禁止のこの映画。ホントに前知識何にもなく見た方が遙かに面白いです。

そのように、笑いを誘うように緻密に計算され尽くされた脚本。これが興業目的に作られた映画ではない、ということに本当に驚きます。そして、たった300万円で作られたというのも驚きです。
が、今回のように劇場公開され、さらにはDVDが発売されたりネット配信などされるようになって、出演者の皆様のギャラってどうなっているのか、余計なお世話的な事が気になりました。案の定、他の皆さんもそういう話題に興味があるようです。
確かに制作費300万で、興行収入が10億円以上なんて報道があると、お金の配分先が気になりますが、ネットの情報によると、出演者の皆様ってノーギャラだそうです。というももENBUというところの受講生だということだからみたいです。驚きです。結局、もうかったのは映画配給会社とかなんでしょうか?
まあ、この映画をきっかけに羽ばたく人もいるでしょうし、出演者にとっては勲章みたいなものかもしれませんね。

出演者の中で、私が一番気になったのは主人公の奥さん役を演じた、しゅはまはるみさん。なんとなくキムラ緑子さんに似ているなと思ってしまった。



また、よっぱらいの細田学を演じた細井学さんも味があって良かったです。これからは味のある脇役になりそうな感じです。本当のよっぱらいに見えましたが、まさかお酒飲んで演技はしていませんよね?



皆さん、頑張ってください。


映画『カメラを止めるな!』予告編

ミッション:インポッシブル/フォールアウト 私の感想は興行成績に反しているようなもの。

2018-09-03 17:47:05 | 映画




原題 Mission: Impossible – Fallout


ようやく見に行ったこの映画。アリオ上田シネマです。
アメリカ及び全世界、と日本での興行成績がとっても良いと評判らしい。映画生活での評価も84点と非常に高いものであります。



が、私はと言うと、ミッション:インポッシブルもこれで最後でいいんじゃないの❓というような感想しか浮かんできませんでした。トム様のアクションは年齢を考えるとものすごいと思いますし、登場人物は今までのオールスターほぼ全員が登場していていて、それもいいとは思いますが、いかんせん、皆さん着実に年齢を重ねてきて、同窓会のような雰囲気しか感じられなかったのです。ストーリー展開のテンポも遅いし、特に最初のところ。また、なんてったって、目新しいところがあんまりない❗️あっと驚くようなところが少なすぎる。

しょっぱなのシーンからすでに眠たい。なんなのこれ、という感じ。ミッションを受け取るところには、ほとんどインパクトがなかったでしょうか。

また、トム様のアクションシーンは、足を骨折した事もあって今回は特に有名ですが、カーアクションもそれほどのもんとも思えなかった。フツー。また、ヘリコプターはトム様ご自分で操縦していたようです。で、ここですごーいと思えばいいのでしょうが、以前のM:Iでもそんなシーンがあったので、あまり目新しく感じられませんでした。








極め付けは墜落したヘリコプター内で戦うところ。
ヘリコプターにヘリコプターがぶつかって、それでも生きているトム様。で、断崖絶壁で宙吊りになったヘリコプターの中でウォーカーと戦ったりするシーンってどこかの映画で見たような。。。ダイハード❓(ヘリコプターではないですが。)また、爆弾のスイッチが取れそうで取れなくって、が、結局爆弾は爆発しなかったっというオチ。って、これっって「時間切れ❗️」というように見えなくもない、というか安易な感じ。これも昔に結構見たようなシチュエーション。



トム様56歳ということで、56歳がどのようなアクションをこなすのだろうか、という興味から見に行った人も多いようです。
確かに、CGを使用しないでガチにスタントなしで撮影ってすごいとは思う。バイクでパリを疾走するところとか、ヘリコプターの操縦とか、ダイビングとか、ビルからビルへ飛び移るところか。。。。トム様しかできないでしょう。
私が気に入ったアクションシーンはあのダイビングのところ。










ただ、今回作中で流れる音楽の音が重厚でものすごく効果的でした。

が、私としては

ストーリー展開がイマイチ、
目新しいと思うところが少ない、あっと驚くようなところがない、
みんな、年取ってしまった。
トム様以外、出演者にあまり魅力を感じない。
ミステリアスなところが無くなっている、

というようなところから

🍎

になってしまいました。

初期の頃のような、ミステリアスでなところもあり、アクションだけではなく、見るものの目をぐいぐいと引きつけるような内容がどんどんと薄れていくような印象です。
トム様ご本人のアクションシーンにこだわりすぎて、ストーリーのところがないがしろになってしまった印象が強いです。
また、今回エリカ・スローン役で出演しているアンジェラ・バセットの出演シーンがあまりない、というのも私の不満の一つ。彼女、現在はアメリカのテレビドラマ9.1.1に警官役で出演しています。私の好きな女優さんの一人なのですが、今回は彼女の良さがほとんど出ていなかったのではないでしょうか。もっとトム様との絡むシーンが見たかった❗️



この映画を絶賛している口コミが多い中、私のような意見の口コミを見つけると安心、と思ってしまう。

次作はどうするんだろう。特にアクションのところ。トム様60歳になってしまうだろうし。




映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』日本版本予告

君の名は。ハリウッド実写版は全く別物になりそうな予感。

2018-08-26 13:07:41 | 映画
君の名は。」を再度、wowow で視聴しました。






この映画、ハリウッドで実写版を製作するようですが、あらためてこの映画を見た感想として、実写版にしろ日本人ではない人が、どうやってこの映画の世界観を表す事が出来るんだろう、という事を疑問に思いました。
というのも、この映画、非常に宗教色が強いです。宗教色というよりも神道、ですね。日本人だったら説明されなくてもわかるような心の奥底に感じている、持っているようなものがこの映画の心柱になっていると思うのです。
全てのものや物事に神々が宿り、現在、過去、未来が組紐のように複雑につながっていて神々に守られているのだということ。
だから、主人公の三葉の家は神社であり、三葉は巫女で、そして御神体があるわけです。この映画では、そういう設定でなければならなかった、そういう設定が必要だったのだと思います。そしてその御神体が、全てを救う重要な場所になっていると思うんですが。
そういうものがベースにあるこの映画をハリウッドで実写化ってどういう風に描くんでしょうね。
西洋だからキリスト教❓では、全く作風が変わってしまうと思う。
また、組紐は2人の出会いや時間の流れを表す重要な要素になっているのですが、これはどのようにするのでしょうか❓パッチワーク❓

このような、神社、巫女、御神体という神道的要素や組紐など全て取っ払ってしまうと、単なるタイムトラベル的な普通のSF映画になってしまいそう。

そうなってしまったら「君の名は。」の実写版と言えるのでしょうか❓

一体、ハリウッドは どういう映画を作ろうとしているのかには興味があります。普通のSFになってしまっていたら、日本のファンは怒るかも。
もしかして日米を舞台にして、神道的要素を残すのであれば、実写版の映画として成り立つのではと思います。西洋人だけの役者さんだったら、実写版は無理なのでは❓例えば、女の子は日本人で男の子はアメリカ人で、将来はニューヨークで再会する、ような設定で。そして日本の風景の美しいところを沢山取り入れて、神道を大々的に宣伝する、ような映画にするとか。

この映画が海外で受けた一つの理由は、神道の持つ神秘的な要素もあるようです。海外の人から見れば、神道は新しい宗教みたいなものですから。

キャスティングの発表が待ち遠しい気もします。

しかしこの映画の内容、良く良く考えてみればおかしいところもある。たしかに入れ替わりという事自体がおかしい事なのかもしれませんが、彗星が岐阜県のど田舎に衝突しているはずなのに、その場所が一体どこにあるのか、岐阜県で聞いても誰も知らない、なんて事はあるのだろうかと思ってしまった。この辺りチョット、ドラマチックに描きすぎ。

また、彗星が衝突しても、その町だけが被害を受けただけというのも不思議に思ったのですが、よっぽどの秘境なんでしょうか、この糸森という町は、そんなとこ、今の日本にある❓と思ってしまった。
小海町(新海監督の出身地)だってそれほどの秘境でもないですが。
衝突地点すぐそばの高校は大丈夫だったって、それは物理学的にはアリなのかとか、よっぽど離れたところにあったのかとか、一つの町を破壊してしまうほどの彗星(隕石❓)でこれだけの被害だけでいいのかとか、そちらの方をいろいろ考えてしまった。
ちなみに、最近ロシアにもこの映画のような事がありましたが、小さい隕石が数多く見つかり総量は100kg以上もあるようです。では、糸森に衝突したものはどれくらいのものだったんでしょうか❓直径200mのものでも甚大な被害を及ぼす可能性があると言われていますが。

こういうところは、ハリウッド実写版ではもっと緻密に描くのでしょうか。

スリー・ビルボード -- フランシス・マクドーマンドの個性が全開🍎 私的にはアカデミー賞、です。

2018-06-26 10:52:22 | 映画


原題 Three billboards Outside Ebbing,Missouri

u-next で視聴。

今年のアカデミー賞主演女優賞・助演男優賞を受賞した作品です。
日本語タイトルより原題の方が長く、そのタイトルの意味を理解していないとこの映画の本当の意味するところがわからなくなるような作品になっていると思います。日本語だけだったら、スリービルボードだけなので、3枚のビルボードに描かれている言葉に何か意味があるのかと、若干サスペンスのような状態になってくるわけですが、ここにMissouri がタイトルの中に入っていることが、実はとっても重要になっている、この映画。

原題を見た時、なぜ、Missouriが入っているのか、ものすごく興味が湧いたわけですが、後からいろいろ調べてみて、なるほどと思った次第。この映画はMissouriでなければいけないと。また、今年のアカデミー賞の作品賞ってシェイプ・オブ・ウォーターなんですが、どっちかというとスリービルボードを選んでもらっていた方が、アカデミー賞の重みがずっと増したのでは、というような感想を持ちました。
最近のというか前からそうだったかもしれませんが、アカデミー賞ってその時の気分で選んでいるような雰囲気がする。つまり、その時の社会の動向とか政治情勢とか。昨年のアカデミー賞の作品賞はムーンライトなんですが、それだってその前だかに黒人がでていない映画ばかりを選んでいるとアカデミー賞に批判が出たりとか、社会情勢的に同性愛のことなどが取り上げられることが多かった時期で、だからこういう映画を選んだのか、と思ってしまったのです。本当に作品で選んでいるのか、わからないところもあります。
ラ・ラ・ランドでもよかったんじゃないの、と未だに思っているところ。ですが、オトコを捨てたオンナ、というような構図は好きではないですが。また、この映画では、今の(その時の)社会情勢に合わない、と意見する人もいたようです。

今回のアカデミー賞、前評判的にはスリービルボードも非常にオスカー候補だったわけのようですが、Missouriとくるとトランプ政権に関係してくるので、それもあって作品賞に選ばなかったのかとすら勘ぐってしまいました。シェイプ・オブ・ウォーターも評価は高かったようですが、盗作疑惑などがあり、ゴールデングローブ賞をスリービルボードが受賞したりしていたため、オスカーはスリービルボードになるのではないのか、と予測している人もいましたが、蓋を開けてみればシェイプ・オブ・ウォーターが獲得してしまいました。
私てきには、スリービルボードが絶対に一番、と思ったのですが。。







そのかわりではないですが、主演女優賞にフランシス・マクドーマンド。とういうか、今回の場合、主演女優賞には彼女しかいません‼️あの「ファーゴ」を彷彿するような演技で、彼女でなければこの映画は成立しなかったでしょう。
一見隣の気取らないおばさん風ですが、芯が強く自分の絶対的な意見を持っていて、他人に惑わされず、決めたことは絶対にやり抜く。と、アメリカの強い女性そのもののようなイメージです。凄みがあります。ファーゴの時もそうでしたが、彼女の独特な演技や存在感の強さは忘れられません。そこにいるだけで演技になっているような雰囲気を持っています。日本だったら、彼女のような女優さんって、今はもういませんが、乙羽信子さんかなあと勝手に想像しています。







助演男優賞を獲得したサム・ロックウェル。この方も癖のある個性的な俳優さんで、フランシスと互角に張り合っていると思います。最初は、なんてイヤな奴❗️と思ったのですが、ラストに見せる笑顔は素敵でした。

そして、なぜMissouriなのか。
私はMissouri州がアメリカではどういう立ち位置なのかよくわかりませんでした。が、トランプ政権になってからこの地方のことが注目され、日本でも一気に認知度が上がってきたのではないでしょうか。Missouri州は、保守的な気風が漂う田舎町ということで白人が多く住んでいて、いまだに人種差別が根強く残る地域だということです。それだけではなく、この地に住む白人もまた差別される対象になっているんだそうです。この白人、というのが低賃金の労働者。このようにアメリカの経済成長から取り残されてしまったこの州の人々は「ヒルビリー」と呼ばれ、蔑まれる存在だということです。彼らヒルビリーは、トランプ政権の支持基盤とも言われ、映画では「貧しく劣等感を抱えた存在」としてネガティブに描かれることが多く、西海岸のエリート層であるハリウッドの人々から見れば侮蔑の対象となっているということです。
それだから、このスリー・ビルボードは、ハリウッドが蔑み続けてきた彼らを“人間”として扱っている映画なんだとか。ディクソンのような人間もまた、成長し変わり得る存在だと証明しているとともに、「White trash(白いゴミ)」とまで蔑まれる彼ら白人は、差別的で暴力的、女性を侮蔑し、閉鎖的なコミュニティに生きていて、好意的な存在には見えないにもかかわらず、そんな彼らも人間なんだということをスリー・ビルボードは描いているのだそう。

日本で、こういうような地域ってあるかしら?
こういうようなことを知った上でこの映画を見ると、また別の思いを持って見ることができると思います。

そして、こういう内容の映画を撮ったのが、イギリス人の監督、という事実も考えさせられますね。

とういうことで、じっくり見る映画、ですね。アメリカの内部の問題に思いを馳せつつ。。。


スリー・ビルボード』5.16先行デジタル配信/6.2ブルーレイ&DVDリリース

グレイテスト・ショーマン -- 口コミなどで評価が高いですが、私としてはフツーかな。

2018-05-23 12:18:46 | 映画


原題  The Greatest Showman





u-nextで視聴。
映画館でやっているな、と思っているうちにその期間が通り過ぎ、もう配信されているという現状。
実話を基にした映画です。

ミュージカル映画ってあまり好きではないのですが、評判が良いということで見てみました。
結果、個人的にはよくある話、のように思えてしまいました。

というか、つまらない❗️

ミュージカルの部分はそれなりに綺麗で良いのですが、いかんせん、ストーリーが全くない。
ヒュー・ジャックマンが最初から年寄りすぎる。
奥さん役の人も、年寄りすぎる。美人じゃない。子供の頃と全然違いすぎる。
障害を抱えている人が、最初から歌って踊れるって。。現実感ゼロ。
結局見世物小屋
ジェニー・リンドとの絡みが恋愛のように描かれていましたが、本当かなあ❓彼女はその後も自分の運営でツアーを続けているようですが。。。

などなど。。。。

要するに、苦しみ葛藤の部分がほとんどなく、上っ面だけ綺麗に描いているような作品に思えました。薄っぺらい映画。内容がない。
それに音楽も。サントラ盤も世界的に売れているようですが、どこに魅力的な音楽があった❓というくらい私には印象に残っていません。
強いて言えば、ジェニー・リンド役のレベッカ・ファーガソンが歌っている(ように見える。実際には吹き替え)Never Enough かな。でも、歌っている設定が現実感薄すぎで、歌の内容が残らなかったです。


The Greatest Showman - Never Enough [Official Lyric Video]


好きな人は好きのようです。
また、「 La La Land」が好きな人はこの映画はあまり好きではない、というようなことも言われているようで、私も当てはまるなあという感想です。あっちの方が、音楽がよかったし、まだ心の葛藤も描かれているので、ストーリー的にはよかったです。(でも、あんなひどい女の話は見たくない、という気持ちにもなりますが。)

結論として言えば、魅力的な俳優さんがいない、魅力的な歌がない、ということでしょうか。ザック・エフロンを主役にもってきた方が良かったかも。

一体どこがつまらないのか、興味がある方はどうぞご覧になってください。



『グレイテスト・ショーマン』5.9先行デジタル配信/5.23ブルーレイ&DVDリリース

ノクターナル・アニマルズ -- ラストの解釈は❓

2018-05-16 11:21:02 | 映画




原題 Nocturnal Animals

今は近くの映画館まで見に行くべき映画があまりないので、u-nextで視聴。
Jake Gillenhaal と  Amy Admas主演の映画です。

この映画は現実の世界、過去の世界そして小説の中の世界が入り混じって描かれています。スーザンと元夫エドワードの時間、スーザンと今の夫の時間及びスーザンの時間そして小説の内容の3つの世界が描かれています。









一言で言って、じっくり見る映画、です。また、一回見ただけでは映画の意図するところがわからないかもしれません。Jakeの「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う/ Demolition」のように、解説を必要とする映画。ながら見していては、映画のテーマがわからなくなります。そのため、一つのセリフも聞き逃すことができません。

一見、女に捨てられた男の復讐物語にも見えますが、そんな単純な話ではありません。
その全てがわかるのが、映画のラストではないでしょうか。エドワードが来るのをじっとレストラン(これ、日本料理店❓でしょうか❓)で待つ主人公のスーザンの悲しげな眼差しに、この映画のすべたが凝縮されているのではないのかと思われます。



それにエドワードがスーザンに投げかけるこの言葉。

愛しているんだったら努力しろ

この一言がエドワードの気持ちの全てを表しているのではないでしょうか。スーザン、君はすぐに諦める、なぜ努力しないんだ。なぜ、反抗しないんだというエドワードの叫び。
そういう彼の気持ちがこの小説を書かせたのかもしれません。
この言葉、それ以上に何か世界に訴えているような感じもします。この言葉にドキッとした人もいるのでは❓仕事や恋愛や夫婦生活にも、ダメになりそうだったらすぐ次!というパターンも多いので、または恋愛に限らず、すぐに別の何かを探している人も多いかもしれないので、この言葉、意味が深いような印象です。

この小説を通してエドワードが言いたかったこと、それをこの悲しげな目をしたラストのスーザンは理解ができたのでしょうか❓

ついでに私の人生はどうだったのか、なんて考えさせられました。

nocturnal animals とは直訳すると、夜の獣たち。また夜行性の動物とも捉えられます。また、これはスーザン自身のことと考えられます。そのことは映画の中でもスーザン自身が話しています。不眠症のスーザン、だからエドワードにNocturnal animalsと言われたていたとスーザンが告白するシーンがあります。ですから小説のタイトルがこのnocturnal animals だとすれば、小説の全て内容がスーザンのことを描いているのではないのかとも考えられます。

そんな経過もあって、エドワードから送られてきた本の表紙に書かれていたこの言葉を見たスーザンは一体どう思ったのか。そして、その小説を読み進むうちに一体何を考えていたのか。その気持ちが恐ろしいくらいわかるような感じ。




この映画には原作があって、そのタイトルは「トニーとスーザン」。トニーとは、劇中の小説に出て来る主人公の名前です。前夫エドワードではなくトニーなんです。ですからこのタイトルからして、トニーとはスーザンなんだ、ということを暗に表していると思われます。

それにこの映画、視覚的効果がすごく良い。色でハッとさせられる場面が多いです。
特に母娘の死体の描写。真っ赤なソファーに腕を絡ませて横たわる母娘の死体。真っ赤な色に肌の桃色が非常に鮮やかで、とても衝撃的な印象を与えます。(本当に死体だったらそんなに肌の色はそんなに綺麗ではありませんがね。)また、死体役の人のボディーがとってもスタイルが良くて羨ましくなるくらい。
それに、オープニングもとっても衝撃的。こんなオープニングの映画ってあるかしら、というくらい。ここでは写真は載せられませんが。
また、スーザンはものすごいお屋敷に住んでいるのですが、全てがモノトーンで家庭、という感じを全く受けません。夫は破産そうだという話も出てきますし、その夫は浮気しているし、スーザンってこんな家に住んでいても心は満たされていないんだなということが伝わってきます。

感想を述べている人の中に、エドワードは死んでいてこの世にいないという人もいました。私も最初はそんな風に思っていましたが、冒頭、スーザンのお屋敷に車を乗りつける人がいました。その人はベンツのオールドタイプに乗っていて、いざ降りる、という時に場面が切り替わります。この人って、エドワードではないの❓だからエドワードって死んではいないのだと思います。

でも、一つわからないところが。

あの娘ってお父さんは誰

スーザンはエドワードの子供を中絶したように描かれています。それは19年前。それからすぐに次の夫との間に子供出来たっていうこと❓ということは18歳かななんて思うのですが、それにしてはもうオトコと寝てました。18歳で、ずいぶん慣れた感じでしたが。では、中絶はしなくって実はこの娘はエドワードの子供なのかしら❓そしたら19歳❓

とにかく、一人一人のこの映画に対する感想が全く違います。
時間があってじっくり映画を見れる時にオススメです。





トム・フォード監督最新作『ノクターナル・アニマルズ』予告編

アカデミー賞には興味がなくなった。。

2018-03-06 12:21:53 | 映画
昨日、アメリカでアカデミー賞の発表がありました。

と書いても、最近はあまり興味がなくなったなあ、の一言。今の時代は、日本でも生中継で発表の様子が見られるし、ネットでも速報しているので情報には事欠かないですが、個人的な意見では、面白くないの一言。
その主な原因は、というと、ノミネートされている作品のほとんどが日本ではまだ公開されていない映画ばかり。要するに、見てもいない作品を如何の斯うの言うことはできません。

今回、作品賞ノミネートの9作品の中で、今日本で公開されているあるいは公開された映画は、

 シェイプ・オブ・ウオーター
 ダンケルク
 ゲットアウト 
 スリー・ビルボード 

ぐらい。
ので、どれがなってもあまり興味なし。というか興味がわかない。

それ以上に、最近のアカデミー賞をめぐる茶番に辟易しているから。
というのも、いつだったか「黒人の俳優が全く選ばれない」と批判が浴びせられ、たと思ったら、翌年は黒人ばかりの映画がアカデミー賞受賞。こんな感じの選び方って、本当に作品自体を評価しているのかどうか疑問。
それに、映画の中で必然性もないのに、無理に黒人とかアジア系の俳優を使ったり。中国マネーの恩恵か、中国系の俳優さんを多く使ったり、というようなこともみられます。
また、作品賞の選び方って、その時代、その年の政治的な背景とかに照らし合わせて選んでいるような雰囲気も感じられる。
また、特に昨年はトランプのことばかりにこだわって、その影響か、とんでもない大失態を引き起こしてしまうし。。
加えて、この女性のドレスの品のなさにも辟易してしまう。

昨年のムーンライトもそういう理由もあったのでは?

と書いてきましたが、興味がない一番の理由は自分の趣味にあった作品が選ばれていない、ってことでしょうか。
昨年だったら、「ドリーム」でも良かったんでは?個人的な趣味では、同性愛的なテーマは好きじゃないです。最近は時代の流れか或いはそういう人を差別するのを恐れてか、そんなテーマが
多い。それに、作品賞に暗いテーマの作品を選んでほしくない。自分自身も暗くなるから。
「フェンス」も良かったです。

それにしても、2010年以降は作品賞ノミネートの数がそれまでの倍くらいに増えているんですが、どうしてでしょう。それだけ作品の質が下がったってことかしら?

さて、今年の作品賞ノミネート中で見てみたいのは、チャーチルとペンタゴンとゲット・アウトくらいかな。
作品賞に選ばれたシェイプ・オブ・ウオーターってどういう感じの映画かしら。。でも、半漁人との恋愛もの??って作品賞にしてはテーマの器が小さくない?映画生活では77点。私の興味が湧くようなテーマではないですが、一体どういう作品なのか確認するためにも、見に行こうと思っています。感想は後ほど。。。

 
 
 

ドリーム -- 私的には今年度1番の映画。人種差別だけはなく女性差別にも憤る内容です。でもタイトルに不満が。

2018-02-08 09:38:00 | 映画


原題 Hidden Figures

u-nextで視聴。0円で。この映画、この辺りで劇場公開してましたっけ❓

まず評価は

🍎🍎🍎

です。私的には最近では一番の映画です。

これは実話。NASA黎明期に活躍した黒人の女性の話、というのは知っていたのですが、日本語タイトルが「ドリーム」だったのでファンタジックな内容かなと思っていましたが、とんでもない❗️
当時の黒人差別を描いているのはもちろんですが、女性差別にも及んでいる内容と思いました。
第一、タイトルが「ドリーム」なんて、このことからして、なんか女性を差別しているようにも思えて憤慨してしまった。





英語のタイトルは「Fidden Figures」でその意味は「隠された姿、人々とか計算」だと思うのですが、英語のタイトルと日本語のタイトルとでは受けるインパクトが全然違います❗️
日本語タイトルを決めた人、この映画は女性が主人公だし、自分たちの夢を追う物語だからタイトルは「ドリーム」でいいかと安易に決めたような感じ。私なんか、タイトルが「ドリーム」だからあまり見る気もしなかったのですが、NASAで活躍していた女性たちの話と聞いてこの映画を見たようなもんです。
また当初、タイトルの副題に「アポロ計画」という文字が入っていたらしい。が、映画そのものはマーキュリー計画のこと。ですから、相当な苦情が映画会社に行ったみたい。そりゃ当然❗️映画の内容を無視したようなタイトルですから。それでも「ドリーム」というタイトルでも、映画の内容を無視していると思うのですが。。。





最近は映画の日本語タイトルが酷すぎるようなことが多々あり、映画そのものをダメにしてしまっているような印象もあります。今回も安易に「ドリーム」なんてつけないで、と苦情を言いたい。




それにしてもこの映画というか実際にあったこと、黒人に対する人種差別はもちろんですが、女性差別も現していると思いました。
というのは、主人公のキャサリン・ゴーブル・ジョンソンさん、数学に関しては天才的な頭脳の持ち主だったと思います。そのような頭脳の持ち主であれば、また黒人でなかったら、プリンストンの高等研究所まで行くこともできたんじゃないかな、とか将来的にはフィールズ賞すらも取れていたんじゃないかなとも思ったのです。でも当然そんなことにはならず。彼女ほどの頭脳を持ってしても、黒人+女性ということでフィールズ賞なんて取れなかったろうなとは思えます。
余談ですが、そのフィールズ賞、女性が獲得したのはたった一人だけ。イランの方が2014年に受賞されています。残念ながら癌で亡くなってしまいましたが。。
ノーベル賞もそうですが、こういう科学的な賞って女性は取れないことになっているんだな、ということも考えてしまいました。
でも、劣悪な環境の中で頑張って、黒塗りの資料から間違いを探してしまう優秀な頭脳。結局、頑張るのは女性だとか男性はおろか、なんてことも考えてしまいました。

ついでに、ノーベル賞の受賞も当然と言われているDNA解析のロザリンド・フランクリンのことも思い出してしまいました。

キャサリン・ゴーブル・ジョンソンさん、まだご存命中ですが、その後は数々の賞を受賞されているようです。2015年11月24日に大統領自由勲章を授与されました。最近はNASAに彼女の名前を冠した建物も作られたようです。その後は正当に評価されているんですね。



授賞式でオバマ大統領と

映画の出演者と。


映画のエピソードと原作の内容に若干の相違があるようですが、映画は映画でこれでいいかな、と思っているところ。

黒人差別だけではなく女性差別っていい加減にしてもらいたいと思った映画。

アメリカでは「ラ・ラ・ランド」を超えるヒットになったこの映画。私も、最終的には男をコケにした女性の話よりも、こちらの方がよっぽど誠実!と思ってしまいました。

頑張れ、リケジョ❗️

映画『ドリーム』予告A

キングスマン 2:ゴールデン・サークル -- ちょっと中だるみ。前作のほうがインパクトが強かった。

2018-01-23 10:21:01 | 映画


原題 Kingsman: The Golden Circle

109シネマで視聴。



あれから1年、という設定です。
前作が思ったより面白かったので、今回も、と期待して見に行ったのですが。。ダメダメ。。。
なんたって、あのJBを殺してしまうのですから❗️動物愛護の観点から、主要メンバーであるJBを殺してしまうのは許せません。

ということで、私の評価は

🍎

です。

はっきり言って、前作よりつまらない。
前作はいろいろなアイデアを絞り出して、一生懸命作りました感が満載でしたが、今作は前作の勢いがあれば、今回はこれくらいの内容でもそこそこお客さん来るだろ、ってな具合に考えて作ったのではないか、と思われるような安易な演出。
ストーリー展開が全く面白くありませんでした。

アメリカ人の俳優を適当に配役したという時点で、フツーのアメリカ映画になってしまったような印象(製作はイギリスですが。)

加えて、ハル・ベリーは面白いけどフツーの事務のおばさんでチャニング・テイタムはただ寝ているだけ、ってなんのために出演したの❓ジュリアン・ムーアも悪役としては意表をつく配役だったかもしれませんが、それほどの驚きはありませんでした。







また、無駄に時間が長い。面白くなかったから、時間が長く感じられたのかもしれません。

あの、人間をミンチにする、というのは以前「ファーゴ」にもあった発想で、目新しくもなかったです。

3の製作もすでに視野に入っているようですが、次回はハル・ベリーも活躍しそう。でも、彼女も年いっているので、厳しいかなと心配してしまいます。エグジーの年齢に合わせた、若い女の子との絡みも作ってもらいたいのですが。。
今はエグジー以外、お年寄りの集まりってな感じ。

また、ステイツマンでスピンオフ作品も検討しているようです。これは、チャニング・テイタムが主人公になりそう、ということだそうです。

でも、1のようなインパクトが3にも欲しいですね


「キングスマン 2:ゴールデン・サークル」すべて日本版予告 (2018年 )