かえで君と私

私、夫ネイサン、長男カエデ、次男アボ(全て仮名)4人家族の生活@ホワイトロック、カナダ。

ポーラーベアスイム 元旦寒中水泳

2015-01-08 10:20:54 | カナダの祭日
ハッピーニューイヤー!今年も「かえで君と私」をよろしくお願い致します。

さて、去年のクリスマスは義父母がサンシャインコーストに引っ越して初めてのクリスマス。クリスマスイブは私たち家族だけで我が家でフォンデュパーティーをして、クリスマス当日プレゼントを開けてからフェリーに乗ってサンシャインコーストへ。以前は歩いて10分の近所に住んでいたのですが、今は行くのに2時間ほどかかります。が、これくらいが近すぎず遠すぎず丁度いい感じ。
クリスマスの夜はフレンチカナディアンの肉のパイ、Tourtiere を食べ、メインの七面鳥は義妹家族が遊びに来たボクシングデーに食べました。

翌日の朝は義母特製のクレープ。義母モニークのクレープはとても美味しいのですが、観察していたネイサンによると「信じられない量のバターを使っていた。」と。美味しさの秘密は大量のバター??

添えられたベーコンは地元の農家手作りでこれまたとても美味。「ちゃんと名前を付けられて可愛がられた豚」との事でスーパーで売っているものとまるで別物。

義父母の家に2泊してクリスマスは終了。年末は友人アンディー宅でラクレットをご馳走になりました。カウントダウンまで子供達も起きていて、最後はシャンパンで乾杯〜!蛍の光を歌います。

ところでアンディーは以前から元旦のお昼に海で行われる寒中水泳「ポーラーベアスイム」をやりたいと言っていて「死ぬまでに一度はやってみたいけど、一人ではやりたくない。誰か一緒にやってくれたらできるんだけど。」と言っていたので「じゃあ私が一緒にやってあげる。」とワインの酔いも手伝って申し出てしまいました。

元旦当日、12時に海で落ち合うことに。いつもは冬場は閑散としているホワイトロックのビーチなので11:30に家を出ました。帰りは寒いと思ったので車で行くことにしたのですが、海辺につくと、夏まっさかりでもここまでいない、という程の人だかり。この日はとてもお天気が良かったのでみんなポーラーベアスイムを見に来ていたのでした。一番端っこの駐車場も満杯。このままでは間に合わない!仕方がないのでネイサンに車を停める場所を探してもらうことにして私だけ先に会場へ行くことになりました。ビーチの端っこからホワイトロックの桟橋付近へ急ぎますが人だかりでなかなか前へ進めず、人をかき分けひた走り、会場へ着いたのは12時3分前!いそいで服を脱いで準備です。


ホワイトロック付近に参加者集合。


リアルなシロクママスコット。このクマは割りに海辺から遠い場所にいたので存在に気がついたのは泳いだあとでした。


勢いをつけて水に入ります。どんなに冷たいか、と入る前は思ったのですが実際入ってみると寒いというより痛い!
ちゃんと肩まで浸かって平泳ぎで数回ストロークして終了です。ネイサン、かえで、アボは結局駐車場が見つからず私の勇姿を見逃したのでした。


終了後。なぜかものすごい達成感を味わえました〜。終わったあとはちゃんと泳ぎましたという証明書がもらえます。




ちなみにこの日のホワイトロックの気温は−3度でした。カナダのもっと寒いところでは氷の張った湖に穴を開けてそこでポーラーベアスイムをするらしいですが私は−3度で限界でした。これでアンディーの「死ぬまでにやりたい事リスト」のうちの1項目チェックできました。私はそんなリストすらないのでもうちょっと目標持って生きなくちゃ。

私の今年の目標はちゃんと運動して3キロ痩せる。クリスマス1週間前からジョギングと筋トレスタートです。去年の秋から急に太ったのでなんとかしなくては。


湯たんぽとグリューワイン 

2014-12-19 11:37:28 | 未分類
子供達が風邪をひいて一週間、ついにいつもは免疫力が高くて滅多に風邪をひかないネイサンも風邪をひいてしまいました。鼻水ダラダラ、熱はないものの頭が痛いだの、吐き気がするだの、不調を訴えています。男の人は風邪の不調に弱く、ちょっと具合が悪いだけで大げさに騒ぎ立てるのでスラングではこういうとき"Nathan has got a man cold" 「ネイサンは男風邪をひいています。」と言います。

鼻水がつらいのか、昨日の夜は鼻につっぺをかっていました。つっぺをかる、というのは北海道弁で「鼻にティッシュで栓をする。」ということ。標準語にするととてもまどろっこしい、と思っていたらFBで同郷の友人も「つっぺをかる」と「いずい」だけは標準語でうまい表現がうかばないとつぶやいていました。

なので現在元気なのは私だけ。これはとてもとても珍しいこと。いつも真っ先に具合が悪くなり回復も遅いのは私だったのに。どうしてか考えてみたところ、これはひょっとして湯たんぽのおかげかもと思い当たりました。真夏に膀胱炎になってから、ふと夏なのに寒い気がして湯たんぽを使用していた私。8月から少なくとも2日置きには寝る時に湯たんぽと一緒に寝ていたのでした。お腹を温め、背中を温め、太ももを温めると足の先までジンジン温まり、普段はなかなか寝付けない夜型の私もぐっすり眠れるし膀胱炎の再発もなく快適に過ごしていたのです。

よく体温を上げると免疫力アップするなどと聞きますが、人間は恒温動物、体の中は37度なので外から温めただけでは体温は上がらないだろうし、効果はないのではないかといわゆる「冷えとり」を冷ややかな目で見ていたのですが、ひょっとして湯たんぽで体を温めるのは効果があるのかもしれません。こちらで売っている湯たんぽはゴム製の柔らかタイプ、沸騰したお湯は使えず、お湯の容量も少ないので物足りなかったので実家の母に日本の湯たんぽを送ってもらいました。これで風邪をひかないかも、というプラシーボ効果も相まって元気に冬を乗り越えられそう。

実家から送ってもらった湯たんぽ(と折り紙)

そして温まる気がするのはもちろん、美味しくてクセになりそうなのはこの時期恒例のグリューワイン!バンショー、モルドワインなどいろいろな呼び方があります。私の作り方はとても簡単。
まず、安い赤ワイン(安いので大瓶に入っている)を用意。
お鍋に開けて、りんご、梨、オレンジの輪切りを適当に加え、砂糖、シナモン、カルダモン(ホールスパイス)数個を入れ数時間つけておきます。あとは中火で熱し、仕上げにラム酒を少々たらしてできあがり。砂糖の量は少なめにして、最後に足りなかったら足したほうが安全です。ふわっと立ち上がる香りがたまらない、クリスマス気分に身も心も浸れる一杯です。つけておいて飲む分だけ小鍋で温めてもいいですが我が家ではお鍋にいっぱい作ってもなぜかあっという間になくなる危険な飲み物です。


グリューワインも湯たんぽも、わかすだけでほっかほか、お手軽な幸せです。

咳に効くお菓子

2014-12-10 13:32:47 | お菓子
子供達二人とも風邪をひいて、ひどい咳をしています。熱はないのですが他の人に移しそうなので昨日は学校とプリスクールをお休みしました。

咳がひどいと眠れないし苦しいし、肺炎も怖いのでうちではいつも小児科からもらった吸入薬を即使っています。それと中国の人に教えて貰った咳の特効薬も作ります。
この特効薬は、1ヶ月ほど乾いた咳が続いてとても辛かった時に教えてもらって試したら1日で治ったという優れもの。
作り方もとても簡単、皮と種を除いた梨3個(洋梨でも普通の梨でもどちらでも)を鍋に入れ、ひたひたの水を加え、砂糖を大さじ3(本来は氷砂糖、rock sugar/黄氷糖を使用)も加え中火で蓋をしてやわらくなるまで煮て冷やすだけ。

咳で荒れた喉に梨がやさし〜い。煮汁も美味しいシロップなので忘れずに飲みましょう。私はこれを食べた途端、肺に水分が周る感じがしました!もし効かなくてもおやつとして美味しいので許せます。黄氷糖は中華食材屋さんで手に入ります。白きくらげのレモンシロップ煮の時にも使えます。

次に痰の絡んだ咳に効くのは杏仁。アーモンドエッセンスで作るのではなくて本当の杏仁を使用しているものを使うのがポイントです。
杏仁は漢方に使う苦味のあるものと、お菓子に使われる甘みのあるもの2種類あるそうですが、どちらも痰を切る作用があるとのこと。

今回はずっと前に買った杏仁があったので作ってみます。

中華スーパーT&Tで購入。北杏と南杏があり微妙に風味が違うそうですが、購入時はそんなこと知らなかったので今回は北杏。それにしてもどうして杏仁の英語がいつもAlmondなんでしょうね。正しくはApricot kernel です。杏仁から取れた油はアプリコットカーネルオイル、アロマをする人はご存知のお高いキャリーオイルです。この杏仁は熱めのお湯に1時間ほどつけておきます。

その後ブレンダーですりつぶしてチーズクロスで濾します。

こしたら豆乳のような液体がとれます。杏仁豆腐にせず、この液体を温めて蜂蜜などを入れてそのまま飲む方法もあります。(より簡単)


これに牛乳を加えて600ccにし、火にかけて水にふやかした寒天1本をちぎって入れ、煮溶かし、型に入れて冷ましたら杏仁豆腐のできあがり。


冷めたら切り分け、シロップをかけて食べます。
私はここまで作って急に面倒になったので先ほどの梨の煮たのと一緒に出してしまいました。最強の咳のお薬です。

1日うちでごろごろして、咳に効くはずのお菓子を食べて、二人とも咳はすっかりおさまり昨夜はぐっすり寝ていました。が、朝起きてみるとアボは鼻水ダラダラに〜。次は鼻水に効く漢方さがし???




メキシコ風ピーマンの肉詰め CHILLES EN NOGADA

2014-12-04 13:20:30 | 料理 (お菓子以外)
久しぶりに手の混んだ夕ご飯を作りました。
メキシコ料理の本からChilles en nogadaという9月の独立記念日に食べられるというポブラーノチリの肉詰めです。ポブラーノチリはとうがらしですが辛味がほとんどないのでピーマンでも代用できます。

なぜメキシコの独立記念日に食べられるかというと、チリの緑、くるみソースの白、ざくろの赤がメキシコの国旗の色だからだそうですが、この色はクリスマスカラーでもあるのでなんとなく今の時期にもぴったりな気がします。私の持っていたレシピではピーマンの肉詰め、くるみソース、チリコロラドの3部から構成されていましたが、チリコロラドはオプションだそうです。肉詰めのお肉の中にはフルーツとナッツが入ってシナモンで風味をつけるので面白い風味になります。肉類とフルーツの組み合わせが好きな人はぜひお試しを。


肉詰め部分
ポブラーノチリまたはピーマン 4個 種を除いて縦に半分に切る。

にんにく 1かけ みじん切り
玉ねぎ 1個 みじん切り
七面鳥か鶏のひき肉 450g
りんごか洋梨 2個
シナモン 小さじ1/2
クミンパウダー 小さじ1/2
オレガノ 少々
トマトの缶詰(みじんぎり) 半カップ
レーズン 半カップ
縦割りかスライスのアーモンド 1/4カップ
塩適量

作り方
ポブラーノチリ、またはピーマンはさっと湯通しして水気を切っておく
オーブンを180度に温める

1)フライパンに油をひいて(分量外)にんにくと玉ねぎを炒める。
2)火が通って軽く色づいてきたらひき肉を入れる。
3)りんごか梨とスパイス類を入れ、火が通るまで炒める。
4)トマトの缶詰を入れ水気がなくなるまで炒める。
5)レーズンとアーモンドを入れ塩で味を整える。
6)チリ/ピーマンに5)を詰め、耐熱皿に並べてオーブンで20〜30ほど焼く。ピーマンに完全に火が通り、詰め物にいい色がつくまで。



チリコロラド
*このソースは作りやすい分量です。かなり辛いので盛り付ける時は様子をみながら。

ポブラーノチリの乾燥したもの 12個 ぬるま湯に30分ほどつけ、種を取っておく。
チポトレ 乾燥かアドボソースにつけた缶詰 3個 乾燥の場合ぬるま湯につけておく。缶詰の場合はさっとすすいでおく。
にんにく2かけ
玉ねぎ 小1個
トマト 中1個
オレガノ 少々

作り方
鍋に油をひき、にんにくを弱火で炒め、香りがついたらたまねぎがうすく色づく程度に炒める。オレガノとトマトをざく切りにして加え、煮詰まってきたらとうがらし類を入れ炒める。フードプロセッサーやブレンダー、ミキサーにかけ滑らかにする。鍋に戻し塩で味を整える。温めておく。

くるみのソース
くるみ みじん切り 半カップ
クリームチーズ 半カップ
牛乳 1/4カップ
シナモン 小さじ1/4
塩 小さじ1/8

作り方
材料全部をフードプロセッサーかミキサーにかけ滑らかにする。これは常温にしておく。私は全部スティックブレンダーを使用。

プレゼンテーション
皿にまずチリコロラドを敷く。その上に肉詰めを並べ、上からくるみのソースをかける。上からざくろの身を散らす。

コロラドソースはオプションと本には書いていましたがくるみのソースが濃厚なのでスモーキーで辛いコロラドソースがあったほうが味のバランスが取れていると思います。
本体の生のポブラーノチリはたまに辛い時があるので子供用にはピーマンにした方が無難でしょう。




ハロウィン2014

2014-11-29 16:03:38 | カナダの祭日
もうクリスマスも間近ですがハロウィンの記録です。
かえでの衣装は今年も夢中のマインクラフトというゲームの主人公、スティーブ。アボもマインクラフトの悪役、へロブラインになりたがりました。

スティーブ


へロブライン


この二人、目以外は全く同じ。へロブラインは白目のスティーブです。マインクラフトはぜんぶブロックのデジタルなのですが体を作るのは面倒なので箱に紙を貼ってマスクを作りました。リサイクルの箱と家にあったその辺の紙で作って材料代無料。アボはその他にもらったワニの衣装もあったので、幼稚園に行く時にはワニ、トリックオアトリートの時はヘロブラインになることに。


スティーブの持っている剣も作りました。目の部分は青いセロファン。

このまま学校とプリスクールへ行きます。ワニは尻尾が濡れないように私が持って歩きます。プリスクールはやはり小さい子供達の衣装なのですっごく可愛くてうきうき。かえでの学校はジムでみんなでパレードをしたそうです。この日はおやつを持って行ってハロウィンのパーティーもします。

夕方はお待ちかねのトリックオアトリート。
今までは従兄弟たちの家の周りをまわっていましたが今年のハロウィンは学校の友達としたいとの事で初めて自宅の周りでトリックorトリートをしました。


出発前に記念撮影。


スティーブとヘロブラインは視界が狭いので階段のぼるのに時間がかかります。


従兄弟たちの住むタウンハウスとちがってあまり気合の入ったデコレーションが見られなかったのが残念ですが、2件だけコリコリに凝ったお家もありました。庭の一角にお化け屋敷を作ってしまったり、植え込みの中にゾンビが隠れていて子供達がきたところを見計らって手が出てきたり。

たっぷり2時間は歩いたでしょうか?最後の方は人のあまり行かない家に行ったので一件で両手いっぱいのおやつをもらってしまいました。

最後にもう一度記念撮影。ウィザーとエンダーマンも私が作った衣装。でも二人とも黒いので闇に紛れて危険でした。撮影中、あれ?アボがいない!と思ったら記念撮影している合間にちゃっかり一人で後ろの家にトリックorトリートしに行っていました。

家に帰ってさっそく収穫をチェック。次から次へと開けて食べたがるアボに対し「もう遅いから明日食べる。あ、でもやっぱり一つだけ食べようかな。」と控えめなかえで。しかもかえでは種類ごとに仕分けして数を数えています。その隙を狙って誰も見ていない瞬間にアボは飴を開けてむしゃむしゃ。典型的長男次男の図。


仕分け作業に没頭するかえで

かえで一人の時はハロウィンの飴はイースターまで持ったのですが、アボの出現で消費量は一気に増えて飴は3週間で綺麗さっぱりなくなりました。


サンクスギビング2014

2014-11-12 10:11:39 | カナダの祭日
大変遅ればせながら10月の祝祭日、サンクスギビングの記録です。

カナダの感謝祭は10月の第二月曜日でちょうど体育の日と同じ時期にあります。アメリカの感謝祭は11月最後の木曜日なので私のイメージとしてはかなり寒くなってからの祝日なのですが、カナダは北にあるので収穫したものに感謝するには10月の方が合っているとネイサンは言います。
さて、今年の感謝祭は2回に分けて祝いました。第一弾はかえでの学校つながりのグループ。このグループはキャンプに行ったりするいつものお仲間ですが感謝祭に集まるのは今年が初めて。みんな親戚が近くに住んでいないので自分たちだけでは七面鳥を食べきれないけどやっぱりカナダ風に祝いたいので集まりました。


食べ物は持ち寄りで、まず子供たちを食べさせます。友達がマンションのゲストルームを借りてくれました。私の担当はパンプキンパイとクランベリーソース。七面鳥、スタッフング、マッシュポテト、サラダ、温野菜の献立でした。


子供たちはコーヒーテーブルの周りに座って食べます。


その後はバルコニーで走り回り、その間に大人はゆっくり座ってご飯です。ドイツ人の友人が七面鳥担当だったのですが、スタッフィングがカナダ版と全く違っていて新鮮でした。その友達の作ってくれたスタッフィングはブラジルナッツ、クルミ、アーモンドとりんごを刻んだ物。栗もあるともっと良いけど見つからなかったとの事でした。パンプキンパイは3つ作っていったのですが子供たちにも大好評であっという間に売り切れて一安心。

たらふく食べて、誰もいらないという七面鳥の骨(スープに使う)をもらって大満足でした。

次の日はフェリーに乗ってサンシャインコーストのギブソンズにある義父母の家へ。今は上の階を人に貸しているので地下に集まりました。


テーブルセッティングがきれいなうちに奇跡的に集合写真がとれました。


ここでもメニューは七面鳥、スタッフィング、マッシュポテト、そしてサラダ。これもいつもの義母の味で美味しかった!
食後はたき火をします。お庭でたき火できるのはいいな〜。

次は忘れないうちにハロウィンの模様をアップします。

アップルソースとアリのパン

2014-09-23 14:13:14 | お菓子
すっかり秋めいてきてスーパーにも地元でとれたいい香りのリンゴが並び始めました。リンゴは一年中あるけれど美味しいのはやっぱりこの季節。毎週大量に買って消費しています。
そのまま食べるのももちろんですが、うちの子供達に人気ナンバーワンのおやつはとっても素朴なアップルソース。アップルパイやケーキよりこっちの方が好きなようで、毎週お鍋一杯つくってもあっという間に無くなります。もちろんアップルパイやケーキより作るのも簡単だし健康的です。

アップルソースはこちらでは赤ちゃんの離乳食から食べられる超メジャーなおやつ。ヨーグルトの様に一食分のパッケージになって売られていたりして学校にもっていくおやつでもポピュラーです。(離乳食のはお砂糖抜きのバージョン)
私は既製品のアップルソースの食感がぼそぼそしていてあまり好きではないのですが、自分で作ったアップルソースは別。我が家のアップルソースは洋梨も加えてつるりとした食感を楽しみます。


我が家のアップルソースの作り方
リンゴと洋梨の割合は大体4:1
リンゴと洋梨は四つ割りにし、種と皮を除きお鍋に入れます。水はほんのちょっと、お椀に半分ほど入れて蓋をし、強火にかけます。沸いてきたら中火にしてすっかり柔らかくなるまで煮ます。簡単につぶれる柔らかさになったらポテトマッシャーでつぶし、砂糖を好みの量入れ、シナモンも少々。つぶし具合は滑らかが好きなら裏ごししてもいいし、ハンドブレンダーにかけてもいいですが、我が家は荒いつぶし具合がカエデの好み。リンゴの味を見て甘さを調節しますがお砂糖はほんの少しにして優しい甘さに仕上がる様にします。煮上がる直前にブルーベリーを入れてもいいですが、かえではプレーンが好みなのでうちはこのまま。できあがったら冷やして食べますが、出来上がったばかりの暖かいままのをお味見と称して食べるのもおいしいです。冷蔵庫で1週間ほどもちます。それより持たせたかったら冷凍か脱気して瓶詰めにする方法もありますが、うちはそんなに残らずあっという間に無くなるのでやった事はありません。

アップルソースの食べ方はうちはもっぱら冷やしたものをそのまま食べていますがヨーグルトに入れたり肉料理につけ合わせたり、マフィンやパンケーキに混ぜ込んだりする食べ方もあります。今日はりんご7個にスリムな洋梨2個、砂糖大匙3、シナモン小さじ1で作りました。タッパに入れて明日の学校のおやつになります。時々そのまま凍らせて、凍ったままお弁当に入れるとお昼ご飯の時間にシャーベット状になっていてこれまた子供に人気です。りんごの美味しい季節の簡単おやつ、おすすめです。

アップルソースには一家言あるかえで

おやつ繫がりで昨日のアボのお話。
昨日は近くのパン屋さんでポピーシードの入ったロールを買ってきました。東ヨーロッパ系のお菓子ではポピーシードをあんこの様にペーストにしてパン生地に練り込んだお菓子がよくあります。プチプチの食感が癖になり、私の大好きなこのロール。

甘いので普段はあげていないのですが昨日は特別。
3人で賞味していたところ、アボがかえでに耳打ちしていました。「このアリのやつ、好き。」 「え??」「このアリのクリームのパン、おいしいよね?」
ぎっしり詰まったポピーシードのぷつぷつ具合、べたつき加減、群がっている感じ、そういわれてみるとまさしく「アリ。」
ひえ~。もうアリ入りパンにしか見えなくなっちゃった~。アボはアリが入っている美味しいパン、という認識でもくもくと食べていました。気持ち悪いという感覚はまったくナシなのがすごいなー。

Wedgemount Lake ハイキング

2014-09-18 14:06:31 | ハイキング アウトドア
夏も終わりに近づき、もうすぐ雨ばかりの冬がやってくるので焦って毎週ハイキングへ行っています。

9月も中盤になると脚も慣れてくるので難度の高いハイキングへも行けるようになります。(冬になるとハイキングへ行けず、筋力がおちて春になるとまた振り出しに戻る。)
この日は「ウィスラーのグラインド」の別名もあるWedgemount Lakeへ行ってきました。Wedgemount Lakeはガリバルディ公園の中で一番北にあるトレイルで、ウィスラーからペンバートン方面へ行く途中にあります。
ウィスラーのグラインドとはいえ実際はグラウスグラインドの傾斜平均は31%、Wedgemount Lakeは16%なのできつさはグラインドの足下にも及びませんが、私たちのいつも行くハイキングは10%未満なので16%でもかなりきつめ。7キロで1100m登ります。

最初は森トレイル、川沿いを登ります。噂に聞いていたよりは辛くはありませんが、所々根が張っていたり、この日は晴天続きだったので砂埃がすごくて滑りやすい所もありました。途中おやつ休憩を入れて2時間半ほどでゴロゴロ石の崖が見えてきました。
うわ~きつそう、と思ったのですが降りてきたハイカーが「これさえ登ればもう湖だよ!」と教えてくれたのでやる気がでます。


崖は確かに急ですが「次はどこから行こうかな?」と考えるのに忙しくて苦しさを感じる前に上に着きました。
この後は教えられた通り本当にすぐに湖で、スタートから3時間弱で到着。

途中休憩を入れ無理をせず、しかも「これからもっと苦しくなる!」と思いながら来たせいか案外楽に登れて一安心。

このウェッジモントレイクも氷河の溶けた水。その上のウェッジモント氷河とアームチェア氷河から流れてきた水が貯まってできた湖です。
ここの湖は白濁していて温泉みたいな色でした。


一番景色の良さそうなスポットを選んでご飯にします。この湖のほとりはキャンプ地になっていて、テント場が沢山ありましたが荷物を背負ってここまで来るのは大変そう。実際一泊した人達を見てみると20代の若者ばかり。

ご飯の後は湖沿いを登ってウェッジモント氷河のすぐ下まで行ってみます。


振り返ると色合いに思わずため息がもれます。

空の色も青すぎて夜の様な深い青でした。


氷河へ到着。氷河のすぐ下に水が貯まって小さな湖になっていました。


ぷかぷか氷が浮かんでいます。こんな素敵な湖があるとはガイドブックには書かれていなかったのでびっくり、ギャビーも私も感動してしまいました。

涼しげな色合い。目の前で崩れないかちょっと待ってみましたが何も起こりませんでした。


しばし観察。うっとり~。ハイキングはお天気の日に限ります。


ふと気がつくと、パンツ姿で水の中にたたずむ若者が。
このお兄さんはしばらくこのまま固まっていましたが、とうとう水に飛び込みました~! 雄叫びが聞こえて振り向いたら全裸のこの人が水から上がってきて驚愕。水温は限りなく0度に近いはず。その後友達もつられて(この人はパンツを履いたまま)飛び込んで、やっぱり「ひゃ~!!」と叫んでいました。

その後ちょっとだけ氷河の上を歩いてみます。
氷河の上はクレバスがあり危険なので本当はきちんと装備して歩くのも技術も必要なので私たちはほんのさわりだけ。


氷河が裂けているところ。
氷河の上をちょっとだけでも歩けてワクワクのギャビーと私。来て良かった~。もっと秋が深くなってからくると、下のウェッジモントレイクも所々凍っていて色合いがさらに綺麗になるそうです。2時間半ほど過ごして下山です。

帰りも急なので降りるのは慎重に。

この崖で降りられなくて立ち往生している人達がいました。なんとその人達、足まわりはコンバースのハイカットとトムスのスリップオン、一人はミニのワンピース姿!普通の登山靴でも滑る様な道なので、そんな靴でよくここまで来られたな~と逆に感心してしまいました。大丈夫?と声をかけますがロープなどもないしポールも使えない急斜面なのでどうしようもなく抜かして先に行きます。最後はお尻でずるずる滑っていたので多分大丈夫だったはず。

その後も角を曲がるたびに降りられなくて木にしがみついている人(この人はポールを貸してあげて脱出)がいたり、一泊して氷河登りの道具を背負った人があまりの荷物の重さで疲れきって泣きそうになっていたりしました。このコースは行きより帰りの方がきついのかも。

この日は疲れ具合も景色も大満足のハイキングでした。
ウェッジモントレイクの行き方などはこちら











Yellow Aster Butte ハイキング

2014-09-16 22:41:12 | ハイキング アウトドア
ワシントン州North CascadeのYellow Aster Butteへ3年ぶりに行ってきました。今回は山レディース友達のニッキーとその彼氏カイル、そしてネイサンと一緒です。
前回は10月初旬に行き紅葉でブルーベリーの木が燃える様に真っ赤になっていたのですが、今年は1ヶ月早いので紅葉はまだ始まっていません。

最初は森の中のスイッチバックですが、ここは距離が短くて40分程で景色が開けてきてマウントベーカー様のお目見えです。

ここからは登りも緩やかになり、雄大な景色を見ながらハイキングできますが今年は足下にばかり気を取られてしまいました。


というのも、ここは一面野生のブルーベリーだらけ。甘くて味が濃いブルーベリーに目のない私とネイサンはちょっと歩いては収穫にいそしみます。ニッキーとカイルはブルーベリーにそんなに夢中にはなっていなくて、先に行ってしまいました。ネイサンと二人だけなら袋に貯まるまで取ると思いますが、ここは残念ですが先を急ぎます。後で写真を見たら私はブルーベリー食べ過ぎて口の中が真っ黒になっていました。


下の湖の色が大好き~。


最後は割と急な登りですが、短いので疲れる前に頂上につけます。カイルは新しいブーツが足に合わなくて靴擦れしてしまい、結構つらそうでした。

頂上からの風景。ここでも湖の色にうっとり。

頂上で景色を楽しみながらご飯。至福のひととき、のはずがこの日はなぜか羽蟻が大発生してどんどんご飯の中や口に入ってきてとてもゆっくりできずに15分程で下山する事になってしまいました。

帰り道。
も、物足りない、、、。この日はガリバルディーレイクのハイキング、ラジウムレイク(つまらなすぎたのでブログには書きませんでした。)と続いて体調が整っていたので、もっと行きたかった。頂上からさらに隣の尾根へ抜ける道があるのですが、私以外誰も行きたがらず却下。きっとギャビーがいたら一緒に行ってくれたに違いありません。こんなにお天気のいい日はもっとヘトヘトになるまでハイキングしたかったな~。

イエローアスタービュートの行き方などはこちら。登りも穏やかで絶景が楽しめるのでビギナーでもおすすめです。特にこれからは紅葉がすばらしいのでお天気のいい日に是非チャレンジして見て下さい。

注意事項:
*登山道までの凸凹道が前より状態が悪くて、うちの普通車では行けるかどうかちょっとハラハラしました。途中溝に落ちて出られなくなったトラックと、タイヤがパンクしたトラックを目撃しました。
*途中グレイシャーを抜けた後のサービスステーションで$5ドルの駐車券を購入しましょう



Garibaldi Lake / Panorama Ridge バックパック

2014-09-11 13:57:57 | ハイキング アウトドア
久しぶりにギャビーと1泊の山旅へ行ってきました。
この日の目的地は前から是非行ってみたかったガリバルディ州立公園内のパノラマリッジ。ここは景勝地盛りだくさんのガリバルディ公園内でも特に美しいとされている場所です。8月の初旬なのでお花もきっと見頃なはず、と期待は高まります。
ガリバルディ公園の入り口Rubble Creek の駐車場に付いた時刻は午前10時。この日は夏休みの土曜日だったのでこの時点ですでに駐車場は満車だったので路駐します。ここの駐車場は最近盗難が多いので要注意、車の中をすっからかんにしておきましょう。

駐車場を歩いていると2台の救急車がサイレンをならさずにピカピカ点灯だけつけて通り過ぎて行きました。こんなに早くにどうしたのだろう?と思いつつもハイキング開始したら、10分も行かないうちに登山道が閉鎖されていました。登山中に誰かが心臓麻痺を起こしたらしく救急活動の為、細い登山道を閉鎖しているのだそう。40分程して救助作業を行っている道の下の薮なら通っても良いという事になり、大勢の登山客がぞろぞろ移動します。その途中、心臓麻痺を起こした人が亡くなったと知り、複雑な気持ちになりつつもハイキング再開です。

この日の予定は、まずガリバルディレイクのキャンプ地へ行き、そこからパノラマリッジへ行くコース。実はこのガリバルディレイクのキャンプ地は人気の高い割にはテント場が少なく、早い者勝ちなのです。もしテントを張る場所がなければ引き返してあまり景色の良くないテイラーメドーのキャンプ地へ行かなければなりません。せっかく来たのだから良い場所でキャンプをしたい!なのに登山道閉鎖されてしまったのでものすごい数のハイカーが一斉に出発となってしまいました。

私とギャビーの後ろにはロシア人のグループがぴったり付いています。抜きつ抜かれつしているうちにテイラーメドーのキャンプ場とガリバルディレイクのキャンプ場の分岐点へ到着。そこにはしっかり「ガリバルディレイクのキャンプ場満員」の札が!がっかり、と思っていたらそこにいたパークレンジャーが「満員でも今日帰る人もいるから、少人数だったらまだチャンスはあるよ。」と教えてくれました。私とギャビー二人だけなので、ガリバルディレイクのキャンプ場へ賭けてみる事にしました。すると後ろから6人グループのロシアチームも追いかけてきます。そしてロシアチームはだんだん足を早め、最後は私たちも焦って駆け足気味になってしまいました。もちろんみんな大荷物を背負ったまま。まず最年長と思われる私がリタイア。ギャビー、がんばって、と心の中で声援を送りますが、ロシアチーム推定平均年齢20歳なのでかなうはずもなく、ギャビーも暫くしてリタイヤ。幸いロシアチーム以降は後ろに人がいなかったので途中から速度を落として湖へ向かいます。湖へ到着したのはレスキューで足止めをくらって再開してから2.5時間後。大荷物の割には短時間だったのはロシアチームのおかげ。幸いロシアチームも私たちも湖でキャンプできました。


氷河ど~ん、のガリバルディレイク。


この湖の魅力はなんといっても水の色!氷河の水が流れてできる湖の特徴です。何度見ても感動する美しさ。

ここでお昼ご飯を食べてテントを張ります。ロシア人との追いかけっこでかなり体力を使った私は、もう今日はこれで終わりたいと思ったのですが元気一杯のギャビーをがっかりさせたくないのですぐパノラマリッジへ出発です。ガリバルディレイクまでは大勢の登山客で混み混みでしたが、パノラマリッジに向けて歩き出すとハイカーはまばらに。静かな山を2人占めできるのは贅沢気分。


するとやっぱり草原は花が咲き乱れるパラダイス。

ヘルムレイクの分岐点までは比較的穏やかな道が続きます。

ミムラスレイクの神秘的な色合い。手前の緑の上は一面のお花畑です。

ヘルムレイクの分岐点からヘルムレイクを望む。パノラマリッジへは、ガリバルディレイク以外に、こちらのヘルムレイクからも行けます。こちらの方が静かですが、景色はガリバルディレイクの方がドラマチックだと思います。


ブラックタスクを背にパノラマリッジを登って行きます。ここから登りがきつくなって行きます。


見下ろすと、私のハイキングの本の表紙と同じ景色がありました。ここから写真を撮ったんだ!




ブラックタスクはかっこいいな~。でも上に登るのは相当怖そう。この日もタスク目指したグループに行きも帰りも会いましたが「最後まではやっぱり怖くて登られなかった。」との事。

最後の方はこんな急な岩場をよじ上ります。
ようやく到着!!!最後まで登ってやっとさっきテントを張ったガリバルディレイクが真下に見えます。

氷河もばっちり、四方の山々もすっきり見渡せる大パノラマ、パノラマリッジの名の通り。ギャビーは写真を撮るのが上手ですが、それでもそこに身を置いて眺める景色の雄大さは写真では伝わらないかもしれません。この公園は大昔の火山活動でできたので、地表の色もバラエティーに富んでいるし、氷河を頂く山々に囲まれた神秘的な色の湖は心を奪われる美しさです。

しあわせ~。後で写真をみると私もギャビーも全ての写真でニヤニヤしてました。

頂上は風が強くて、肌寒かったのと、時間も押していたので20分程で下山です。せっかく来たのだからもっとゆっくりしたかったのですが仕方なし。頂上には4名のグループがいて、夜ご飯を上で食べて、ここから夕日を眺める、と言っていました。帰りはヘッドライトで岩場を下山でしょうか?ちょっと怖そう。

私たちは丁度夕暮れにキャンプ場へ到着しました。夕方は湖の水も静まって山が反射して美しい。

この日は満月だったので、月を眺めながら夕ご飯を食べました。夕ご飯はギャビー作の鶏の煮込みです。

就寝中、きちんとストレッチしてなかったのと認めたくないけど歳のせい?で脚がつって痛かった~。

次の日も快晴です。

朝イチからこんな風景。もう下界に帰りたくない。
この日は午前中はテイラーメドーを視察に行き(花も終わっていて今ひとつ。湖でキャンプできて良かった。)、午後は湖でゆっくり過ごしました。
氷河の水は切れる様に冷たい、と事前に聞いていましたが一応水着を持って行った私。この日はとても暑かったのと、水も思った程冷たくなかったのでみんな泳いでいました。もちろん私も。

水をかく腕の間もターコイズブルーの水、その先には氷河と山々、と絶景スイミングとなりました。
大満足で下山、ここはまた必ず行きたいハイキングコースです。
登山道入り口からパノラマリッジ往復は11時間程かかるので、体力に自信のある方以外、一泊ハイキングをお勧めします。
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