かえで君と私

私、夫ネイサン、長男カエデ、次男アボ(全て仮名)4人家族の生活@ホワイトロック、カナダ。

和食党 

2007-08-31 02:20:13 | 子育て
カエデは離乳食を食べ始めた頃から筋金入りの和食党、今もパンよりご飯、スープよりお味噌汁が好き。
ご飯もインドのバスマティライス、東南アジアのジャスミンライスより日本のぴっかぴかもちもちジャポニカ種が好きみたい。麺もスパゲッティーよりおうどん、お蕎麦派、お肉は殆ど食べず焼き魚、お豆腐大好き。連日非和食を作ってしまうと夕ご飯を見「ごはんは?」とお米を食べたがり、米のメシはないとわかると泣き出す始末。戦中派のおじさんの様(戦中派はもうおじいさん?)とても最近の若者とは思えません。

中でもお気に入りベスト5は

1位納豆
2位海苔
3位しらす干
4位梅干
5位すぐき(蕪のお漬物)

渋~。おなかが空いて来ると「ごあ~ん、まっとう!!(ご飯、納豆)」のリクエストがはじまります。こんなに食べて飽きないのだろうか?と思うほど。カエデの言う事を聞いていると朝昼晩おやつ、すべて納豆を食べたいみたいなのですがそういうわけにもいかず一日1パック限定で与えています。

そしてカエデのせいで遂に旦那が納豆のおいしさに目覚めてしまいました。自分の嫌いな物には辛口の旦那は今まで私が食べていると「おえ~、よくそんなの食べるよね。臭いだけじゃなくてまずいのに~。運動したあと放って置いた靴下のにおいだよね。」としつこく非難していたのに、カエデが満面の笑みで、まっとう、おいし!まっとう、うまい!とうっとりつぶやきながらパクパク食べているのをみたら、なんだかおいしそうに見えてきたみたい。そして一口もらって食べてみたら、結構おいしい。だって!

次の日、納豆ご飯を朝から食べて、納豆が食べられた!!と自慢げです。別に無理に好きにならなくても良いのに....。思えばたらこ、ウニ、イクラなどの高級食材もそうやって好きになっていった旦那。それから我が家の納豆消費量は一気にアップ。最近は1週間で3パック入りのを3つ買っても足りないくらいです。

昨日は朝ごはんに納豆を食べたかったカエデですが時間がなかったのでおやつに持たせて面倒をみてもらっている義妹キャサリンの家に行きました。するとお昼時、義父の所に電話がかかってきて「Hanaからもらったこの豆、これって悪くなっているの?変なにおいなんだけど...。」と相談があったそう。日本で納豆の洗礼を受けていた義父は「いいや、それは悪くなってはいなくて、そういう食べ物だから心配しないでいいよ。でも納豆は自分が食べた食べ物の中で一番臭くてまずかった食べ物なんだよね」と言ったそう。それを義父から聞いた私はキャサリンの困惑を想像して大笑いだったのですが「Hanaに直接聞くのは失礼かと思って~」とキャサリン。「でも正直に言うと、カエデに食べさせながら臭いとねばねばが気持ち悪くて見てて吐きそうになっちゃった。」との事。ごめんなさい。これは悪い事をしてしまったかも。デイケアに納豆を持っていくのはやめた方が良いみたい。

チーズケーキ

2007-08-27 13:22:18 | お菓子
サンダーベイに行ったときに食べたチーズケーキは日本のレアチーズケーキのように軽めで、こちらのNYタイプのどっしりしたケーキに食傷気味だった私にはとても新鮮でした。サンダーベイのスーおばさんからレシピを聞いて見ると

1.1パイントの生クリームを泡立てる
2.8オンスのクリームチーズを柔らかくして1/2カップの粉砂糖と混ぜる。
3.1と2をまぜ、グラハムクラッカーとバターのクラストに流し込む

という実にシンプルなものでした。作ってみようかな?と思ったのですがあまりにも簡単でつまらなそうなので日本風のチーズケーキを作る事にしました。レシピはこちらから拝借。レシピ 濃厚ふわふわ・レアチーズムース by ルッカー


日本風に台のスポンジも焼きます。生地には前の日に作ったばかりのブルーベリージャムを入れてみました。イメージではきれいな紫色のスポンジを作りたかったのですがジャムの量が少なかったからか出来上がりは緑灰色のまずそうな色になりがっかり。(味は良いけど...。)

チーズの部分はお玉一杯分を取っておいてブルーベリージャムを混ぜ込みマーブルにします。濃度といい色といい、せっけんをマーブルにするのと全く同じ感覚です。作りながら昔電子レンジがない時に気温の低い北海道でクリームチーズを室温に戻すのが面倒で、チーズケーキを作るのは一苦労だった事を思い出しました。



このレシピは泡立てた生クリームの他、泡立てた卵白を最後に入れるため、ふわふわのケーキになります。口当たりは軽くても、チーズが500gも入っているので濃厚です。(型が大きかったのでレシピ2倍量で作成)レシピのままだとカナダ人には甘さが足りないと思いますがジャムの甘みがプラスされてしっかり満足味で、カエデも「ケーキ、おいしいっ!ケーキ、おいしっ!」を連発しながら食べてくれて作り甲斐がある!!旦那家族もとても喜んであっという間になくなりました。倍量作ってよかった~!そういえば食欲MAXの高校のころはよく、3倍、4倍量でお菓子を作ったものでした。旦那が高校生の頃はとっても食いしん坊で、食べ物がどんどんなくなるのを警戒した義母は食料を入れている棚に鍵をつけたそう。カエデが高校生になったらどうなるのか、今からちょっと心配です。


写真全裸に見えますが、最近よだれかけを嫌がるのでそういう時はシャツを脱がせて食べさせています。実はちゃんとショートパンツはいてます。

甘いもの繋がりで最近のお気に入りを紹介、こちらのデニッシュ。


パイ生地の上にカスタードの層、その上にシナモンとレーズンのデニッシュが乗っています。ボリューム満点で太りそうなのですがカスタード大好きなのでついつい買ってしまいます。これはスターバックスの物でコペンハーゲンという名前でした。日本でも売っているかな?

夏の味

2007-08-24 05:38:10 | 料理 (お菓子以外)
今年もブラックベリーを摘みに行きました。

ブラックベリーはトゲトゲの赤いコードの様な茎が茂る雑草みたいな木です。日あたりの良い空き地にはびこり、美味しい実がならなければ赤い茎が毒々しくてトゲは痛いしとても厄介な植物です。実はラズベリーを一回り大きくしたサイズで味は桑の実に酸味を足したような味です。

線路や電線の周りに生えているのには除草剤が撒かれている可能性があるので、実を取るときは人気のないところに生えているものだけとります。ブラックベリーのトゲはするどいので、長袖長ズボンで行かないと引っかき傷だらけになってしまうので注意です。
暑かった去年は7月末にはもう大きな真っ黒い実が取れたのに今年はもう8月も下旬なのに色づいていない木ばかりで集めるのに苦労しました。黒くなっていても、実に触っただけでぽろり、と取れなければまだ熟していない証拠。無理にとっても美味しくない上、つまんだ衝撃で枝がゆれ、せっかくの完熟したベリーまでぽろぽろ落ちてしまうので注意です。

農耕民族のはずなのに「狩り」となると血が騒ぐ私。一人っきりだけど楽しい!!(旦那はかえでがお昼寝中だったので車で待機だったのです。)去年妹と見つけた秘密のブラックベリースポットを効率よく巡ったお陰で不作ながら小一時間でお鍋に1杯分集まりました。これでジャムを作ります。


煮ている時はうっとりするほど良い香りだったけど今年は去年に比べると水分と糖分が少なくて、味も落ちるみたい....。今年は冷夏で楽しみだったブルーベリーも今ひとつでがっかり。何より夏らしい日が2週間ぐらいしかなくて、先週からもう秋風ピューピューで寂しい限りです。しかし夏に雨が沢山ふると、山にはマツタケが生えると聞くのでこちらに期待しましょう。

毎日寒くて今年は夏がなかったみたいでしたが、それでも地元の農家が夏だけやっている八百屋さんには美味しい夏野菜が揃っています。ズッキーニ、オクラ、トマトなどどれも味が濃くて美味しい!トマトはとても簡単で美味しいサラダで食べます。

このドレッシングは以前テレビでカリスマシェフのトマトサラダ、と紹介されていた物。騙されたと思ってぜひ試して欲しいレシピです。ドレッシングは油、酢、醤油1に対してお砂糖が0.5なので覚えやすいです。お砂糖こんなに入れて大丈夫?と思いますが出来上がりは、トマトの味になじみ甘ったるさは全く感じません。レシピ書くほどの事もないほど簡単なのですが是非作ってもらいたいのでご紹介します。

トマトサラダ


トマト大完熟3個 角切りにする

ドレッシング
砂糖大さじ1
醤油大さじ2
オリーブオイル大さじ2
酢大さじ2
玉ねぎみじん切り 大さじ2
バジル 少々千切り

ぜーんぶ一緒に混ぜて角切りトマトにかけて冷やすだけです。玉ねぎが辛かったら塩もみしてさらしておきます。

ところでジャムの壜を物色していたらカエデがやって来て、ばらばらになった壜と蓋を合わせてきれいに一列にならべてくれました。変な角度の写真ですがお風呂上りで全裸だった彼のプライバシーを尊重した結果です。



カエデはお風呂から上がる時もおもちゃを全部お風呂の縁に一列に並べ、自分でお湯を抜いてくれたり、おもちゃの汽車や動物もぴったり一列に並べます。掃除機や床ふきも好きだし、ちょっとでも汚れを見つけると”dirty..."と嫌そうにしています。「きょうの猫村さん」の猫村さんの模様も汚れに見えるらしく、背中の柄を指差しては”dirty....ねこ、dirty..."と気になっているみたいでした。やっぱり奇麗好きなのかも。将来に期待です。


お茶せっけん ~お台所のキューリー夫人~

2007-08-22 03:55:29 | せっけん作り
細々とベッドアンドブレックファーストを副業でやっている義母から、客室用とお土産用のせっけんの注文が入りました。
プロせっけん屋さんの開業です。プロなので、ちょっと一工夫したせっけん、できれば日本風のせっけんがユニークでよいかもと考え、お茶せっけんを作る事にしました。

抹茶色のきれいなグリーンのお茶せっけんはソーパーなら誰もが夢見るはず。しかし、着色料を使わずにお茶から抹茶色のせっけんを作るのは意外と難しいのです。

植物の成分をせっけんに入れる方法で簡単なのは

1.精油を入れる
2.ハーブ茶を水の代わりに入れる
3.ドライハーブをそのまま入れる

などがあります。お茶には精油がないので2か3しか方法がありません。しかしお茶を水代わり、もしくは抹茶を入れてせっけんを作ると苛性ソーダと反応し緑色が汚い茶色になってしまいます。茶色のせっけんも薬用せっけんのようで悪くはないのですが、きれいな抹茶グリーンのせっけんを作りたい!と思うのがソーパー心というもの。

で普通次に手を出すのが油にハーブを漬け込む”インフューズド法”です。せっけんの本を読むと、ハーブを油につけ日の当たる暖かいところにおいて成分を抽出するように書かれています。しかしこれには少々疑問が。まず、日光で油が酸化しないだろうか?という事。せっかくコールドプロセスという油の加熱を最低限に抑え持ち味を活かすせっけんの製法なのに油が傷んでしまっては元も子もありません。

また、油に漬け込んで憧れの抹茶色せっけんにするにはかなり長く漬け込む必要がありそうです。

何か良い方法はないかしら?と色々検索してめぐり合ったのがゆりくまさんウルトラ抽出法です。これはハーブの成分をアルコールに抽出させてからオイルに成分を移す方法です。
そして、ゆりくまさんも疑問に思ったというインフューズオイルを日光に当てる点も、壜にアルミフォイルを貼り光を防ぎつつ暖かいところにおいておく方法も紹介されていて、納得!!また、出来上がりのせっけんの色を予測するためアルカリ性である重曹を溶かした水に色の元を入れてみてみる方法など、これもなるほど!の工夫が沢山ありとても勉強になりました。

早速緑茶の成分を抽出してみましょう。
材料はハーブ、エタノール(割合1:1)、アンモニア水極少量、せっけんを作る為の油適量




エタノールはドラッグストアで見つからずイソプロピルアルコールで代用、アンモニア水もなかったので家で飲茶を作るときに使ったアンモニアパウダーを水で溶いて使用。アンモニア水はエタノールを気化する手助けをするのではないだろうかと思うのですが化学の知識ゼロなので不明です。鍵となる材料も全部代用品ですこし不安ですが続けます。

1.まず、お茶20gをガラス瓶に入れ、イソプロピルアルコール20gとアンモニア水(アンモニアパウダー耳掻き1/2杯を水小さじ1/2で溶いたもの)を入れよく混ぜます。

2.蓋をして6時間置きます。私は一晩放置しました。写真はアルコールを入れた直後です。すでにきれいな緑が出ていて期待が高まります。この後アルコールはお茶に吸い込まれていきました。



3.壜にオリーブオイル430g入れ、アルコールの臭いがしなくなるまで湯煎にかけます。はじめ温度が低すぎたのか2時間たってもアンモニアとアルコールの臭いがプンプンでした。少し温度を上げ油の温度が65度ぐらいにしたらよく気化されたようですが、温度が高すぎて油が傷まないか少し心配です。しかしアルコール分が残ったまませっけんを仕込むとトレースが早く出すぎてしまうので、やっぱりしっかり飛ばすことにしました。注)アルコールに引火するかもしれないので湯煎するときは火を消しましょう。






4.3時間後ようやくできたお茶成分抽出オリーブ油。きれいな濃いグリーンです。キッチンペーパーを敷いたざるで濾して、さっそくせっけんに仕込みます。濾した後400gになっていたので気まぐれでアーモンド油を加え、後の配合はいつものマルセイユせっけんと同じ、ソフトオイル72%、残りはパームとココナツ油です。水分は36%にしてみました。オイルを合わせ苛性ソーダと温度をあわせた後混ぜてきます。


5.苛性ソーダを入れた直後。心配した、苛性ソーダ投入直後の激早トレースは免れました。

6. 20分かき混ぜたあと。若干色が薄くなってきています。

7.このようにもったりして泡だて器ですくった種で絵がかけるくらいになれば型に入れます。この状態のことをトレースが出る、といいます。アルコールはしっかり飛んでいたようでトレースには通常のマルセイユせっけんと同じくらいの時間がかかりました。

型に入れた後は24時間保温箱にいあれます。この時はアボカドかピスタチオの色でした。


8. 24時間後、黄色みがとれて青みがでてきれいな抹茶グリーンになっていました!ゆりくまさんによると香りをつけなくてもお茶の香りのせっけんになるそうです。果たしてお茶がどれだけ肌に良いのかは1ヵ月後のお楽しみ!

その後、こちらではエタノールは”Rubbing Alcohol"として売られていると掲示板で教えてもらい薬局で見つけたので次回はエタノールを使ってみます。 また、アルコールが気化するのに時間がかかったので次回は量を少なめにしてみます。

アンモニアパウダーは理系の頼れる親友またろうとまたろう父上に調べてもらい、重炭酸(重曹)にアンモニアを混ぜた物だということがわかり、水に溶かすと炭酸ガスとアンモニア分に別れるのでアンモニア水と同じと考えても良いと教えてもらいました。ありがとう~。 そしてまたろう曰く ”Hanaちゃん、キューリー夫人みたい!” 私は泡立つ油を混ぜながら、魔女みたいだな、と自分で思ったのでキューリー夫人だなんて、褒めすぎですよ。




すり傷記念

2007-08-16 05:02:34 | 子育て
カエデが自転車で転んで怪我をしてしまいました。
お誕生日にあげたペダルなしの四輪車が大のお気に入りのカエデ、この日も大家さんの子供、ジャスティン兄ちゃんと自転車に乗って遊んでいました。

近所の歩道をギュンギュン飛ばしご機嫌な2人は、急な坂道を下り始めました。私が一緒についていたので、ゆっくりだよ~!と注意しながらカエデの自転車を押さえて下っていたのですが、早く行きたいカエデは私の手を振りほどき、止まって!という声も無視しあっという間に加速しながら坂道を下って行ってしまいました!

ここの坂道はせいぜい7,8M程度ですぐに左に90°カーブしています。カエデはあまりに早く下って行ったのでカーブを曲がりきれず(曲がる意志もなかったのかも)歩道を乗り越え芝生へ乗り上げ、その後も止まらず車道へ落ちてしまいました。車道は歩道より1段低くなっていたので前輪が落ちた瞬間自転車がひっくり返り、カエデは顔面着地!! 

いつもどんなに転んでも泣かないカエデですがこのときばかりは大声でうぎゃ~!と泣いています。体を仰向けに寝かせて観察してみたら、怪我は2箇所、唇とアゴの擦傷でした。唇を切って口の中が血だらけで、さらに泣いてヨダレも出たので口の周りが真っ赤、シャツも血とヨダレでドロドロになってしまいギャラリーの近所の子供達が大騒ぎしてその騒ぎにカエデが驚きパニックになっています。少し落ち着くまで抱っこして、ゆっくり話しかけて見ましたが本人聞く余裕全くなしでした。

家に連れて帰った後も事故(おおげさ?)でかなり傷ついたカエデは、「おかあ、だっこ~!!」とくっついてきて、時々思い出しては泣いています。(やっと私の事を「おかあ」と言えるようになりました)。自分のせいでしょ?と思いつつも、「怖かったね~。痛かったね~。」と慰めると、またオイオイ泣き出し可哀想な様子でした。

夜ご飯は旦那特製坦々麺だったのですが嬉しそうに一口食べた瞬間傷が痛かったらしく本当に悲しそうにえーん、と泣いていました。きっとご飯を食べられないのは食いしんぼーやには何より辛かったのでしょう。今夜はスペシャルでチーズや普段はあげないクッキーをあげてしまいました。

その後お風呂に入る頃には落ち着いてきましたが、お風呂の金具に写る自分の顔にショックを受けたみたい。その後また時々めそめそし、無事寝入ったときには私と旦那はクタクタ。これから傷はたくさん作ると思うので消毒薬買っておかなくては。この日はティーツリーの精油とハチミツを塗っておきました。(ナチュラルヒーリングの本参照)


この写真は2日目の写真です。ちょっとピンボケですが右唇上が少しはれているのとアゴの傷がみえますか?たったこれっぽっちで大騒ぎだったのです。将来良い思い出になるかもね!

ハリソンレイクへ一日観光

2007-08-16 01:44:32 | 旅行 観光
ハリソンホットスプリングへ行ってきました。
北海道の壮瞥にそっくりの風景の中2時間、只今運転勉強中なので行きは全部私が運転しました。旦那はゆっくり景色を見られて嬉しそう!

春に来たときは閑散としていたビーチもこの日は大賑わいでした。ハリソンレイクの本体ではなく、手前に区切られた小さい湖がありそこが遊泳場になっています。水の透明度が低いのはちょっと粘土質の砂のせいだとは思いますが私はなんだか泳ぐ気になれず見学です。本体の大きい湖の方はヨットやモーターボートが沢山行き来していました。

春に来たとき


大賑わいの夏

カナダの紫外線は日本の7倍とかで、日焼け止めを塗っていてもどんどん黒くなっていくカエデ。日よけになるかも、とおんぼろT-シャツを着せてみました。しかし、後から聞いたのですが普通のT-シャツを子供に着せて泳がせるのは大変危険だそう。波があると、Tシャツと体の間に水が入り込み、ずるずる子供を水の中に引っ張っていってしまうことがあるそうです。あまり気持ち良さそうではないのですが、やっぱりカエデにも全身スーツ風水着を買った方がいいのかもしれません。

お風呂やプールに浸かるのは大好きなカエデですが、海や湖ではなかなか水に入ろうとしないので旦那が肩車をして深いところに連れて行ってあげました。水の中でかなり激しくジャンプを繰り返しているところです。カエデは大口開けて叫んでいました。楽しそう!


ここの砂は細工しやすいので、砂の城コンテストも行われていました。私はカエデの為に汽車とクマのマクちゃんを作ってあげたら大喜び!



私と写真を撮るとなぜかいつも作り笑いのカエデ....


湖の後は、前回いけなかった公衆温泉へ行ってきました。ここは100%温泉のプールです。日本の温泉とは違い水着で入り、つくりも25mの普通のプール。日本の温泉好きには物足りない、と日本人は必ず言いますが、全く期待しないで入ったせいか結構良かったです。まず、水温が思ったより高く、ぬるめのお風呂が好きな私には丁度良い温度でした。プールの中は温度差があり、お湯が注いでいるところはかなり暖かかったです。 もったいないなあ、と思うのはカナダの規定で公共のプールには必ず塩素を入れなくてはいけないということ。かけ流しだったら塩素は必要ないのに....
窓からは自然光、プールの天井は木をいかしたデザイン(サウナみたい)で落ち着く感じです。ちょっと全体が古いのですが清潔でした。体の温まり方、入浴後の爽快感も温泉ならでは!もう少し寒くなったらまた来なきゃ!

帰りに道端でとうきびを買って帰りました。景色のみならず、温泉、とうきび、とても北海道ぽいです。ちょっとホームシックになってしまいました。


Kayak

2007-08-13 16:11:48 | 趣味の世界
2週間続けて憧れのカヤックに乗りました。

私がカヤックを初めて見たのはアラスカにて。姉妹校に交換留学生としてアラスカはシトカという町に3ヶ月いたのですが、その時取ったマリンサイエンスの授業のフィールドトリップとして、クラスメイト何人かがカヤックに挑戦したのです。カヤックの台数が足りなかったのか、殆どの生徒は先生の運転するモーターボートに乗ったのですが、カヤックに乗った生徒は水澄ましのようにすいすい音もなく海の上を滑っていて、かっこいいなあ!と思ったものです。その後野田さんの本を読んだりして憧れてはいたのですがなかなかチャンスがありませんでした。

しかし先月、カヤックに興味を持っていた義父が空気を入れて膨らませるカヤック購入し、ついにカヤックデビューとなりました。

これは川用のカヤックでオープンデッキです。カヤックというと上も閉じていて穴が開いてる中に身を滑り込ませる、と思っていたのですが、パドルの両端でこぐカヌーは全てカヤックに分類されるらしいです。ぜーんぶ義父が組み立て30分で完了。


 
(カエデの顔色が悪いのは日焼け止めのせいです)


場所はバーナビーのバラードインレットという公園です。川用だったせいかなかなかまっすぐに進まなかったのですが、やっぱり静かに水に浮かんでいるのは気持ちがいい!カヌー式の片方だけで漕ぐパドルに慣れている義母はコントロールがとれない!と怒っていましたが私はこのとき、まだカヌーも乗ったこともないし違いが分らなかったので楽しめました。



でも、思ったよりスイスイは進まず、自分の腕力のなさにびっくり。カエデが産まれてから腕の力がついたと思ったのですが私だけで漕いで見ると全然進まず、とほほ。といっても私なりにがんばったのでその日の夜は眠れないほど腕と手が痛みました。
この日せっかくのチャンスだったのにカエデはライフベストを着けるのを嫌がり乗れませんでした。

*このバラードインレットは私達がカヤックに乗った直後、原油が漏れて汚染されてしまったと聞きました。

その次の週は義理妹ギャブちゃんとDeep Coveへ。この時は義父のカヤックではなくレンタルした海用のカヤックを使いました。2人艇で2時間44ドルなので、2人で割ると1人艇を2つ借りるよりかなりお得です。

ギャブちゃんは何度もカヤックした事があるので後方へ回り、私のパドリングにタイミングを合わせてくれます。カヌーもカヤックも、2人同時にパドリングするとスムーズに進むのだそう。そしてこの海用カヤックは、後方シートに方向を変えるペダルがついているので行きたい方向に簡単に進めます。ここでも腕力はギャブちゃんまかせです。やっぱりためしに私だけで漕いで見ると、のろーりびっくりのスロースピードでした。ギャブちゃんが参加して漕ぐと、ギューンとモーターがついたように進みだすカヤック。



ギャブちゃんは以前同じ場所でラッコを見たことがあるといっていたので期待したのですがこの日は見られず。変わりにアザラシ5頭がお昼寝しているところに大接近できました。写真はギャブちゃんの携帯で撮影。



アザラシはシルバーの毛皮なので目立つ?と思いきや水や岩の色にマッチして見事なカモフラージュ。私は見破り、あざらしだよ~!とギャブちゃんに教えたのに、ギャブちゃんは2m位の近さになるまで、え~砂袋じゃない?と半信半疑なのでした。静かなカヤックは野生動物にもフレンドリーで、接近してもアザラシたちはこちらをチラ見するだけで逃げようとしません。2人ともこんなに近くで野生のアザラシ見たの初めてなので感動!

さらに近くの岩場でウニがいないか観察しましたがこの日は曇り空だったせいか水の中があまり見えない上、ギャブちゃんはウニに全く興味なしだったのであまり探せませんでした。

今度は旦那と一緒に行ってウニとりしてみたい、と言ったのですが2人艇で私のスローなスピードにあわせるのはイライラするから、行くなら1人艇ね。と言われてしまいました。1人艇だと旦那に置いていかれるか、必死についていこうとして地獄のトレーニングになるのは目にみえているので誰か腕力のない相棒を探したいです。

サンダーベイ 旅行記 5 最終日

2007-08-11 02:07:37 | 旅行 観光
7/30
いよいよ最終日です。

まずはサンダーベイの市へ行く途中にあるカナダの英雄テリーフォックスの銅像がある展望台へ。

テリー・フォックスはウィニペグ産まれのポートコキットラム育ち、18才で骨肉腫に侵されて脚を切断してしまった青年です。脚を切断したあと、若干21歳で全国の癌患者の為にお金を集めるべく、東の端ニューファンドランドから西の端バンクーバー島を目指してマラソンを始めました。

フルマラソンと同じ一日42km走る事を目標にしていましたが途中で肺に癌が転移してしまいサンダーベイのこの銅像がある場所でマラソンを中断、その後23歳の誕生日目前で亡くなりました。

しかし義足で走り続けたテリーフォックスはカナダ中を感動させ寄付金が沢山集まりテリーはカナダの英雄として国民の誇りとなりました。骨肉腫は難病中の難病、走る前から自分の生存率を知っていたと思いますが、死を覚悟した時、自分の為ではなく他のがん患者を思って壮大な計画を立て実行したテリーフォックスは偉い!走る計画を立てた時テリーはたった21歳でした。もっとテリー・フォックスの事を知りたい方はこちら→www.terryfoxrun.org 



次は初日にあまり見学できなかった民族資料館、オールドフォートウィリアムへ。

まずは毛皮商へ。ビーバーの毛皮は開拓時代、帽子を作る為の原料として大変貴重なものでした。歴史の時間に習ったものの、ビーバーのふさふさの毛からどうしてシルクハットのような帽子を作るのだろう?と疑問に思っていたのですが、ビーバーハットにはふさふさの上毛ではなく柔らかい下毛を使用するとの事。ビーバーの下毛は絡みやすく、一度絡むとギザギザの毛のせいでとけない特徴がある為フェルト化して帽子を作ると雨が降って濡れても型崩れのしない上等のジェントルマンの帽子となるのだそうです。また、面白いことに、不思議の国のアリスに出てくる気の狂った帽子屋(Hatter, mad hattter)、そしてそこから転じた表現 mad as a hatter (直訳:帽子屋の様に狂ってる 普通の訳:完全にいかれている)は、下毛をフェルト化する時に水銀を使っていた為、その中毒でおかしくなってしまう人が出たために生まれた言葉だという説があるそうです。



ビーバーの帽子を被っておかしくなった人

その他ヴォヤジャー用の乾パンやジェントルマンの為の白パンを焼いているパン屋さんを見学したり、庶民のお店や家を見学しました。雰囲気出そうとがんばっているのは分るのですが住人が全て学生アルバイトの若者なのであまり本格的にはみえなったのが残念ですが田舎だし仕方ないですね。ちょっと登別の伊達時代村を思い出しましたが入場料はかなり低めなのでよしとします。カエデは家畜を間近で見て触れて大満足のようでした。週末はイベント盛り沢山だそうです。

お昼ごはんの後はカレント川で水遊びをしました。川の水は驚くほど温かく、深さも流れも最高!浮き輪を持っていってお尻を入れて上流から下ったら面白そう。泳ぐ予定がなかった為水着を持っていかなかったのが残念でなりません。カエデは石投げに夢中になっていました。


そして川の後はまたまたカンガスサウナへ。この日はこの夏一番の暑さだったせいかサウナに入りに来た奇特な人は私達だけのようでした。

夜はHOITOに行って、今度はディナーメニューを頼みます。私はソルトフィッシュ(Graavilohi)、ポテトとViiliという本格フィンランド料理にチャレンジ。
 
ソルトフィッシュは生鮭を塩で〆た物。玉ねぎとあさつきのみじん切りと一緒に食べます。スモークサーモンに似ていますがもっと厚切りでした。ねっとりしていておいしい!!帰ったらBCの鮭で作ってみなくては!ポテトは普通のマッシュポテトにグレービーがかかっていました。

ViiliはCultured milkと書かれていて謎だったのですがヨーグルトの様、でもちょっとチーズのような匂いもします。プレーンのままボールに入って前菜として出てきました。よく食べ方が分らなかったので何もいれず素のまま食べました。最初違和感がありますが、毎日食べていたらクセになりそうな感じ。

旦那は子牛のミンチのステーキ(ハンバーガーみたい)を頼んでいて、これも美味しかった!デザートにパイも頼んでお値段25ドル!とっても得した気分です。残念ながらとってもおなかがすいていてここでも写真を撮る余裕がありませんでした。このGraavilohiの写真はどこかのサイトにあった写真です。

7/31 移動日 サンダーベイからバンクーバーへ
朝ご飯にまたまたHOITOに行きます。マックス一家6とジェニンおばさん、ジェニンの孫2人が来てくれて大人数になりました。そしてやっぱり美味しいパンケーキ。カエデはフレンチトーストを一杯食べてご機嫌です。



左からタビスの父テリー、カエデ、ジェニンおばさんの孫ソレイユとブレア、ジェニンおばさん

フライトはお昼出発、途中ウィニペグで乗り換えなしの経由をし、カルガリーで30分待ちの乗り継ぎをしバンクーバーへ帰って来ました。行きとは大違いでカエデが大暴れ、大泣きでちょっと疲れました。シートベルトをするのを嫌がったり、窓を開けて~と泣いたり。最初ははらはらしましたが、もうできること全てやってみた後はどうしようもないな、と途中から開き直りです。幸いお昼寝のあとはまあまあ機嫌も良くなり良い子でいてくれました。カルガリーからはロッキー山脈の眺めが最高であっという間にバンクーバーに到着。



旅行期間中カエデは24時間私と旦那と一緒でおおはしゃぎ、何をしても ”It’s fun!!"と言ってくれて嬉しかった!いつも機嫌が良くてこちらの要求にもすぐ答えてくれて可愛さ倍増。オムツを替えるとき、ごろーん、して!とお願いするのですがいつもはNooooooo!と逃げ回るのに、旅行中は自分から「ごろーん、ごろーん」とつぶやきオムツ代えのポーズをとってくれ飛行機の中やレストランのオムツ代え台の上で大助かりでした。
もう一つ嬉しかったのが日本語がどんどん出てきたこと。私と一緒にいると使う機会が多いから覚えるのも早く感動しました。旅行中に言えた日本語は ”クッキー(飛行機の事” ”もっと” ”もういっかい” ”石” ”やだ” ”ごはん” ”本” などなど。こうなるとやはり専業主婦になって、学校に通うまではずっと一緒にいたいな~とも思いましたが夢のサウナの為にがんばって働こう...。

サンダーベイ旅行記 4 シルバーアイレット

2007-08-09 02:02:22 | 旅行 観光
7/29
旦那が幼少時代から毎年夏を過ごしたスペリオル湖半のキャンプ地,シルバーアイレットへ行ってきました。


シルバーアイレットには旦那やおばさんたちのキャビンがあったため、一夏中家族はそこで過ごし、トム(旦那父)は1時間かけて街中の仕事場へ通ったそう。旦那もシルバーアイレットで友達に合うのが毎年楽しみで、バンクーバーに引っ越すときこのキャビンを売ってしまったのがとっても寂しかったそうです。今もこじんまりしたキャンプ地の為全員がお知り合い風で車に乗っているだけで皆手を振ってくるフレンドリーさです。

旦那が少年時代一人で考え事をするときに行っていたというシルバーアイレットの景勝地、シーライオンです。



昔は岩の先がライオンの顔のようになっていたそうですがいまでは崩れ落ちてアーチだけ残っています。旦那が子供の頃はフェンスがなく、下まで降りられるようになっていたそうですが安全の為かフェンスが張り巡らされていました。水の色が深さによって色とりどりで、オレンジと黒の岩肌とのコントラストが綺麗。


周りの岩は鋭利でもろく雲母のようにはがれます。鉄分を含んでいるようで真っ黒で砂鉄のようにキラキラしていました。




左手に見えるのがザ・ストアというヨロズ屋さん。
ふるーい、きたなーいお店です。奥に喫茶店があり旦那が絶賛するので半信半疑ながらパイを注文。すると意外や意外、いかにも手作りですが甘さ控えめの上品な味で美味しい!サイズは上品ではくどーんと出てきますがぺロリと食べてしまいました。私はレモンメレンゲパイ、旦那はブルーベリーチーズケーキ、カエデはアイスのせ温めたアップルパイを注文。ブルーベリーチーズケーキは日本のチーズケーキのようなあっさりしたケーキで旦那曰くサンダーベイだけでしか食べられない味だそう。これまた食べるのに夢中で写真を忘れてしまいました。しかしアメリカ人には甘さが足りないらしく、隣に座ったミネソタから来た一家はいかにもまずそうに無言で食べていました。



その後シルバーアイレットを散策。シルバーアイレットはその名の通り昔銀が採れたところです。鉱山労働者は平日は銀の取れる小島に住み、週末はシルバーアイレットの家に帰ってきたそう。労働者の家は今もそのまま残され、キャビンに改造されています。地価の高いBC州のキャビンはいかにも別荘、という感じですがシルバーアイレットのキャビンは庶民風の小さい可愛いキャビンです。旦那一家がキャビンを持っていた頃には電気もみんなあえて引いていなく、自然のままを楽しんだそうです。



これは鉱山があった頃に立てられた旅籠、今はキャビンに改造されています。昔の家は日本の家屋もそうですが中が薄暗くてちょっと怖い...。

夕方キャビンに戻ると旦那の従弟ジェシーとクリスティン、オリビアちゃんが来ていたので皆で夜ご飯を食べ、またカヌーにのってその後キャンプファイヤー。バンクーバーと違い人口が少ないのでカヌーに乗っていても見渡す限り人っ子一人いません。こんな広い空間を独り占めできるのは贅沢な気分です。



初日はグランマの脚の間に座っていましたが、今日は大人っぽく一人で座ってみました。縁をしっかり持って前見て座って!とお父さんに言われたのをちゃんと守っています。







サンダーベイ旅行記 3

2007-08-08 01:41:21 | 旅行 観光
7/28 タビスの結婚式です。式は郷土資料館のようなところにある開拓時代の教会で。大草原の小さな家に出てきそうな古い小さな教会です。新郎タビスと新婦ヴァネッサは数年付き合い、子供も産まれた後一時別れたりの紆余曲折があって、この度晴れて結婚しました。


結婚させる人(神父さんや牧師ではなく、非宗教系)、ジョンは面白おかしく式を勧めあっという間に式は終了。こんなにふざけてていいのだろうか?と思ったほどカジュアルだったのですが新郎新婦は幸せそうだし、ジョンは格好いいおじさんだし、ま、いいか。



眼鏡の少年が2人の息子、カイラン

式の後、タビスの実家で写真を撮ったり軽食をつまみ、その後バネッサの実家のお庭で披露宴でした。全体的にとてもカジュアルにしたいという希望のせいか披露宴といってもケイタリングの食べ物がなぜか中華料理でした!2人の好きなレストランだそうで、カナダ風中華料理でしたが美味しかったです。
披露宴は夜更けまで続くのがサンダーベイスタイルだそうでディナーの後も皆ダラダラ飲み続けます。その間スピーチが2つほどあったきり。サンダーベイではみな浴びるようにお酒を飲み、ドンちゃん騒ぎするのが基本の結婚式だそう。2次会、3次会などはなく、ずーーと1次会のまま飲み続けるのです。バンクーバーでは飲み物はチケットで購入するときもあるのですが今日は飲み放題でした。

お決まりのブーケトスやガーター探しはゲストが大半帰った夜の10時頃やったのでちょっと盛り上がりに欠けた感じでした。でも小さな町の為か皆知り合いばかりで旦那家族の親戚一同が勢ぞろいしたのでカエデのお披露目もできてよかったです。