3/4 14週目
2回目検診が終わった数日後、通勤途中に出血してしまいました。
出勤はバス40分、電車20分で、いつもは座れる様に電車をやり過ごすのですが、この日は仕事がどっちゃり溜まっていたので少しでも早く!と混んだ電車に立っていました。すると終着駅に到着した瞬間、たらーっと何かが落ちてくる感覚。あ、出血だ、と思いましたがこの時は量はそうでもないなと判断。
駅に公衆トイレはないので、駅の目の前の職場に急ぎますが、エレベータの中でさらに出血している模様。トイレに座った瞬間に、じゃばーっという感じで出血、しかも色は真っ赤な鮮血。出血は止まる様子がありません。とりあえずトイレの自動販売機でパッドを購入し、職場に病院に行く旨を伝えようとしましたが、その間も流れ続ける血で、もう駄目だ!と思ってしまい涙が止まらず大変な様子だったと思います。
会社の同僚ダイアンが車を出してくれ、ダウンタウンの病院、セントポールホスピタルへ急ぎます。激しい運転で知られるダイアンはバス限定レーンを突っ走り、救急車限定の駐車場に堂々駐車。救急病院にあっという間に到着です。ここから待たされそうなのでダイアンには帰ってもらい受付をします。朝8時前だったので患者は私一人で、比較的早く先生に見てもらえました。
先生に出血の様子などを伝えます。先生は「子供すでに一人いるんだし、また妊娠できたって事はラッキーな事なんだよ。」と早くも慰めモード。がーん、と思いながらポータブルのエコーを二人で見ると、「あ、赤ちゃんまだ動いてる、生きてるよ!」「でも心臓の鼓動がちょっとおかしいから、もっと詳しく見えるエコーで見てみましょう。」との事。
エコーを待つ間、ネイサンに連絡をとろうとしたのですがつながらず、ネイサン父母に連絡。丁度ダウンタウンに用事があって向かっている最中だったのですぐ病院に来てくれました。そしてエコーの部屋に入った時ネイサンが到着。エコーの技師によると、心臓の鼓動は普通。赤ちゃんも元気。
その後先生から詳細を聞かされます。診断の結果は絨毛膜下血腫。
「胎盤の下、お母さん側の体の絨毛膜から出血しています。これは比較的良くある事だけど、血腫が結構大きいので今の時点では、ここから胎盤がはがれて流産になるのか、くっついて治るのかはわからない。妊娠20週以下の場合は病院で出来る治療法と言うのはない。安静にはべつにしなくても良いけど、何かあった時、安静にしていなかったらお母さんが罪の意識にとらわれてしまうから、2週間仕事は休んで。でも研究の結果、安静にしてもしなくても、駄目な時は駄目だし、大丈夫な時は大丈夫なんだけど。ま、ガーデニングでもしてゆっくり過ごしてね。ゆっくり過ごす、という意味は、マラソンは走らない方がいい、という意味でとらえておいて。」という事でした。この後、パット何枚も何枚もびちゃびちゃになるほど出血量が増えたら、即病院に言ってねとも言われました。
朝から病院を出るまでの出血量は、パッド6、7枚ぐっしょりなるぐらいだったと思います。
幸いこの後出血量は減って行き、2週間目の今はたまに古い茶色い血が出てくるぐらいで、パッドはいらないけどライナーは必要、という程度です。救急病院に行った次の日、かかりつけのピースアーチホスピタルに行くと、心音を聞いて、出血量を聞いて、出血が増えていないのなら問題なし、次の検診までこなくて良いよといわれました。
出血した次の日ネイサンのお母さんが行きつけの鍼の先生の所から漢方を持ってきてもらい、出血から1週間後、その鍼の先生に見てもらった結果、腎臓の血の巡りが悪く、子宮内膜が薄いそうな。なので前回も今回も胎盤に問題があるみたいです。妊娠する前にチェックしてもらえば良かった。南国の果物、瓜類、冷たい食べ物は一切食べない様に、鉄分が足りていないのでお肉と卵を毎日必ず食べ、鉄剤を一日80mgとる様にとの事。
今、その先生の指示の通り朝晩漢方とサプリをがぶ飲みしているのですが、量が多くて大変です。
朝=カルシウム2錠、鉄剤2錠、ビタミンD1錠、葉酸2錠、漢方10錠
夜=カルシウム2錠、鉄剤2錠、葉酸1錠、漢方17錠
まだどうなるか分からないのでブログに書くのをどうしよう、と迷っていたのですが、もし無事に産まれた場合、妊娠の記録をしておかなければ後悔しそうなのと、休みの間に色々な人の流産、死産、切迫流産の記録を読み、これはもう、なるようにしかならないな。と心から納得したからなのでした。絨毛膜血腫の場合、細菌が入り、破水し早産になるケースが多々あるようですが、40週近くで普通に出産した人も沢山いるし、血腫の大きさなどによっても結果が違うようです。
現在妊娠16週6日目。これから先はまだまだ長いのですが、16週に入り胎動らしき物を感じたり、急にお腹が大きくなってきて、私は希望を持っています。ネイサンは妊娠後期に入るまで赤ちゃんに感情移入しないことにした、との事。私はもし赤ちゃんが駄目だった場合、誰にも愛されていなかったら可愛そうなので思いっきり感情移入する事にしました。
下のリンクは英語ですが、絨毛膜下血腫の体験談です。これは成功例と駄目だった例が数多く載っているので参考になりました。
Subchorionic Hematoma in pregnancy
前回の前置胎盤placenta previa といい、今回の絨毛膜下血腫 subchorionic hematoma といい、こんな英単語、体験しなければ覚えなかっただろうなー。