かえで君と私

私、夫ネイサン、長男カエデ、次男アボ(全て仮名)4人家族の生活@ホワイトロック、カナダ。

エルフィンレイクス スノーシュー バックパッキング

2014-05-16 18:58:21 | ハイキング アウトドア
去年7時間の日帰りスノーシューでヘトヘトになったElfin Lakesへ今年は余裕を持って一泊山小屋へ泊まるべく、ニッキーとネイサンと行ってきました。ネイサンは去年から自転車を始めてすっかりメタボ体質から脱出したのでついてこられるはず。

一泊するので寝袋や調理器具、食べ物を背負って行きます。ニッキーに置いて行かれない様に2週間前からアボちゃんをエルゴで背負って近所の坂道を登り自主練を積みました。


今回ネイサンは長時間のスノーシュー初体験です。
中間地点のレッドヘザーハットまでは森トレイル、スイッチバックが続きます。去年はカンカン照りで暑くてとても苦しかったのですが、今年は練習の成果もあってさくさく進めます。去年は大雪でトレイルの始まりから結構な積雪でしたが、今年はしばらく地面が見えていました。


約2時間でレッドヘザーハットへ到着。この日は曇っていて眺めが良くなかったので小屋の中でお昼ご飯を食べます。この小屋はウォーミングハットということで薪ストーブがあり、自由に暖をとれます。ここまででネイサンはかなりくたびれた様子。

ここからちょっときつい登りがはじまります。本来ならハットからの登りが終わればすばらしい景色で疲れも吹っ飛ぶはずなのですが、霧が立ちこめていて視界が悪く、残念。ネイサンの気力もどどーーーんと落ち込みます。大丈夫?と心配しながらゆっくり行くと、ニッキーとの距離がずんずん空いて行きます。


空模様と同じく、ネイサンの機嫌も曇り空だったのですが「僕は気にしないでニッキーと行ってて。」(待たれると余計つらいらしい)と言ってくれたので遠慮なくニッキーと歩く事に。ニッキーの新しい彼氏の話などをしながら行きます。

このトレイル唯一ある急斜面。

私とネイサンはお尻で滑ります。


ちょっと霧が晴れて来ました。4.5時間で今日の終点、エルフィンハットへ到着!


小屋の中。太陽発電で電気も暖房もあります。

33人泊まれる小屋ですが、到着してみると我々を含め、泊りは5名。(その後2名増えて計7名)
日本人のおじさま引率の日帰りグループもいました。泊りの先客2名はソルトスプリングアイランド出身の若者2名。なんとここまでスノーシューをはかず、短靴に簡易アイゼンだけでやってきたのでした。道中見かけた、ずぼずぼ空いた足跡は彼らでした。足跡を見ながら「この人達はいつ引き返すんだろう」と思っていたのです。


小屋は一階が炊事場(シンクとガスコンロあり)食堂になっており、2階が寝室です。バンクベッドの下が2名用、上が1名用ですが2名寝るのはきつそう。180cm以上ある人は斜めにならないと寝られません。

荷物を下ろして一息ついた後、ちょっと外へ出てみると雲の合間から青空が見えました。

これは明日の天気に期待!
この日は早めに夕食を食べます。メニューはフリーズドライのメキシカンライスに自家製乾燥野菜(ヤムと人参)をどっさり入れたもの。やはり既製品は味が濃い。ギャビーからもらったハイキング用パックに入れた白ワインは雪でいい具合に冷えていて美味ですが、3人で分けるとあっという間におわってしまいました。
食事の後は若者がウォッカをごちそうしてくれたのでみんなで飲みながらお下劣ゲーム"Cards Against Humanity"(山小屋にあった)をやって就寝。若者2名はきっとどんちゃん騒ぎを期待してウォッカの大瓶を持ってきたのだと思うのですが後から来たカップルも静かだし、私たちもアラフォーな為期待に答えられませんでした。33名用の小屋にたった7名だったのですが私はなぜか他の人の寝袋の音が気になって寝られず。夜中に外のトイレに行かなくてはならなくてさらに目は冴えてしまいました。

朝6:30にネイサンと私起床。他の人はまだ寝ているので静かに下に行ってコーヒーを入れます。
外を見てみると霧でグレー。でも空の上は明るくて、しばらく待てば晴れそうな予感はありました。
ゆっくり朝ご飯を食べます。朝ご飯はグラノーラに乾燥ココナツミルク。ココナツミルクをお湯で溶かしてつかいます。ここにも乾燥マンゴーをたっぷり。ネイサンとニッキーは霧が晴れるかどうかわからないので早く出発したい、という事なので9時頃出発。


景色は見えないものの、山の朝はとても清々しくて気分爽快でした。


太陽がうっすら。やはり霧の上は晴れている模様。


砂丘みたいに雪原が広がります。

40分程いくと、やっぱり霧が晴れて来ました。

みるみるうちに消えて行く霧。


ニッキーがゆで卵休憩をとっているうちにすっかり霧は無くなってしまいました。ここはちょうど東側の山陰なので絶景はちらっとしか見られず。


ちょこっと見えるダイヤモンドヘッド。もっとばっちり見たい!と先を急ぎます。


そして、山陰から脱出すると目の前には絶景がどどーーんと広がっていました。
実はこのハイキングに行く前、すっごく景色がいいから楽しいよ~。とネイサンを説得して連れて来たので、晴れてほっとしました。
前の日までは「なんでこんな苦労して山に登るのか意味がわからない!」と言っていたネイサンでしたが、この日は楽しさがちょっとわかったみたい。


びか~。5月も中旬なので晴れると暑いくらいです。


すっかりご機嫌。
先ほどの絶景ポイントからはもう下りだけなので楽々なのもご機嫌になる理由かも。


初バックパッキングのネイサンの感想。「楽しかったし、行った甲斐はあったけど一日4.5時間のスノーシューは長過ぎる。次回はせめて3時間以内のトレイル希望」と。甘い!やっぱり山レディーズの仲間には入れないかも?

この間シーモアに行った時はずるずる滑るしストラプはゆるくなるし、新品のスノーシューは失敗の買い物だったかも、と思いましたが今回の長時間ハイクは坂もゆるかったので滑るのはあまり気にならず、軽量だったので脚も疲れず快適でした。去年より重い荷物でも楽に感じたのは自主練の成果じゃなくて、スノーシューが軽かったからかも?


駐車場につく目前のビューポイントからは去年とおなじくチーフが見下ろせました。
楽しかった~~~。そういえばチーフに新しくゴンドラが設置されて、そこから新しいハイキングコースができたみたいなので次回はチーフに行きたいなー。