テレビのツボ

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松井秀喜を毛嫌いする張本勲

2013-05-12 22:28:50 | ニュース・時事ネタ


5月12日OAのTBS『サンデーモーニング』は、ひとつの予感…というより確信を持って観ていた。それは、スポーツコーナーで国民栄誉賞の授与式については一切触れないだろうということ。その予感は物の見事に的中した。
先週の5日、長嶋茂雄・松井秀喜の両氏に対し、東京ドームにて大々的な国民栄誉賞の授与式が開催されたのはご存知の通り。受賞したのが野球界の功労者で、しかも授与式の会場が東京ドームなのだから、本来ならスポーツコーナーのトップ項目で取り上げられなければおかしい大イベントだ。それを何故一切触れないと確信していたか。理由は他ならぬ、スポーツコーナーに「御意見番」という名でレギュラー出演しているのが張本勲だからだ。
これまた周知かも知れないが、張本勲は松井秀喜を毛嫌いしている。『サンデー…』においては過去に「松井のことは好きでも嫌いでもない」なんてコメントもしていた張本だが、これは建前であり社交辞令だ。それ以外のコメントや、松井の話題が出てきた時の態度などからして、張本が松井のことを嫌っているのは明らか。張本にしてみれば「なんで松井ごときが、安打製造機の俺を差し置いて国民栄誉賞なんて大それた賞を受賞するんだ!」と怒り心頭だったろう。松井の晴れ舞台など見たくもない心境だったに違いない。だからこそ、スポーツコーナーでは取り上げないと予想したのだ。

世紀の大イベントをスルーしたせいか、この日のスポーツコーナーは尺を埋めるのが大変だったようだ。少年サッカーや柔道の国内大会など、普段なら取り上げないようなマイナー競技まで盛り込んでいた。ゲストコメンテーターも、いつものような野球選手OBではなく女子プロゴルファーの古閑美保。気のせいか、必死で野球色を薄めよう、薄めようとしているように見えた。
で、肝心の授与式の様子は、スポーツコーナーが終わり、張本らが退席した直後に紹介された。もちろん張本のコメントはナシ(おそらく見てもいなかったろう)。

もし国民栄誉賞を受賞したのが長嶋茂雄だけだったとしたら、当然スポーツコーナーで大きく取り上げられ、張本は「大あっぱれだ!」なんて叫んでいたと思う。長嶋は現役時代からミスター・ジャイアンツと呼ばれ、現在も巨人軍の終身名誉監督に任命されるほどのスーパースター。張本から見ても偉大な先輩だから、受賞を手放しで賞賛していただろう。
局とすれば、当然ながら授与式のことはスポーツコーナーで取り上げたかったに違いないし、張本にもその件を打診したのかも知れない。が、(仮に打診があったとしたら)張本は「もし国民栄誉賞のことをスポーツコーナーで取り上げるなら、俺は出ないよ」とゴネた可能性がある。
かつて同様のことがあった。2010年5月23日OAの「ジャーナリスト江川紹子の降板騒動」だ。事の発端は、張本の出した「喝っ!」に江川が異論を挟んだこと。これに関し、江川はTwitterで以下のようにコメントしている。


<以下引用>
出演予定だった6月20日のサンデーモーニングにできなくなりました。5月23日の放送での私の言動について、張本勲氏が立腹し、江川を番組に出さないようTBS側に求めたためです。TBSは、張本氏の主張を受け入れ、私を出さない、と決めました。7月も同様の理由で出演できません。詳細は後で

ちなみに、張本氏は楽天の岩隈投手について「カツ」を叫び、「無責任」と断じました。それに対して、私が驚いて「え~っ」と声を発したことが許せないのだそうです。

ちなみに、サンデーモーニングはTBS報道局の番組です。話し合いの中で、私は「TBS報道局にとって、何が大事な価値観か、よく考えて欲しい」と述べてきました。その結果が、これです。非常に落胆しています

そのあと2,3のやりとりはありましたが、張本氏が許せないのは、最初の「え~」というリアクションなんだそうです

張本氏の要求は、「江川と同席したくない」ではなく、「江川を番組に出すな」というもの。20日に私を出演させれば、それ以外の日も、張本氏は出ないと主張されたそうです。

実は、張本氏が「江川を出すな」と要求されたのは、これが2度目で、最初の時は関口さんが助け船を出して下さいました。今回は、関口さんが何を言っても譲れないと、張本氏が主張されたそうです



途中降板した岩隈に、張本が「喝っ!」を出し、それに対し岩隈のファンだという江川が反論したのが気に入らなかったようだ。要は「素人が口を出すな!」ということらしい。
トラブルの内容については、江川のツイートだけで全ては判断できない。張本にも言い分はあろう。だが、江川との同席を断っただけならまだしも、「江川を番組に出すな」と求めた件などは、事実だとしたら越権行為も甚だしい。張本のどこにそんな権限があるのだろうか?
同じくレギュラー・コメンテーターを務めていた大沢親分が亡き今、張本はますます専横を極めている印象だから、当時と同じように、いや、それ以上にゴネたとしても何の不思議もない。

張本がそこまで松井を嫌うのは、巨人を辞めてヤンキースへ移籍したからではないかと思う。張本の眼には、松井は恩ある巨人を後ろ足で砂を蹴るようにして辞めていった裏切り者にしか映っていないようだ。あとはWBCへの参加を断ったこと。そのことについては『サンデー…』でも次のようにコメントしている。
「松井がWBCに出なかったのは王さんが監督になったから。もし長嶋さんが監督だったら喜んで出てますよ」。司会の関口宏が「そんなことってあるんですか⁈」と疑問を呈しても「あるんです!」と、何の根拠もなく断言していた(どう考えても悪意を持って曲解してるとしか思えないが)。
だいたい張本はメジャーリーグへ移籍した日本人選手の殆どに対し批判的だ。例外的に、イチローのことは非常に評価していて、イチローが日米通算で自身の安打記録を抜いた時など、わざわざシアトルまで出向いて、祝福のコメントを送っている。



今やサッカーはじめ、どんなスポーツでも、より高いレベルを目指して海外チームへ移籍することは当たり前になっている。ところが、なぜか野球界にはメジャーへの挑戦を異端視する空気がまだ残っている。なかでも張本は反対派の最右翼だ。そんな時代錯誤の意識は一日でも早く払拭すべきではないのか。日本の野球のレベルを高めるためにも、メジャーとの交流は盛んになった方がいい。頑迷固陋を地で行くような「攘夷派」で、かつ番組内で独裁者のように振る舞う張本にこそ「喝っ!」を出したい😡


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