motoGPの日本ラウンドが近く開催されますね。
普段バイクに興味のない人も、世界最高峰クラスのイベントなので是非お時間があれば、テレビでも会場であるツインリンクもてぎでも構いませんので、見てみてください。
さて、初めてみる方は「なんでコーナーの侵入で選手がイン側の足をブラーっとさせるのだろう」と思うと思います。
正直、見ていてあまりカッコのいいものには見えませんし、理由も諸説(ゼロカウンター、侵入ドリフト説)あって明確に解明されていません。
中盤どころの選手が「変わった走りをする」と言うのならどうでもいいことなのですが、
この走りを始めた内の一人が、何度も世界王者に輝いているヴァレンティーノ・ロッシと言う、
ブレーキングやコーナリングが天才的なライダーであることが問題となります。
ロッシ曰く
「最近、バイクから足を垂らす僕の<新しい>ライディングスタイルについて、尋ねられることがある。
答えは単純、そうすることによってバイク上でさらに前輪へ荷重がかかるように感じるからで、
これでより自信を持ってコーナーに入っていくことができるんだ。あとでデータを見てみると、
実際には特に違いはないようで、全然速くもなっていない。
とはいえ、自分のフィーリングではすごく良くなったように感じるから、今後もこの動作を続けるつもりだ。
他の選手たちも、この方法にトライしているようだね。
だから、一回の足出しにつき10ユーロを皆から徴収しようかどうか、考えてるところなんだ! 」
と言う事なんだそうです。
しかし、気合いと雰囲気で勝てるレベルのクラスではないので、真に受けないのが正しいと思います。
「なんとなく」で何億円もする車両をオシャカにする可能性が見受けられる走りでは、スポンサーや首脳陣、そしてメカニックなどに賛同を得ることはでき無いだろうし、確かに理屈が明確で無いものものを試すことはありますが、理屈が無いならなおのこと、結果と言う名のタイムアップにつながっているから続けられるのだと思います。
趣味で走るのと仕事で走るのでは明確に違いますからね。
ここで諸説ある「足だし」の理由とは異なる、初瀬川的に考えたものを書いていきたいと思います。
この足だし走法を最初に見たとき、モタードやオフロードレースに見られる足だしに似ているなと思いました。
しかし、ここで言われている足だしは、「バンクセンサー代わり」であったり、「きっかけ作り」「転倒防止」のためと言われているので、違うものなんだなと思っていました。
しかし、motoGPのレースを何度も見るに従って、足を出すコーナーになんとなく理由があるように思えてきて、注意しながら見ていると、「強いブレーキングを必要とするコーナー」や「オーバーテイクで無理やり頭をねじ込む」場面に足だしがあり、ノーブレーキで曲がるようなコーナーや通常のブレーキをするところでは出していないように思えました。
実際、サーキットや深夜に自分のYZF-R1に乗って足だしを様々やってみました。
最初は足を出すと、バンクのタイミングを逸して、曲がれなかったり慣れるまで大変でしたが、だんだんと形ができるようになるなかで、ある感覚に気付きました。
それは足の出し方にもよるのですが、「リアタイヤの接地感が増す」と言うものです。
その感覚を頼りにいろいろ考えると、今までバラバラに思考されていたものがまとまり、以下の疑問やら仮定が湧いてきました。
1.オフロードやモタードで足を出すのは「シート荷重をして、リアの接地圧を上げるためではないか?」
2.レースのスタートダッシュで、両足をステップに載せないで、ある一定のところまで加速させるのは、シート荷重をリアに積極的にかけてトラクションさせるためであること
3.一般の人が、信号ダッシュで足をいつまでもステップに乗っけないのは、その方がリアがスリップしないと体感的に感じ取り、安心のためにやっているのではないか?
つまり、ステップから足を外すことは、「シート荷重を増大させ、リアを接地させる」ためではないかと言う事です。
別の観点からの分析として、
この走りが始まるころの背景は、motoGPが速すぎるという問題から、排気量を1000ccから
800ccに下げられた結果、勝負が直線よりも「コーナリング」へ移行することとなり、、
マシンはコーナリング重視のために、全長を大幅に短してきました。
前後が短くなるという事は、コーナリングでは優位ですが、その直前動作である「ブレーキング」
において、今まで以上にリアのリフトを誘発させる。
バイクは車のように前輪で舵を切るのではなくキャンバースラストと言うリアタイヤの力で大きく旋回させるので、
「リアの接地が少ない」=「バンクができない」と言う事になります。
ロッシが「前輪に荷重がかかる」と言っているのは、むしろ彼なりの「ジョーク」なんだと思います。
motoGP車両に搭乗したことはありませんが、今のマシンのディメンションで、ブレーキング時に、フロント荷重が大きすぎて、リアが少ないと言う事はあっても、フロント荷重が少ないという事は無いと思います。
また、motoGPの加速だと、ぶらり後ろに足を垂らしたら、風圧で戻すのに時間がかかるだろうし、そもそも、300キロ付近から足を出して減速してみてわかったのですが、「ブラッ」と足を出す出し方では、風圧で一気に足が後ろに持っていかれたり、風でコントロールを乱しかねません。
足を出すときは、コツと力が必要となります。
初瀬川の考えるmotoGPの足だしの理由と効果は
「ブレーキング時に前荷重になりすぎるので、足を出してシート荷重を増やし、リアをより接地させるため」と言う事です。
ま~、「天才ヴァレンティーノ・ロッシが言っていることは嘘だ!」なんて事を初瀬川が言うなんておこがましいのですが、ロッシは性格上ジョークが多そうなので、あえて自説を書かせて頂きました。
大外れだったら、恥ずかしい><
別だと思ったら即修正いたします^^
ロッシファンのみなさんすみません。自分もロッシファンなので許してください。
頑張れ、チーム「FIAT YAMAHA」、頑張れヴァレンティーノ・ロッシ!
そして、やっぱり日本人ライダーの青山選手も頑張ってください^^
普段バイクに興味のない人も、世界最高峰クラスのイベントなので是非お時間があれば、テレビでも会場であるツインリンクもてぎでも構いませんので、見てみてください。
さて、初めてみる方は「なんでコーナーの侵入で選手がイン側の足をブラーっとさせるのだろう」と思うと思います。
正直、見ていてあまりカッコのいいものには見えませんし、理由も諸説(ゼロカウンター、侵入ドリフト説)あって明確に解明されていません。
中盤どころの選手が「変わった走りをする」と言うのならどうでもいいことなのですが、
この走りを始めた内の一人が、何度も世界王者に輝いているヴァレンティーノ・ロッシと言う、
ブレーキングやコーナリングが天才的なライダーであることが問題となります。
ロッシ曰く
「最近、バイクから足を垂らす僕の<新しい>ライディングスタイルについて、尋ねられることがある。
答えは単純、そうすることによってバイク上でさらに前輪へ荷重がかかるように感じるからで、
これでより自信を持ってコーナーに入っていくことができるんだ。あとでデータを見てみると、
実際には特に違いはないようで、全然速くもなっていない。
とはいえ、自分のフィーリングではすごく良くなったように感じるから、今後もこの動作を続けるつもりだ。
他の選手たちも、この方法にトライしているようだね。
だから、一回の足出しにつき10ユーロを皆から徴収しようかどうか、考えてるところなんだ! 」
と言う事なんだそうです。
しかし、気合いと雰囲気で勝てるレベルのクラスではないので、真に受けないのが正しいと思います。
「なんとなく」で何億円もする車両をオシャカにする可能性が見受けられる走りでは、スポンサーや首脳陣、そしてメカニックなどに賛同を得ることはでき無いだろうし、確かに理屈が明確で無いものものを試すことはありますが、理屈が無いならなおのこと、結果と言う名のタイムアップにつながっているから続けられるのだと思います。
趣味で走るのと仕事で走るのでは明確に違いますからね。
ここで諸説ある「足だし」の理由とは異なる、初瀬川的に考えたものを書いていきたいと思います。
この足だし走法を最初に見たとき、モタードやオフロードレースに見られる足だしに似ているなと思いました。
しかし、ここで言われている足だしは、「バンクセンサー代わり」であったり、「きっかけ作り」「転倒防止」のためと言われているので、違うものなんだなと思っていました。
しかし、motoGPのレースを何度も見るに従って、足を出すコーナーになんとなく理由があるように思えてきて、注意しながら見ていると、「強いブレーキングを必要とするコーナー」や「オーバーテイクで無理やり頭をねじ込む」場面に足だしがあり、ノーブレーキで曲がるようなコーナーや通常のブレーキをするところでは出していないように思えました。
実際、サーキットや深夜に自分のYZF-R1に乗って足だしを様々やってみました。
最初は足を出すと、バンクのタイミングを逸して、曲がれなかったり慣れるまで大変でしたが、だんだんと形ができるようになるなかで、ある感覚に気付きました。
それは足の出し方にもよるのですが、「リアタイヤの接地感が増す」と言うものです。
その感覚を頼りにいろいろ考えると、今までバラバラに思考されていたものがまとまり、以下の疑問やら仮定が湧いてきました。
1.オフロードやモタードで足を出すのは「シート荷重をして、リアの接地圧を上げるためではないか?」
2.レースのスタートダッシュで、両足をステップに載せないで、ある一定のところまで加速させるのは、シート荷重をリアに積極的にかけてトラクションさせるためであること
3.一般の人が、信号ダッシュで足をいつまでもステップに乗っけないのは、その方がリアがスリップしないと体感的に感じ取り、安心のためにやっているのではないか?
つまり、ステップから足を外すことは、「シート荷重を増大させ、リアを接地させる」ためではないかと言う事です。
別の観点からの分析として、
この走りが始まるころの背景は、motoGPが速すぎるという問題から、排気量を1000ccから
800ccに下げられた結果、勝負が直線よりも「コーナリング」へ移行することとなり、、
マシンはコーナリング重視のために、全長を大幅に短してきました。
前後が短くなるという事は、コーナリングでは優位ですが、その直前動作である「ブレーキング」
において、今まで以上にリアのリフトを誘発させる。
バイクは車のように前輪で舵を切るのではなくキャンバースラストと言うリアタイヤの力で大きく旋回させるので、
「リアの接地が少ない」=「バンクができない」と言う事になります。
ロッシが「前輪に荷重がかかる」と言っているのは、むしろ彼なりの「ジョーク」なんだと思います。
motoGP車両に搭乗したことはありませんが、今のマシンのディメンションで、ブレーキング時に、フロント荷重が大きすぎて、リアが少ないと言う事はあっても、フロント荷重が少ないという事は無いと思います。
また、motoGPの加速だと、ぶらり後ろに足を垂らしたら、風圧で戻すのに時間がかかるだろうし、そもそも、300キロ付近から足を出して減速してみてわかったのですが、「ブラッ」と足を出す出し方では、風圧で一気に足が後ろに持っていかれたり、風でコントロールを乱しかねません。
足を出すときは、コツと力が必要となります。
初瀬川の考えるmotoGPの足だしの理由と効果は
「ブレーキング時に前荷重になりすぎるので、足を出してシート荷重を増やし、リアをより接地させるため」と言う事です。
ま~、「天才ヴァレンティーノ・ロッシが言っていることは嘘だ!」なんて事を初瀬川が言うなんておこがましいのですが、ロッシは性格上ジョークが多そうなので、あえて自説を書かせて頂きました。
大外れだったら、恥ずかしい><
別だと思ったら即修正いたします^^
ロッシファンのみなさんすみません。自分もロッシファンなので許してください。
頑張れ、チーム「FIAT YAMAHA」、頑張れヴァレンティーノ・ロッシ!
そして、やっぱり日本人ライダーの青山選手も頑張ってください^^