そもそも論「ブダペストで産む」のが全てではありません。
もともと少数派で、日本に帰る人のほうが標準です。
それでも、現地出産したひとに話を聞きたいという方は多く
いらっしゃることでしょう。ですから、あくまで私個人の体験
ですが、それでもよければ参考にして下さい。
私の場合、母が半ば受難といった形になりました。
妊娠の報告と同時に、予定日の前後トータル1ヶ月ほどハンガリーに
来て欲しい、と当然のようにお願いしてしまったからです。
根拠は、まるっきり先入観でした。まだ妊娠もしていない頃、知人の
日本女性がブダペストで出産しました。後日、彼女から「1ヶ月間、
日本から母にきてもらった」と聞いて以来、「海外出産なら母を
呼びよせるもの」という意識が出来上がってしまっていました。
簡単に頼む娘に困惑している母の様子は受話器越しでも良く分かりました。
一人で飛行機に乗ること、英会話が必要とされる可能性が高いこと、
ブダペストへの直行便がないことなどプレッシャーが重くのしかかって
いるようでした。
そこで、少しでもプレッシャーを減らすため乗り継ぎを回避しました。
夫のほうからブダペスト・ウィーン間の車での送迎を申し出て
くれたのでウィーン止まりのチケットを手配しました。
(ウィーンの空港なら小ぢんまりしていて迷いにくい。ANAと提携している
オーストリア航空もあり、日本語の話せるスタッフもいるだろうと考えました。)
が、当の母にしてみれば単身海外へ向かうことには変わりないし、
無事に夫の車に乗り込むまで不安だったことでしょう。
出産のための入院5日間のうち最初の2日は、母に付き添って貰いました。
(家族も病院に泊まれます。詳細は「ハンガリーでの妊娠・出産に関して」
参照のこと)
退院して、生まれてはじめてのママ・ライフが始まると昼夜を問わぬ
授乳で細切れの睡眠。買出し、食事の支度、アイロン・掃除機かけと
いった家事も、母頼み。
いまでは、悪いことをしたと思います。毎日ココで暮らしている私に
とって日常でも、母にはどうだったか?何日か前に来て、一度か二度
案内されたくらいで一人で買い物してきてと頼まれるのはストレス
フルだったことでしょう・・・
母は、最初にノドや鼻を乾燥で痛めました。冬でしたので暖房と水の
違いからか肌はカサカサ痒くなり、ボディローションをマメに塗るよう
薦めたりしました。
時差と、長いフライト・濃い味付けの機内食など、もともと眠りも
胃腸の具合も悪いようでムリをさせるのに気が引けました。更に
なににつけ思い出すのは、留守宅の父のこと。心配そうでした。
このため、母を早く日本に帰してあげなくちゃ、と強く思いました。
半面、母の帰国後、ひとりでやっていけるのかとても不安でした。
産後の体調が回復し、ムリがきくようになってくると同時に夫と率先して、
普段通りの暮らしを取り戻そうと試みました。なるべく母には見守って
いて貰い、なんとか赤ちゃんのお世話を生活に組み込もう、そのリズムに
なれよう、としました。
そうなると家事を切り盛りし、忙しく立ち回っているのが好きな母。
折角来たのにすることがないと言って寂しげなばかりか、段々
腹立たしげになってきているようでもありました。
結局、夫と相談し、少しだけでしたが滞在予定を縮め、前倒しで
帰国してもらいました。
そういうわけで、私は里帰り出産ならぬ、呼び寄せ出産をしました。
やはり、いちばん身体のキツイ時期は母に食事の支度や買い物を
頼めたのは大きな助けでした。
しかし、「これが標準でしょう」と同じことを他のお母様に
強いるのはやっぱり酷なのではないかと思っています。
ご自身が現地出産か帰国出産かに悩む以前に、母君の
キモチも聞いてみると参考になるかもしれませんね。
(改めて、頑張ってくれたお母さん、有難う!
もともと少数派で、日本に帰る人のほうが標準です。
それでも、現地出産したひとに話を聞きたいという方は多く
いらっしゃることでしょう。ですから、あくまで私個人の体験
ですが、それでもよければ参考にして下さい。
私の場合、母が半ば受難といった形になりました。
妊娠の報告と同時に、予定日の前後トータル1ヶ月ほどハンガリーに
来て欲しい、と当然のようにお願いしてしまったからです。
根拠は、まるっきり先入観でした。まだ妊娠もしていない頃、知人の
日本女性がブダペストで出産しました。後日、彼女から「1ヶ月間、
日本から母にきてもらった」と聞いて以来、「海外出産なら母を
呼びよせるもの」という意識が出来上がってしまっていました。
簡単に頼む娘に困惑している母の様子は受話器越しでも良く分かりました。
一人で飛行機に乗ること、英会話が必要とされる可能性が高いこと、
ブダペストへの直行便がないことなどプレッシャーが重くのしかかって
いるようでした。
そこで、少しでもプレッシャーを減らすため乗り継ぎを回避しました。
夫のほうからブダペスト・ウィーン間の車での送迎を申し出て
くれたのでウィーン止まりのチケットを手配しました。
(ウィーンの空港なら小ぢんまりしていて迷いにくい。ANAと提携している
オーストリア航空もあり、日本語の話せるスタッフもいるだろうと考えました。)
が、当の母にしてみれば単身海外へ向かうことには変わりないし、
無事に夫の車に乗り込むまで不安だったことでしょう。
出産のための入院5日間のうち最初の2日は、母に付き添って貰いました。
(家族も病院に泊まれます。詳細は「ハンガリーでの妊娠・出産に関して」
参照のこと)
退院して、生まれてはじめてのママ・ライフが始まると昼夜を問わぬ
授乳で細切れの睡眠。買出し、食事の支度、アイロン・掃除機かけと
いった家事も、母頼み。
いまでは、悪いことをしたと思います。毎日ココで暮らしている私に
とって日常でも、母にはどうだったか?何日か前に来て、一度か二度
案内されたくらいで一人で買い物してきてと頼まれるのはストレス
フルだったことでしょう・・・
母は、最初にノドや鼻を乾燥で痛めました。冬でしたので暖房と水の
違いからか肌はカサカサ痒くなり、ボディローションをマメに塗るよう
薦めたりしました。
時差と、長いフライト・濃い味付けの機内食など、もともと眠りも
胃腸の具合も悪いようでムリをさせるのに気が引けました。更に
なににつけ思い出すのは、留守宅の父のこと。心配そうでした。
このため、母を早く日本に帰してあげなくちゃ、と強く思いました。
半面、母の帰国後、ひとりでやっていけるのかとても不安でした。
産後の体調が回復し、ムリがきくようになってくると同時に夫と率先して、
普段通りの暮らしを取り戻そうと試みました。なるべく母には見守って
いて貰い、なんとか赤ちゃんのお世話を生活に組み込もう、そのリズムに
なれよう、としました。
そうなると家事を切り盛りし、忙しく立ち回っているのが好きな母。
折角来たのにすることがないと言って寂しげなばかりか、段々
腹立たしげになってきているようでもありました。
結局、夫と相談し、少しだけでしたが滞在予定を縮め、前倒しで
帰国してもらいました。
そういうわけで、私は里帰り出産ならぬ、呼び寄せ出産をしました。
やはり、いちばん身体のキツイ時期は母に食事の支度や買い物を
頼めたのは大きな助けでした。
しかし、「これが標準でしょう」と同じことを他のお母様に
強いるのはやっぱり酷なのではないかと思っています。
ご自身が現地出産か帰国出産かに悩む以前に、母君の
キモチも聞いてみると参考になるかもしれませんね。
(改めて、頑張ってくれたお母さん、有難う!
