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三国伝のその後は?のはなし

2008-05-14 01:05:47 | むだばなし

なーんか無性に普通の話がしたくなった


三国伝はこれからどうなるか?
っていうのをさっき考えてみました。

BB戦士ができたのは87年
No1.ガンダマンから今の300番にも続く長い歴史があります。
実はプラモやおもちゃなどでシリーズがここまで続くってのはかなり珍しいことなんですよ
まあ中の内容は○○編という区切りがあって変わっていくことなんですけどBB戦士のブランドだけは未だに存続しています。

で最近のシリーズの三国伝なんですが・・・・
9つのキットが出ました気づいたのが

三国伝は過去作品に比べて魅せるに特化している

というのがあると思います。

まずひとつは基本的なフレームの共通化

三国伝は500円(600円)キットは頭部、胴体、手足はデザインは異なれど構造等はすべて同じです。ジョイントも同じです。
この試みは天七編などと一緒です。(天七はポリキャップが統一されてるだけなんですが・・・)
あとの作品はまあ基本は同じですが、肩がロールする、足のBJなど各キット個性っていうのがあるんですが三国伝にいたっては基本的な可動範囲などは全部同じ!
これは個性がなくなるのは難ですが、開発が容易になるっていうメリットは少なからずあると思います。
デザインを決める労力はもちろんあると思いますけどもそれさえ決めてしまえばあとは鎧などを作ればいいだけですし
ですがこの方法は基本ベースがうまくいってない逆効果の一面もあります。
天七などはジョイントが同じにして簡素化することによって三国伝に似たような事をしましたが、可動範囲が従来と比べて腰ロール以外退化していまってるという現象になりました。
コスト減などの要因もありますが天七から明らかにBB戦士の凋落が始まったように諸刃の剣でもあるのです。
ですが三国伝の場合は基本ベースが現在の技術力によって非常に可動範囲が広いことになっています。
その共通したベースにすることによって複雑な変形、無理な鎧などの装着パーツなどを完全にオミットすることによって無理も無い可動範囲は実現するわけです。

旧キットに比べておもちゃとしての遊ぶ楽しさは薄れていますが、ポーズをつけて飾って眺めるという魅せる機能に特化しているというわけです。

実際自分も昔はBB戦士でガシガシ遊んでたんですけども今はポーズを取らして後は飾るっていう感じです。
変形はもちろん楽しいんですけどやはり組み替える労力っていうのがありますし
大人向けっていう感じがします。
子供なら多分ガシガシ遊ぶだろうし


もうひとつは題材ですね。

三国伝との三国志いったら子供は知らないと思います。
現に自分は三国伝で三国志を知ったクチです。
かなりの数の登場人物がいて単純にはいかない話です。恐らく三国伝を今買ってる子供も三国志の元ネタを知ってるのはほとんどいないと思います。
前作品まではBB戦士のメインストリームである武者頑駄無でした。
正直自分としては武者頑駄無でもぜんぜん通用すると思いました。
武者という今ではないなじみの薄い響きとアナログ的な懐かしくてカッコイイ感じは外国人がオーニンジャ!
っていうのと似たような感じがあると思います。
ですが武者のイメージをすべて払拭しての三国伝です。
結構冒険だったんじゃないでしょうか?長年培った武者のブランドを捨ててまで(まあ日本だけでは売り上げジリ貧だからアジアで人気の高い三国志を使おうっていうことで。それが今の三国伝の成功の大部分かもしれませんけど)
三国志にこだわり、それにガンダム、Z、ZZなどを演者としてモチーフにして劉備や張飛、関羽が生まれたわけです。
三国志の時代はまだ大砲や銃などはありません。弓はありますが各武将が知恵や自分の力を発揮して戦ったわけです。
未だに日本でも熱狂的なファンが多くいるのも納得です。
なんか武者頑駄無と比べてやけに人間的です。
武者頑駄無はデザインとしての参考をする武者はいますけどもキャラはほとんどオリジナルです。
飛行機や巨大ロボやハイテクな銃が多数あります。
それに比べて三国伝は実際にいた武将に名前を借りて武器なども近接武器などがほとんどでかなり人間臭い感じがします。
これがもうひとつの魅せる機能っていうのにつながると思います。
各武将の有名な武器(蛇矛や青竜~刀)を持たせて三国志を思い浮かべて飾る
やはり大人向けって感じがしますね


最後にコミックワールド

コミックワールドといえばBB戦士の醍醐味でメインのひとつと言ってもいいでしょう。
前の作品までは説明書のインストにはそのキャラの詳細や武装などがたくさん載っていてコミックワールドは2ページぐらいでした。
ですが三国伝は裏の組み立て書以外はすべてコミックワールドになっています。
なんでこんなことしたんでしょうか?
はじめは自分はなんでキャラの詳細載ってないんだろう・・・・
と思ったわけです。
ですが考えてみると前の項目で言ったとおり変に人間臭いなら説明書で細かく説明するよりもコミックワールドでそのキャラの行動や言動を見たほうがより多く伝わりやすいのではないかと思いました。
現にキャラのおおまかな詳細は箱の横に書いておけば三国伝はよかったですし・・・・
変に武器や変形などのギミックを入れるとコミックワールドの少ない尺では紹介しきれないし印象も薄くなります。
ということで英断ではあったですけども半分コミックワールドも魅せることに関しては正解だったと思います。
書いてる人も迫力があって奇抜なこともあんまりしないのでかなり三国伝にあってると思います。
武者烈伝や武者○伝を書いた一式まさと氏はかなり画力もうまいし武者自体はすごくかっこよく書いてます
ところが武者○伝ではなぜかギャグ漫画
ボンボンの漫画版にいたってはブカブカのいろんな形態を出して
「こんなんキットで再現することなんか無理だろ!なんだカラミツキモードって!構造上ハードル高すぎ!」
と思いました。ギャグ漫画は正直やってはいけないことだと思います。
ナイトなどの外伝物はまだ外伝だからわかりますがメインストリームである武者のコミックワールドでそれをやったら・・・・と思いますし、いろんな変形にいたってはもうキット関係じゃなくなるし
この点三国伝はかなり忠実です。
こういう要素もコミックワールドやボンボンなどのコミカライズでは大事だと思います。
キットの主人公が変形した!→そんなん再現できない・・・・
じゃあ魅せる以前の問題ですからね
遊びの部分ではいいとは思えるかもしれませんが作者が遊んじゃいけないわな・・・・



以上の要因で三国伝は非常に高水準のキットであり玩具であると思います。
この内容で子供が飛びつくか?っていうと
うーむ
結構微妙ですね。デザインは結構かっこいいですけどもギミックが少ない分ちょっとインパクトが足りないかもしれないし三国志といったら子供が飛びつくか?っていうとそうじゃないと思うしなあ
でも恐らく購入層として新しく見込んだであろうアジア圏内ではかんなり売れてるらしいです。
あっち限定の商品とか出てるらしいです。

少子化、石油高騰を考えると今の三国伝はまさに時代にあった企画だったかもしれません

三国伝はまだまだ続きますが、子供にも楽しめるようなギミック搭載したやつや大箱でわくわくするようなキットも考えてね
バンダイさん


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