「2083―ー欧州独立宣言」日本語版

グローバル極右界の「共産党宣言」、現代世界最大の奇書

イラクへの「民主主義」(p536~)

2012-12-24 22:40:01 | 中東
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 イスラムの俺最強症候群の脅威をスルーすると、イラク等に「民主主義」を輸出する時紅世の事態を招くことになろう。
 2005年9月、バグダッドのカルデア系キリスト教徒の司教が新憲法への懸念を表明した。2条1項の「イスラムに与否なく反する立法これを通さず」という条文が夷教徒への差別の「扉を公然と開く」と懸念したのだ。英国のグリン・フォード議員は、アッシリア人への救援を訴える。「アッシリア人は投票権を奪われ、討滅作戦の標的になっている。国際社会はアッシリア人など弱勢の権利を護るよう行動すべきでないのか?」と、
 グノーシス系のマンダ教徒の7歳児を焼殺したムスリムは「燃えろ、汚辱の不信心者よ」と叫んだ。女の医者、警官、記者もまた「雑魚なる標的」と化していると自らも討滅対象のイラク女性国民評議会のラジャー・アル・クザイ議長は語る。
 イラクのキリスト教徒は全人口の4%だが、2006年一季度(第一四半期)の間アンマンに逃れた難民はキリスト教徒が最大だった。シリアでも亡命者の44%がキリスト教徒だ。カトリックのアンドレオス・アブーナ司教らはこう語る。「学校ではキリスト教徒は不信心者と教え込まれている。英米軍には教会を救うという歴史的使命が課せられていたというのに、彼らは無作為でした。財政援助してくれれば、モスルとかを防衛できたことでしょう」
 イラク人が選挙でイスラム原理主義政権を選んだのなら、ブッシュ大統領は「愕然とはするが、民主主義は民主主義だ」と受容すると述べた。本当に同義でしょうか、大統領?
 ここで、民主主義を暴衆支配と呼んだプラトンの批判に立ち返ろう。権力の均衡と抑制がないと、民主主義はこうした形態に堕する。ベンジャミン・フランクリンらは「民主主義とは2匹の狼と1匹の羊の点心投票、責由とは武装羊の投票会」という発想から、民主原理主義ではない立憲制共和国を構想した。しかし、現在の米国は建国の父たちの診断を無視して、弱勢や個人の権利の稀薄な民主主義をイラクに押し付けようとしている。イスラムの真名を考察せずに。その結果、夷教徒や女性が討滅されているのだ。

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