徒然なるままに修羅の旅路

祝……大ベルセルク展が大阪ひらかたパークで開催決定キター! 
悲……大阪ナイフショーは完全中止になりました。滅べ疫病神

【駆除されたシカのジビエイベントがすぐ近くでやってるということを、帰ってから知った】まあ、当初の目的は果たせたからいいけど。

2017年02月26日 19時25分03秒 | イベントとか旅行とか
 もしかしたらテレビに出られたかもしれないのに、それだけが残念です。

 神戸サンボーホールで行われたオールニッポンナイフショーに行ってきました。
 展示即売会の側面が強いものらしく、いろいろ置いてました。ただ、ナイフマガジンとか買わなくなって久しいので、知らない作家さんがほとんどでしたね。俺タクティカルナイフと狩猟用のナイフ偏重ですし。



 で、俺が知ってた、というか目当てだったのは日本の鋼材削り出しストックリムーバルの巨匠、松田菊男さんのブースですね。
 特に右から三番目がよいのですが、あらためて特注でもっと鋼材が分厚い、ハンドルバットで氷を砕き、土を掘り、枝を払いと色々使えるものをオーダーしようかと思うです。
 ただ、カランビット系のナイフはまるで手に合わなかったですね。



 んで、これは土佐の鍛造刃物業界で長い歴史を持つ秋友さんちのブランド『レッドオルカ』。
 甲伏せ造りが売りの鍛造屋さんです。
 レッドオルカのシースは木製とレザーがほとんどで、樹脂製のハードシースは見られませんでした。個人的にはレザーだけのシースは、なにかの拍子に破れて体に刺さることがあるのであまり好きにはなれないです。

 で、これで終わりですね。アートナイフにはあまり興味が無いので、あんまり見て回らなかったんです。といっても、そもそもあんまり人数もいなかったんですけど。二十、行っても三十くらいかな。
 根本朋之さんは残念ながら来てませんでした。
 
 一応実入りはあったんですが、なにを手に入れたかはさすがにここでは書けません。書いてもいいけど面倒が増えても嫌ですし。
 そういえば、カスタムナイフ用の鋼材が抽選で当たり、ATS-34鋼という初期のストライダーナイフによく使われていた鋼材を頂戴しました。
 後期のストライダーはBG-42という鋼材が多いみたいです。
 BG-42自体はATS-34よりも加工が難しい半面、より刃持ちと耐食性が優れているので、焼き入れにしくじらなければ以前よりも優れた性能になっていると言えるかもしれません。
 しかしストライダーはほかにもS30VやPSF27など、割と鋼材がころころ変わってるので、仕上げはどうでもいいけど剛性面でのばらつきが大きいのではないかと思います。

 昔大阪心斎橋にあるショップの親父さんが、ストライダーは仕上げが悪くなって扱わなくなったみたいな話をしてましたね。鋼材が悪いからなのか、それとも数が捌けて雑になったのかは知りませんが。
 個人的にはカイデックスシースにこすれて傷だらけになるし、そもそも木を切ったり土を掘ったりする道具なのに、仕上げもクソも無いと思うんですけど。ナイフの鋼材の仕上げなんて、ビカビカ光らなければそれで十分です。発見されやすくなるから。
 日本でもストライダーはマニアの間で大当たりしてましたね。俺もゲフンゲフン

 まあ、半分はどこぞの雑誌に鬱陶しい文章寄稿してた髭親父のせいですが。スタジオをストゥディオって書いて後ろに(スタジオ)ってつけるくらいなら、なぜ最初からスタジオって書かない?
 否、どうせ尺を稼いで原稿料稼ぐためでしょうけど。
 彼、後半になればなるほど内容が自分語りになっていってあんまり内容無かったですけどね。最近は知らん。

2ちゃんねる信者
 ストライダーナイフのスタッフであるミック・ストライダーとドゥウェイン・ワイヤーはどちらも不名誉除隊だったり脱走兵だったり、元ローデシアSAS所属のテロリストハンターなる人物はローデシアSASが公式に存在を否定したりと、非常に胡散臭いです。

ミックは自動車泥棒をやり捕まって服役し、改心してミリタリーナイフを
作るようになったようです、、しかし服役したあとの人間に対して
前科もちだから胡散臭いという烙印を押すのは正しいこと、ですか?
>>少なくとも自動車泥棒で不名誉除隊になってるのに立派な元兵隊面をしてコマーシャルしてるのはどうかと思いますよ?

 あ、そういえば髭親父のブログのどっかに、メキシコ人を大量に雇って量産する様になってから手を引いたとか書いてありました。
 別にそれが仕上げの質が落ちた直接の原因ではないでしょうが、量産する様になって管理が行き届かなくなり、質を落として対処する様になった可能性はまあ否めません。個人的には上に書いたとおり、強度だけ従来通りであれば仕上げの質なんでどうでもいいですけどね。

 ただ、ストライダーで一気に広まったコードラップとか、フルタング通り越して一枚の鋼板からグリップ全体を成型するコンセプトはいいと思います。好きです。
 たとえば棒状の鉄で考えてみます。
 棒の長さと材質が同じであれば、単純に棒の直径が大きいほうが強くなります。
 短冊状の鉄板でも同じことで、したがってグリップ部分にレザーワッシャーとか入れてるナイフよりも分厚い鋼材でグリップまで削り出したナイフのほうが強くなります。もちろんそのままだとさすがに持ちにくいから、グリップの代わりにパラコード巻きなわけですが。

 アルカードの装備品にも、まんまストライダーな代物がいくつか含まれてますしね。鋼材にパラコードを巻きつけただけという構成は部材を多く必要とする半面、部材を多く使える・・・・・・・・ということでもあるからです。
 露出したタングの尖端で石や氷を砕く、格闘用の武器として考えるなら、人の頭もターゲットです。鋼材の厚みがストレートに剛性に反映されるのでグリップ部分の強度が非常に高い、ヒルトやらなんやらを組み合わせた複雑な構造のナイフに比べてメンテナンスも非常に楽です。コードが擦り切れたら全部ほどいて新しくすればいいわけですし。
 カイデックスの樹脂製シースとコードラップのハンドルは、放っておいても勝手に乾きます。分解する必要も無いし、だから道具もいりません。パラコードはいったん完全に水が染みたらなかなか乾かないでしょうけど、それで変質したり傷んだりしないからなんの問題も無いです。乾くまでほっとけばいいだけです。
 まあ、パラコードをほどいて槍にする考えには賛同しかねますけどね。英軍兵士の話ですが、ナイフを木の棒に括りつけて投げ槍を作って投げたら、食料にしようとした獣に命中はしたけど仕留めきれずにナイフが刺さったまま逃げられた、なんていう笑い話もあります。

 話を戻しますが、ええ、心斎橋のショップのおやっさんの話です。
 たしかあれは、トミー・リー・ジョーンズとベニチオ・デル・トロの『ハンテッド』に登場するナイフ『トラッカー』が大々的に宣伝されてた頃なので、もう十五年以上前ですね。ただ、主人公のモデルになった男性の著作がそのころ有名だったので買ったことあるんですけど、技術論に関してはろくに触れてなくてあまり役に立たなかったです。
 まあ今思えば、ハンテッド自体がトラッカーの宣伝のために使われていた感がありますね――ナイフにとってのセレーションは衣服の繊維の切れ端やゴミ、泥など、突いたときに敵の体内に異物を送り込める半面、突きにくく抜きにくいという欠点もあり、またセレーションの形状によってはブレードのクラックの原因にもなります。トラッカーのセレーションは、お世辞にも格闘戦向きのものとは言えませんし。
 個人的にはアウトドアで使うなら、セレーションを持たない通常のナイフを大型一本と小型のものを鋭利なものと強靭なものの二本、それにレザーマンの様なツールナイフを携行するのがいいと思います。ただ体力が許す限り、道具はいくつあっても邪魔にはなりませんね。同じ小型ナイフでも皮を剥ぐのに向いたものから分厚く頑丈な作業用ナイフまでいろいろありますから。この点に関しても、短めのストライダーは優れていると思います。薄い鋼材のナイフは細かな加工には向いてる半面、やっぱりあまり過酷な用途には向きませんしね。

 まああの映画、ジョーンズと敵役が追跡トラッキングとサバイバルの専門家の割に、わざわざ罠を作動させたり痕跡を残しまくったりしてるんですけど。ただ格闘シーンは非常に良かった。
 あと、個人的に続く戦闘への期待感とかを盛り上げたりするのに装備を整えたり武器を作ったりするシーンがとても重要だというのに気づかせてくれた作品でした。あの映画、曲も含めて一番素敵なのは石器ナイフとか作ってるシーンなんですよ。

 なお、鋼材やその厚みが同じであれば、単純に谷状になった直角の部分が無いナイフのほうが強いです。いったん亀裂の入った壁の亀裂が徐々に進んでいく様に、あるいはそこらのチータラの袋にそこから封を切るための切れ目がある様に、応力の集中しやすい個所はちょっとした力でも負荷がかかります。セレーションの部分からクラックが発生するのもおおむねそれが原因です。
 亀裂の入ったバイクのカウルの補修の話なんですが、亀裂がそれ以上進行するのを喰い止めるために亀裂の先端部分をドリルで丸く削ることがあるんですよ。そうすることで亀裂の端に集中する応力を分散させて、それ以上亀裂が進まない様にするのです。
 したがって、全体に谷状の直角部分があるナイフは、ハードな使い方をするとそれだけで負荷がその場所に集中します。その点に関しては、ストライダーもものによってはよくないです。
 HT-Sなんか、角の部分が綺麗に丸めてあっていい感じですね。セレーション無しのモデルがあったら、細かい作業用に一本ほしいです。
 セレーションが無いこと、谷状になる直角の部分が無いこと。ここらへんは過酷な使い方をするなら、基準にしてみてもいいかもしれません。
 
【業務連絡】
 北へー逝こうらんららん。

【業務連絡その2】
 この手のWEB作品って小説に限らず、作者がアップロードした途端に粗に気づいたりってよくあるそうです。
 アップした途端に作者から読者に視点が変わるからだって言う話を聞きましたが、なんとはなしに今痛感してます。
 もうすでに改変が終わったところなのに、携帯向けにもう一度ルビタグ取ったりする作業をしてる間にもう一回手を加えたりしてます。
 そんなわけで、修正終わりって書いてるところもちょこちょこ変わってたりします。

【業務連絡その3】
 帰りに日本橋によってアストロプロダクツでシールピックツールを買ってきました。
 安くてそこそこ硬く、使いやすい製品です。いっても七百円なので、惜しみなく使い棄てられますしね。
 ちなみにデイトナのはあんまりよくないです。素材が軟らかすぎてすぐ曲がります
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