1962～3年にかけて放送された
番組で、自分が観たのは学校帰り
の夕べだったので再放送でしょう。
其れ以来、観ていないので再放送
を期待していたのですが、国内に
フィルムが無く制作時に欧州にも
売れたらしく加藤剛逝去を追悼で
買い戻してビデオ化したそうです。
全26話、DVD６枚組 ￥18000
開封検査中古扱いで￥10000で求め
ました。
第一回
昭和18年満州 春
この物語は戦争という極限状態の
中で自己の生命と精神を守る為に
一生を苦しみ続けた男の魂の遍歴
の記録である。
のナレーションから始まります。
雪が降りしきる中、梶と美千子
二人が寄り添って歩いている。
立ち止まった店の棚に置かれた
ロダンのベーゼ
ロダンのオブジェ。
美千子役は後に田宮二郎夫人と
なった藤由紀子。
結婚したら記念に買おうとして
いる品です。
ところが世は戦時、いつ戦地へ
招集されるかもしれない、
梶は美千子を愛しながら結婚に
迷いが消えません。
そんな梶の態度に美千子の不満
は増すばかり。
そうこうしている中、
満州鉄鉱会社の責任者に呼ばれ、
現場の業績効率を上げる為の
提案を提出した梶の案を採用し
現場入りをしてみないかと言われ、
引き換えに兵役免除を与えると。
美千子との平穏な結婚生活が保障
されると気持ちが傾きます。
当初、梶役に予定された中野誠也
は親友の影山役です。
映画では中井貴一の父、佐田啓二
でしたね。
先は明るいと、二人は結婚となり
赴任先の現場に向かいます。
此れから
大きく多難な成り行きが待っている
とは知る由もない愛し合う二人には
幸せな、ひとときだったのです。
三一書房から出た五味川純平の原作
も読みました。
雪は降り続け、やがて人のかたちを
した小さな丘をつくった、
そのような閉じ方だったかと。
１０代の頃に観たドラマ、
念願の再会が実現できました。
ラストを知っているだけに
その哀しみに近づくのが
つらくもあるのですが・・・
※各画像を失ったようです↷
