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MARKETER’S BLOG【小太郎がゆく】

【小太郎がゆく】はマーケター小太郎がいろんなところで出会うさまざまなヒトやデキゴトについて等身大で描いていく日常見聞ログ

勧進帳!満天星に飛六方?

2006年07月02日 | ミルミル(見る・観る)
会場は日本青年館。

外苑前から結構距離がある。何となくもっと近いと思ってた。

しかも出口を出ようという途端にわか雨。

「もぉー、雨男!」

着物でめかしてきた家内がむくれている。

今日、この雨に降られた人たちの間で
こんなやりとりがいくつもあっただろうと想像する。

お互いお気の毒さま。。。

いざ、開演。

松本幸四郎がスーツ姿で登場。

「松本幸四郎でございます」

バチバチバチバチバチー!

歌舞伎をもっと庶民に、というコンセプトのもと
『松竹大歌舞伎』と称して日本各地を巡業するという。

バチバチバチバチバチー!

挨拶の要所要所で万雷の拍手。さすが大スター!

会場全体が「酔っている」のがはっきりとわかる。

挨拶が終わって舞台袖へ引き返す際ももちろん大きな拍手。

待ちきれない観客からはすでに「高麗屋っ!」などと掛け声もかかる。

歌舞伎の基礎講座的な前座が終わり、いよいよ開幕。

舞台は、加賀の国は安宅関(今の石川県小松空港近く)。

開幕早々、富樫左衛門(市川染五郎)の名乗り。

そこに長唄に乗って、山伏に扮した義経一行が花道から入場。

殿(しんがり)の弁慶(松本幸四郎)登場で会場は割れんばかりの拍手。

「高麗屋っ!」(そうそう、ここでかけてこそ大向こう)

山伏一行への疑念から勧進帳のありなしを巡る駆け引き。

ならば、と空文の勧進帳を朗々と読み上げる弁慶。

いったん晴れた疑いも、関を通り抜けようとする義経が富樫に見咎められる。

「義経に似ておる」

再び深まった疑念を振り払うため、
弁慶は手にしていた金剛杖で義経を容赦なく打つ。

弁慶の鬼気迫る振る舞いに、再び晴れる疑念。

こうして安宅関を無事通り抜ける義経一行。

終幕の間際、最大の見せ場。幕が降りてひとり花道に残る弁慶。

まなこを見開いて見得を切って、、、。

お待たせ、弁慶の飛六方(とびろっぽう)。

効果音も高らかに一気に花道を駆け抜ける。

これにて『勧進帳』、お開き。

で、帰りは日本橋三越のグリル満天星でかなり遅めのランチ。

弁慶なら飛六方でお店をあとにしただろうか。

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