介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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第3301号 国家試験の改善を求める切実な声

2009-11-13 11:38:07 | 国家試験
写真は、さくらんぼヒルマ日記 2009.11.10付けに記事からお借りしています。


第3297号 国家試験合否発表までの不安

を書きました。

コメントを拝見すると
いったい、国家は社会福祉士や介護福祉士
それに介護支援専門員研修受験資格など、さまざまな資格を目指す人たちを
WELCOME
してくれているのか?

って疑問がありますね。

【あおぞらブログ管理人さん】
PTの国家試験も、私の時は3月7日試験、4月14日合格発表だったと記憶しています。1か月以上空くし、入社してから結果がわかるし、いくら自己採点で合格と言われていても不安でしょうがありませんでした。

【カッパタヌキチさん】
私が、福祉系試験の問題点を提起させて頂いたのは、私自身が受けた試験がことごとく、「問題傾向の変化・わけのわからない問題」の回に、ぶち当たっていたためです。
古くは、第6回福祉住環境コーディネーター2級から、第18回社会福祉士、第10回精神保健福祉士まで。
特に福祉住環境は見たことのない問題ばかりで、答案用紙を集める時見たら、マークシートにも関わらず、後ろの人の答案用紙は半分白紙でした(8年前だが今でも覚えています)。新テキストは次の試験からだろうと、思わず呟きました。建築系の人達は、会社からの受験が多かったようで、参考書を蹴る人や、ゴミ箱に叩き込む人もいました。(合格率28%)
又、社会福祉士試験では、ネットの解答とセンターの模範解答が8点も違ってました。(95→98→103とあがった)私は8点上がったから良かったけれど、90点位だと言っていた友人は合格点の80点に1点足りなくて、発表を見た瞬間、ショックで真っ青になり、一言も話さなかったと、彼の施設のオーナーが言ってました。(合格率28%)
精神保健福祉士は、事例問題がおかしな具合でした。終わった時、後ろの人が「事例問題、今までと変わってましたよね」と言いました。模範解答とはー4点のズレで、ズレは全て事例問題。専門科目だけの受験で56点でした。
このように、なぜだか難問・奇問の回にぶち当たってばかりいる私です。
しかし、「問題・模範解答・発表時期をなんとかしてほしい」の気持ちは、私だけのものではありません。社会福祉士養成校のブログ「受験者の声」には、私よりもっと辛辣な声があります。本当になんとかしたいものです。

【修了生さん】
今年度から社会福祉士・精神保健福祉士の合格発表は3月15日になり、社会福祉士の試験料も千円くらい安くなりました。

それよりも、簡単に無料で点数照会ができるシステムにしてほしいです。(点数照会は1資格800円、2資格で1,600円)合否通知のッハガキも「不合格」だけ通知するものではなく、「不合格、何点」としてほしいものです。

       *        *        *        *

このブログは、
福祉系の国家試験の受験用の専門サイトではなく、「坂之上の昼下がり」に、日常の暮らしの中から、福祉的な考えを話すことができれば・・・
(これまでの福祉系の本など、市民生活からは離れた難しさがあります)
という趣旨なので
立ち入ったことを深くは議論できませんが、

1 問題そのものを簡明な、予測可能で基礎的なものとすること
2 公式解答を試験終了後速やかに公表すること
3 発表時期をできるだけ早くすること
4 万一、不合格の場合でも、その内容を知らせること

など
痛切な訴えと思います。

・世間の人々は、まさかそんな事情で多くの福祉を目指す人が苦労されているとは知らないでしょう。
・合格した人は、「自分は受かったのだ」(これで試験のことを考えるのはよそう)と思っている人も多いのでは?

試験問題と試験の実施方法とは、専門職としての内容を占うもっとも重要なことです。
司法試験、会計士試験、建築士試験、社会保険労務士など
先行している各種資格の例も参考に、専門職団体が組織的に取り組むべきだと思います。

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実践を「試験対策」として伝える (Maa-chan)
2009-11-14 16:55:03
 今日(11月14日),ある専門学校で「相談援助の基盤と専門職」の試験対策講座の講義を担当してきました。

 そもそもこの科目は出題範囲が広いため,「細かい」話を試験問題にしやすい科目だと思っていますので,「実践者としてこの科目で大切なこと」をお話ししました。なので,全然試験対策にはなっていません。
 それでも私はいい,と思っています。残念ながら,社会福祉士試験の問題そのものは,実践に役に立つ問題はあまり出題されず,厳しい言い方をすれば「社会福祉士試験おたく」でなければ解けない
ものも少なくないので,試験対策をするよりも「実践現場」の人間は,「現場で役に立つ」あるいは「現場実践者として知らなければならないこと」をお伝えすることで,勉強への意欲を持ってもらうことが役割であると考えているからです。

 試験問題を改善する,となると,社会福祉士という資格の位置づけを考えなければならないような気もしますが,いずれにしてもご指摘のように「試験問題は専門職としての内容を占う」と私も思っています。
 もっと大切な知識が,社会福祉士試験で出題されるような問題ではないところにたくさんある,と思っています。
「公平性」と「公正性」 (chacha)
2009-11-15 10:37:26
こんにちは、社会福祉士で現場職のchachaと申します。両親が鹿児島出身なので親近感を持ってブログを拝見しております。

以前から言われていることですが、医療系の資格試験より、福祉系の資格試験の方が作るのが難しく、回答も割れてしまう可能性をひめていると思います。

また、福祉の現場職をしていると、「公平性」と「公正性」の問題を考えます。現場ではやはり手のかかる方や、問題のある方の支援を中心に考えがちです。公平で公正な支援を毎日しているのか自分に問うている方は、いい支援ができているのかなと逆説的に考えたりしますが。

ぼやきで申し訳ございません。
現実の要請と試験とのギャップ (bonn1979)
2009-11-15 15:45:51
Maa-chan さん

貴重な体験に基づくコメントありがとうございます。

・講義では(現場で)大事なことを伝える
・試験問題の改革
が、矛盾無く進められて欲しいですね。

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