今朝、長野県のmasaさんの
安曇野カンポンLIFE を読んで、今日午後買い求めました。(写真)
「今年1月から半年間ほど信濃毎日新聞で連載された記事を一冊にまとめた新書です。
丁寧な取材に基づくとても内容の濃い連載でしたので、読みやすい新書としてこの本も中身の濃い一冊だと思います。
信濃毎日新聞という長野県の地方紙の連載が、こうして新書にまとまり、全国の方々の目に届くことも嬉しく思います。
記事にはならなかったものの、僕も職場で取材を受けました。
県内の多くの関係者や当事者の苦悩や制度の矛盾、時として喜びが綴られています。
連載中は欠かさず読んでいましたが、改めてゆっくり読みたいと思います。
「体が生きている限り、心も生きているんだと教えられた気がします」
入所されているある認知症の利用者のご家族からの言葉です。
利用者もご家族も、そして職員はじめ関係者も「笑顔のままで」過ごすことができる、そんな社会であって欲しいと思います。・・・」
信濃毎日新聞取材班『認知症と長寿社会』(講談社現代新書、2010.11.20刊)
5年前、私が勤務先を替わり、東京から鹿児島に越したのは、義母(現在92歳)の認知症が進んで、東京からの「遠距離介護」では無理と判断したからでした。その後、義母の短期記憶の喪失は徐々に進行しています。
幸い、婿である私の名前をまだ言えますし、認知症以外の病気はなく、人格の中核は保たれています。
いまは、田舎の小さな有料老人ホームにいますが、妻は週1回は泊りがけででかけます。彼女も68歳となり、いつまでもこの状態を続けることには無理があります。
このような個人的な背景のほかに、今年度は、大学院のスタッフのチームによる院生との合同調査班(教員は3名)に属して、県内の某地域を対象に地域がどのように認知症の方と家族を支援しているか?というテーマで取り組んできました。(毎年テーマが変わります。児童問題や精神保健など)
いまは、この調査のまとめの作業の段階なのですが、タイミング良く、長野県の様子を取材した本書に出会うことができました。
年末年始の間に、本書の各部ごとに、内容を紹介し、認知症対策のこれからを考えてみます。
第1部 無数の点滅――介護する家族たち
第2部 居場所探して――家で、施設で
第3部 ベッドは重く――精神科の病棟から
第4部 白衣の苦闘――研究と臨床の現場から
第5部 包み込むまちへ――高齢化する地域
第6部 挑戦の現場から――「認知症と向き合う社会」への道
第7部 「老い」から逃げない――笑顔のままで
安曇野カンポンLIFE を読んで、今日午後買い求めました。(写真)
「今年1月から半年間ほど信濃毎日新聞で連載された記事を一冊にまとめた新書です。
丁寧な取材に基づくとても内容の濃い連載でしたので、読みやすい新書としてこの本も中身の濃い一冊だと思います。
信濃毎日新聞という長野県の地方紙の連載が、こうして新書にまとまり、全国の方々の目に届くことも嬉しく思います。
記事にはならなかったものの、僕も職場で取材を受けました。
県内の多くの関係者や当事者の苦悩や制度の矛盾、時として喜びが綴られています。
連載中は欠かさず読んでいましたが、改めてゆっくり読みたいと思います。
「体が生きている限り、心も生きているんだと教えられた気がします」
入所されているある認知症の利用者のご家族からの言葉です。
利用者もご家族も、そして職員はじめ関係者も「笑顔のままで」過ごすことができる、そんな社会であって欲しいと思います。・・・」
信濃毎日新聞取材班『認知症と長寿社会』(講談社現代新書、2010.11.20刊)
5年前、私が勤務先を替わり、東京から鹿児島に越したのは、義母(現在92歳)の認知症が進んで、東京からの「遠距離介護」では無理と判断したからでした。その後、義母の短期記憶の喪失は徐々に進行しています。
幸い、婿である私の名前をまだ言えますし、認知症以外の病気はなく、人格の中核は保たれています。
いまは、田舎の小さな有料老人ホームにいますが、妻は週1回は泊りがけででかけます。彼女も68歳となり、いつまでもこの状態を続けることには無理があります。
このような個人的な背景のほかに、今年度は、大学院のスタッフのチームによる院生との合同調査班(教員は3名)に属して、県内の某地域を対象に地域がどのように認知症の方と家族を支援しているか?というテーマで取り組んできました。(毎年テーマが変わります。児童問題や精神保健など)
いまは、この調査のまとめの作業の段階なのですが、タイミング良く、長野県の様子を取材した本書に出会うことができました。
年末年始の間に、本書の各部ごとに、内容を紹介し、認知症対策のこれからを考えてみます。
第1部 無数の点滅――介護する家族たち
第2部 居場所探して――家で、施設で
第3部 ベッドは重く――精神科の病棟から
第4部 白衣の苦闘――研究と臨床の現場から
第5部 包み込むまちへ――高齢化する地域
第6部 挑戦の現場から――「認知症と向き合う社会」への道
第7部 「老い」から逃げない――笑顔のままで
私を後押ししてくれるような気がしました。
現場からの、純粋な現状の発信に重みがあると思います。実は、この本について担当教授に熱く語りました。
長野という一地方の問題ではなく、全国共通の問題で、それを様々な現場や当事者の目線でまとめられていると思います。
さすがですね。
もう読まれたとは。
此の新聞社の記事のことは
まえから聞いてはいたのですが
すごい社内体制をひいていますね。
masaさん
信濃毎日新聞を手に取ったことは
ないのですが
地元にとって重要な新聞だなって
思いますね。
ぼちぼち読んでいます。
プロローグにある「私たちは冷たい視線を向けては
いないだろうか」という指摘に、心がぎゅっと締めつけ
られました。
家族会で伺うお話の中に、人々を守るはずの警察に
侮辱的なことを言われた話、認知症のご本人が起こした
「事件」が示談になっていたのに、実名が新聞に
載せられてしまった話。
「認知症」という病は世間に知られるようになりましたが、
それは他人事で、かえって「あんなふうになるのはごめんだ」
といった意識を生んでいるようにも感じます。
信濃毎日新聞の取材班の「認知症対応社会に向けた
8つの提言」を先ほどTwitterでつぶやきました。
世の中の大きな課題であると感じています。
コメントありがとうございます。
twitterのほうも
さっき読みました。
認知症の問題とどう向き合うのか
そこにその社会が
ほんとに「社会性」というか
胸を張れるものがあるのか
試されていると思います。
「笑福会」の皆さんの
活動の基調には
認知症と正面から向かおう
という
げんきさんのような
心構えが感じられます。
私も
義母の認知症の進行をみながら
かって聡明だった
義母の無念と孤独を感じています。