『法律時報』第81巻2号を借りたと書きました。(2/23 第2339号)
特集として、
「子どもの声を聞く/子どもの手続き上の代理をめぐって」とあります。
冒頭の、南方 暁(新潟大学教授)
「子どもの利益の保護/なぜ手続き的保障が必要なのか?」
pp.6-13
は、この特集の意図を説明しています。
○ 離婚などの親権・監護をめぐる紛争処理過程で、父母が必ずしも子どもの利益を確保する役割を果たさない実態がある。
○ 父母に代わって何者かが子どもの利益を保護しなければならない現実がある。
○ 子どもの権利条約など、子どもを主体者とし手続上位置づける見解がある。
○ 価値観が多様な社会では、子どもの利益の保護のためには適切な実体的判断基準を用意するだけでは十分ではない。
○ 子どもの監護などをめぐる紛争では親子関係が構造上利益相反になる。
○ 父母の紛争処理結果に正統性をもたせるには手続的保障は不可欠である。
→子どもの手続上の代理人をおく必要性がある。
【読後の感想】
☆法律学の論文らしく、教科書や研究書のほかに判例なども引用されている。
☆実態に関して引用された政府統計などは、インターネットのサイトから引かれている。
☆子どもの手続上の代理人としては、実際上は家庭裁判所調査官が想定されているが、ソーシャルワーカーなども役割が果たせるのではないか?
☆高齢者の虐待の問題を学んで、「成年後見」の仕組を知ったが、子どもに対しても類似の代理システムが必要な背景を理解できました。
*写真は、カントリー雑貨「さくらんぼ」で。さくらんぼヒルマ日記の2月24日付記事からお借りしました。
特集として、
「子どもの声を聞く/子どもの手続き上の代理をめぐって」とあります。
冒頭の、南方 暁(新潟大学教授)
「子どもの利益の保護/なぜ手続き的保障が必要なのか?」
pp.6-13
は、この特集の意図を説明しています。
○ 離婚などの親権・監護をめぐる紛争処理過程で、父母が必ずしも子どもの利益を確保する役割を果たさない実態がある。
○ 父母に代わって何者かが子どもの利益を保護しなければならない現実がある。
○ 子どもの権利条約など、子どもを主体者とし手続上位置づける見解がある。
○ 価値観が多様な社会では、子どもの利益の保護のためには適切な実体的判断基準を用意するだけでは十分ではない。
○ 子どもの監護などをめぐる紛争では親子関係が構造上利益相反になる。
○ 父母の紛争処理結果に正統性をもたせるには手続的保障は不可欠である。
→子どもの手続上の代理人をおく必要性がある。
【読後の感想】
☆法律学の論文らしく、教科書や研究書のほかに判例なども引用されている。
☆実態に関して引用された政府統計などは、インターネットのサイトから引かれている。
☆子どもの手続上の代理人としては、実際上は家庭裁判所調査官が想定されているが、ソーシャルワーカーなども役割が果たせるのではないか?
☆高齢者の虐待の問題を学んで、「成年後見」の仕組を知ったが、子どもに対しても類似の代理システムが必要な背景を理解できました。
*写真は、カントリー雑貨「さくらんぼ」で。さくらんぼヒルマ日記の2月24日付記事からお借りしました。