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介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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社会福祉の歴史【吉田久一 その6】

2008-08-17 08:41:00 | 社会福祉
吉田久一先生の
『新・日本社会事業史』(勁草書房,2004)を読んでいます。

第6章(127p-156p)は、幕末から明治維新で、この本では、
1823年(天保4)から1877年までを扱っています。

○ 幕末の混乱期

○ 明治初期の動乱期

は、近代日本の針路を決めた時期ですが、
公的救済・慈善については、経済政策優先(殖産興業)で、江戸期までの慈善観を継承しています。

最も重要なものは、
1874年のじっ救規則です。
じっ救規則→救護法(1929年)→旧生活保護法(1946年)
という近代日本の救貧対策の法制度の基本線となったものです。

吉田先生は、
明治維新は、市民革命を経過していないので、政府の権威や過去の秩序が維持され、一般民衆は国の政治に対する関心が欠如しがちであった。p.156
と総括されています。

じっ救規則・救護法

の条文をネット上にみつけました。
救護法の前に政府案としてまとめられた「窮民救助法案」(1890年)が一緒にアップされています。
*カタカナ文で縦書きです。この資料の末尾から、このホームページのトップに戻ることができます。
「ひとりごとのつまったかみぶくろ」というユニークで豊富な資料がアップされています。

このほか、第6章では、たくさんの記述がありますが、
このブログでは、以下に主な人名だけをあげておきます。

大塩平八郎 1873年 大阪天満町の与力
ポンペ    (1829~1908)
渡辺崋山  三河田原藩 1838年 幕府に「内願書」を提出
福沢諭吉 『西洋事情』(1868)でイギリスの救貧法改正に触れる

千秋藤篤(加賀藩)「」の解放(安政頃)
J.C.ベリー(岡山楽養会)
小野太三郎(小野慈善院)


*写真は、加計呂麻島 渡連の萩。

奄美・加計呂麻島なんでもありBLOG

の8月16日の記事からお借りしました。
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