介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

第1828号 2030年の要介護者の見込み【ドイツ連邦政府統計局】

2008-11-11 10:24:03 | 地球→ドイツブログ
【資料のありか・・ドイツ語ですが】
ドイツ連邦政府統計局

のトップページの右下にSTATmagazine (統計解説のための不定期原稿)
という欄があり、クリックすると
右側にThemen-Archiv と14の項目が出てきます。

この
5 Gesundheit  (健康)
8 Sozialleistungen (社会保障)

で、8をクリックすると、
2008.11.07付けで
要介護者の予測 Pflegebedurftige heute und in Zukunft
がでていました。
*著者は、Heiko Pfaffです。A4で3ページです。

【この推計の特色】
図は、細かくてよく見えませんが、ドイツにおける年齢階層別の「要介護比率」を男女別に描いています。(右側が女性)
年齢が高まるにつれて急カーブになっていますね。

この小論文の特色は、
○ 現在の延長線での推計  の他に

○ 医学の進歩を織り込んだ推計

を試算していることです。

2005年で、ドイツの要介護者は213万人ですが、
2030年に、
・従来の推計(推計A)では             336万人と見込まれていますが
・医学の進歩を見込んだ推計(推計B)では    295万人にとどまる
と対比しています。

【要介護比率】
Pflegequoten
は、
2005年  2.6% ですが
2030年 推計A 4.4%
      推計B 3.8%
ということになります。

【日独の違い】
これはあくまでもドイツの話で、長期を見通して政策を立てる際には考慮しておきたい、ということです。
日独の相違点は多いですが、次の2点は基本的な違いですね。(介護保険制度の仕組みの違い)

○ ドイツの要介護者には、65歳以下の人が18%含まれている。(障害者を含む)

○ ドイツでは、在宅で家族が介護する場合も、要介護の統計に入れている。
 *介護する家族への現金給付があるから。この該当者が、2005年で98万人います。
在宅サービスを受けている要介護者47万人、施設サービスを受けている要介護者67万人より多いことに注目ください。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第1827号 Social C... | トップ | 第1829号 WHO雑誌から「中国... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

地球→ドイツブログ」カテゴリの最新記事