介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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第1978号 【新刊紹介】川越修&辻英史編著『社会国家を生きる』

2008-12-14 06:22:12 | 地球→ドイツブログ
川越修&辻英史編著『社会国家を生きる』を買いました。(写真は、その表紙)
法政大学出版局、2008年12月5日刊行。法政大学出版局の新刊紹介には書名のみで詳細の目次はアップされていません。
346ページ、3600円+税。
「叢書サピエンティア」の第3巻になります。

副題に
「20世紀ドイツにおける国家・共同性・個人」とあります。

帯には
《包摂》か《排除》か?ドイツ型福祉国家の発展と展開を通時的にとらえなおす

著者は、ドイツ近代史・現代史の専門家9名。
タイトルの「社会国家」der Sozialstaatは、ドイツ社会特有の表現ですが、本書では「福祉国家」概念よりは幅広い意味で用いられています。p.6

以下に、9つの章のタイトルをあげておきます。
第1章を読みました。専門家向きですが、日本の現状を理解するのには、こういった基礎的な歴史研究も大切な作業だと思います。

第1章 社会国家の世紀
第2章 社会改革のための合意形成
第3章 子どもの病気をめぐる「社会的不平等」
第4章 誰が年金をもらうべきか
第5章 社会の中の「戦争障害者」
第6章 「詐病」への意志?
第7章 「家族の強化」とソーシャルワーク
第8章 私のおなかは社会のもの?
第9章 1970年代後半における若者と西ドイツ社会国家

タイトルは文学的?に凝っていてそのままでは内容がわからないものが多いのですが、多様な分野について、ナチスドイツ、旧東ドイツの時代を含む歴史研究です。
私としては、第7章に特に興味があります。

全部をこのブログで紹介することはしませんが、次回は、第1章を読んだ感想を書いておきたいです。
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