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社会保障は必要&ポイントは財源調達

2008-05-06 11:36:30 | 経済
【「埋蔵金」があるのか?】
今朝の日本経済新聞
27ページ「経済教室」

慶應義塾大学教授の吉野直行先生(金融・財政政策)

「埋蔵金」頼みには限界ー特別会計と財政再建
とする論文を書いています。

財政金融の専門的な論文ですが、
最近、「どこかうまいところに社会保障の財源が潜んでいる」
という議論があるので
読んでみました。(写真の①)

【要点】
○ 特別会計の準備金は、金融の変化に備えたもので、「財政融資資金特別会計」を例にとると、資産残高の5%水準と決められている。
これは、国の長期債務残高615兆円(2008年度末見込み)の1.6%
*仮にこれを取り崩したとしても赤字解消からほど遠い。

○ 大量発行された国債は、国民が長い年月をかけ、返済していかねばならない。

【「官僚支配」の打破】
このことと
官僚のやることに無駄がある
という議論は別のことで

『文芸春秋』2008年5月号に掲載された
高橋洋一(東洋大学教授。もと内閣参事官)
「官僚帝国」の反逆者と呼ばれて p146-p159(写真②)

で言っている
政治が官僚を仕切らないで
政治=業界=行政
の三位一体の弊害という問題とは分けて考える必要があるのでは・・
つまり、各分野の無駄は大きいし、その無駄は排除しなくてはならないが

・本来の社会保障でどの程度の費用が要るのか
・三位一体の既得権をどう崩していくのか
を考える必要がある。

【「こころ」はたしかに足りないが・・】
新聞受けに入っていたある政党のビラには

・・・足りないのはお金ではありません。国民のいのちと健康をまもるという「福祉の心」だ・・

 と赤い字で強調していました。(写真③)

うーん
たしかにテレビを見ているだけでも「福祉の心」にかけるところは行政側(国・県・市町村。特に国)に大いにあります。
でも
(社会保障に)足りないのは、やはりお金であり
*正確には、社会のお金の回り方の問題。
その(社会保障にお金をまわすという)重要な判断のできない政治ではないかと思います。

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