介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

第3826号 北岡孝義『スウェーデンはなぜ強いのか』(PHP新書)

2010-08-04 11:13:24 | 政治社会
北岡孝義『スウェーデンはなぜ強いのか』(PHP新書) を読みました。


この本の書評・感想を検索しました。
書名で検索して30番目あたりで見つけたものです。(上位にあるのは、出版社のサイトか有名なブログなどです)
次の3つは読み応えがあります。

2010.07.26

2010.08.01

2010.08.01


【私がマークした箇所】

1 政治思想の伝統と政権の安定
スウェーデンの歴代政権と首相のリスト p.37
ハンソン  1936-1946
エランデル 1946-1969
パーション 1996-2006
・ 何れも社会民主党
・ 在任期間が長い
・ 2006年10月以降は「穏健党」だが、社会民主党の福祉国家路線を踏襲。

2 自殺率の対比(人口10万人対比)
日本 2007年     24.4 
スウェーデン 2006年 13.2
・ 日本が遥かに高い

3 基礎年金の廃止
スウェーデンの年金改正については、第4章をあてて日本と対比しています。
これを読むと、日本での今の議論は、スウェーデンとは(一見似ているが)まるで逆のようです。(日本では、すでに平成16年の改正で、スウェーデンの改正からヒントを得ている)

4 「政治省」による対応 p.185
著者は、金融論が専門の経済学者ですが、政治の重要性を行政組織の設置で行うという発想は、政治学の常識からは離れていておかしいですね。



【私のこれまでの勉強では・・・】

私の資料ブログ介護福祉研究

では、カテゴリ701にSwedenを設けています。
これまで、133件の記事を収めています。
主に最近のスウェーデンの政策動向(英語)を集めていますが、日本語による本格的な論文も幾つかリンクしています。

いま、ざっと読んでみました。

2009.06.11

を是非読んで欲しいです。いまの日本社会はこのような行政組織の変革ができるだろうか?


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第3825号 まぼろしのパワポ | トップ | 第3827号 権力に翻弄された... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
気になっていること (Maa-chan)
2010-08-05 05:08:34
 5年程前にスウェーデンに行く機会を得て,真冬のストックホルム等に出かけました。

 ストックホルム中央駅の観光案内所に「福祉見学ツアー」(老人ホームや障害者関係の施設を巡るツアー)があってびっくりした記憶があります。

 ただひとつ気になっていることがあります。深夜のストックホルム中央駅に,若者が集まってたむろしていて,彼らの目は「死んで」いるように見えたのです。

 スウェーデン=福祉大国というイメージで語られるのですが,それでも行き届かない分野が若者支援なのか,とちょっと考えさせられました。(政治的な発言力が一番弱い世代がワリを喰っているのでしょうか?)
企業の成長力 (bonn1979)
2010-08-05 16:07:54
Maachanさん

コメント有難うございました。

私も
20年ほど前の
ことですが
ストックホルム市内の
公園の便所で見た落書きに
「こころの病」
を見ました。

福祉国家にも
さまざまな像があることと思います。

本書は
(経済学者なので)
あくまでも
経済とか企業とか生産性
といった視点で書いているのが特色です。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

政治社会」カテゴリの最新記事