介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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第1681号 日本社会福祉学会テーマ概観【その8:完】

2008-10-10 07:16:10 | 社会福祉
いよいよ明日10月10日とあさって10月11日が
日本社会福祉学会第56回全国大会です。
このシリーズでは、大会プログラムから、どのようなテーマが発表されるのか?
という視点で概観してきました。

まだ、かなり残っていますが、やはり今日までで終えないと意味がないような、区切りをつけたいい気持ちです。

これからの残った分科会については、ごく簡単に、こんなテーマ群がありますよ、
という程度の紹介になります。

【高齢者保健福祉】
7つの分科会。介護保険法の改正に伴うもの:
介護予防、地域包括支援センター
が多い。
他に、高齢者虐待、成年後見制度も多い。

【医療保健・医療福祉】
プログラムでは、冒頭に2分科会。医療ソーシャルワーカーに関するもの。

【女性福祉ジェンダー】
5件の発表のうち、アメリカを素材とするもの2件、歴史を素材とするもの2件。

【地域福祉】
4分科会。地域研究が多い。→日本地域福祉学会が別にあります。

【NPO・ボランティア】
介護支援ボランティア、話し相手ボランティア。外国に素材を求めるもの3件。

【国際社会福祉】
2分科会。12件のうち、11件は外国を素材とする研究。(うち2件は、比較研究) 外国人女性のDV被害に対する支援展開。

【所得保障・公的扶助】
生活保護3件。年金1件。ホームレス1件。

【社会福祉教育・実習】
4分科会あります。
・園芸学分野の大学生が福祉・医療分野での実践を行う意義と問題点

【司法福祉・更生保護】
1分科会。

【産業福祉・労働福祉】
2分科会。
・産業医とソーシャルワーカーの連携による支援プラットホーム構築の実証的研究
・フイリピン人介護・看護学生の海外就労意識

以上、大会直前までに駆け足でみてきました。
多くの具体的なテーマが寄せられると共に、狭いテーマを掘り下げるものは多い。反面、介護労働者の処遇、後期高齢者医療、年金制度の運用、生活保護の適用、非正規雇用など、当面している社会的な課題に社会福祉学が全体として立ち向かっているとの印象はもてませんでした。
となれば、大会テーマ「ソーシャル・エクスクルージョンと社会福祉学」は言葉が踊っているむなしさがあります。(大会企画には幾つかのプログラムがあります)
私は出席しませんが、各分科会での活発な論議を期待したいですね。

*写真は、安曇野の秋。
安曇野カンポンLIFEの10月9日の記事からお借りしています。
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