第2308号 嶋中 労『コーヒーに憑かれた男たち』（中公文庫）

もともとは、2005年に発行され、2008年に文庫になっている。

私はコーヒーにはまったく無知なのですが・・
JR坂之上駅近くのガヤコーヒーへ月に2～3回お邪魔するうちに
「自家焙煎」という世界にうっすらと関心が沸いてきたのです。

鹿児島市内には、昭和30年代の頃の雰囲気の「喫茶店」が残っているようです。
3年前まで住んでいた東京の文京区ではもうアメリカ式のチェーン店ばかりだったように思います。

この本には、
日本で、コーヒーを自家焙煎してきた開拓者というべき人々をルポしています。

一つの世界に一生を打ち込む・・そういう人たちに共鳴しながらの取材です。

＊この本の発展したものに『コーヒーの鬼がゆくー吉祥寺「もか」遺聞』〈中央公論新社、2008.12）がある。