介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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「地方経済を活性化するのは、お金ではなく人の移動である」(山田真哉)

2008-01-06 14:01:54 | 奄美大島
【フェリーにも図書館】
奄美大島の古仁屋からフェリーで加計呂麻島へ往復しました。
町立の図書館のものか結構沢山の図書がおかれてありました。
鹿児島から垂水へのフェリーはもっと大きい船ですが図書コーナーはなかった。
というか、ふつうフェリーに図書コーナーはないですね。
フェリーの待合室にも沢山の図書が合った。
小説といったものもあるが、外交関係とか、新書の新しいものもある。
「貸し出し簿」がぶら下げてあった。

【島尾敏雄】
加計呂麻島を語るには、作家島尾敏雄のことを忘れてはならないようです。
『追想島尾敏雄/奄美・沖縄・鹿児島』
という本を奄美パークで買って読んだ。
奄美・島尾敏雄研究会編、南方新社刊。
2005年12月第1刷。
ISBN 4-86124-072-7 C0095
島尾にゆかりの43人が追想を寄せている。
島尾は、名瀬にある県立図書館の奄美分館長をつとめた。

【北方領土復帰】
名瀬から古仁屋までは山道と思いタクシーに乗った。
道路は意外とよく(トンネルのおかげで)60分でついた。
途次、山中に「北方領土復帰」といったセリフを大書した古い看板。
奄美大島は、戦後の一時期、米軍の占領下におかれていた。
復帰運動のエネルギーが北方への共感を示したものだと運転手さん。
やはり奄美パークで買った『奄美21世紀への序奏/それぞれの奄美論・50』
(南海日日新聞社編、南方新車刊。2001年)
は、本土復帰は、奄美島民の熱心な運動が大きく預かったことを伝える。
(ロバート・D・エルドリッジ、p110-p114)

【南海日日新聞】
鹿児島に来てすぐわかることだが、人々は家庭ではいわゆる三大紙は読まない。
奄美に来てわかることだが、人々は鹿児島で出される南日本新聞は読まない。
読むのは、南海日日新聞である。(このほかに、大島新聞がある・・)
喜界島の例:4000世帯のうち、新聞を取っているのは3500戸。
南海日日と大島新聞で60%、南日本新聞19%、全国紙21%・・・前記『それぞれの奄美論』の得本 拓稿、p220による。
名瀬についた日、南海日日新聞の正月特集を買った。第7部まであって250円。

【南の島のたったひとりの会計士】
前に評判になったように記憶していた本のタイトル。
公認会計士の屋宮久光の本を古仁屋の本屋さんで買う。
(扶桑社、2006年11月。ISBN 4-594-05253-3 C0095)
奄美出身の44歳の著者の奮闘伝。
巻末にやはり公認会計士でベストセラー『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』
の著者・山田真哉が祖父母が沖永良部島出身ということで励ましの一文を寄せている。
「地方経済を活性化させるのは、お金ではなく人の移動である」は、山田のコメントからとった。
(p208-p219)
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ひとつぼ図書館 (オードリー)
2008-01-06 22:13:41
昔すんでいた家の近所に
「ひとつぼ図書館」という場所がありました。
小さな個人のお宅。
2階の本当に小さな小さな図書スペースです。
懐かしく思い出がよみがえりました。
本を好きになったのは、あの場所に初めて足を踏み入れた、あのときだったんだよなーと思います。
何処かの誰かも、小さな図書館で何かを
感じているのでしょうか
個人で? (bonn1979)
2008-01-07 12:21:47
オードリーさん

「ひとつぼ図書館」
のこと
ありがとうございます。

遠くの大図書館よりは
近くの小さな図書館が
その人(オードリーさん)にとっては
大きな力となったわけでね。

鹿児島市には
大きな市立図書館が1つ。
文京区では
小さな図書館が9つだかありました。
近所なので
サンダル履きでお年よりも子どもたちも
来ています。

オードリーさんの
フィールドの一つ、フインランドのようすを
今度行かれたら観察してきてください。

昔、ミュンヘンの街角に
小さい子ども図書館があったことを急に思い出しました。
そうします (オードリー)
2008-01-08 22:27:06
素敵なお返事をいただき
ありがとうございました。

こちらにお邪魔すると
ふとしたことを思い出します。
いえ、「思い出せます」でしょうか。
こちらの記事をよまなければ
もしかしたら一生
私の原点の一つであるあの空間を
思い出せなかったのかもしれません。

おそらくフィンランドで
図書館に注目するようなこともなかったでしょう。
ちなみに、昨日と今日は
大学に来てから初めて連続で
図書室に
ぶらぶら出かけました。
実はうちも、捨てたもんじゃないんですよ!

小さな街の図書館にめぐり会えることを願って
出かけてきます

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