介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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社会福祉の歴史(吉田久一 その1)

2008-08-12 04:25:34 | 社会福祉
夏休み中の基礎勉強として日本の社会福祉の歴史を学びます。

教材として、
吉田久一先生の
『新・日本社会事業の歴史』(勁草書房、2004年)を使います。(写真は、表紙)
吉田先生は、長く日本社会事業大学で教鞭をとられた。(1915生まれ。故人)

勁草書房

で検索します。
ISBN に4-326-65300-0
を入れると、目次がでます。(326 までは記載されています。)

15章からなります。

第1章は、序論です。
『日本社会事業の歴史』について
というタイトルです。 pp.1-20

社会福祉を学ぶのにその歴史を学ぶ意義について触れているようです。
「ようです」というのは、文章の運びがいきなり難しく、とても学部学生が読めるとは思われません。
重要なことが書かれているようですが、最後までやってから改めて振り返ることとして、
印象に残ったことを私なりに要約します。

○ 日本の社会福祉には、「座標軸」が乏しい。p.7
たえず、海外にモデルを求め、自力で社会福祉を創造したことがあまりないから。

○ それらの海外のモデルは、日本では相互批判なしの「雑居」しがちだった。
 導入した福祉思想は、福祉のいわゆる知識層にとどまり、社会福祉実践へはなかなか浸透しなかった。 p.8

○ 一般に社会福祉の利用者は、文字で表現することが不得意な場合が多いので、民俗資料などの補助手段で補う必要がある。  p.13

【参考文献】
たくさん挙げているが、そのうち、私がかって読んだもの(多くは持っていただけですが)をあげます。
文庫本以外は、すべて複数の後輩にあげてきた。

・井上友一 『救済制度要義』1909 (神田の古本屋で買った)
・三浦周行 『国史上の社会問題』1920 (岩波文庫。京都大学教授)
・風早八十二『日本社会政策史』1937 (古本屋で買い、学生時代に読む)
・池田敬正 『日本社会福祉史』1986 (厚い本ですが、標準書ですね)
・『老人福祉施設50年史』1984 (老人福祉の歴史には重要。かなり熟読した)
・『厚生省50年史』1988 (本編と資料編。編集作業の一部を手伝った)

*手元には、一つの事業体の歴史(○○会30年史)を追ったものが何冊か捨てずにおいてある。

【第2章以降】
次回には、第2章。これは、外国の社会事業の歴史。
第3章以降に、日本について、古代から現代に至る社会福祉の歴史が述べられる。
このブログで毎回1章ずつ読むことにします。



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