介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

生活保護の経済分析【東京大学出版会 その1】

2008-08-22 04:17:32 | 経済
【『反貧困』を読み始めたのですが・・】
このブログで、湯浅誠『反貧困』(岩波新書)を読みはじめました。
①2008.07.24  ②7/25 ③ 7/28
著者の湯浅氏が運営しているホームページ NPO法人もやい を私のブログにブックマークしました。
残念ながら、その後、「反貧困」の解説シリーズは続いていません。
この本は、大変大切なテーマを事例に基づいて改善を訴えているのですが、
こういう本はかえってブログでのシリーズ解説は難しいとわかりました。

【経済分析から】
しかし、「反貧困」を読むうちに、生活保護、格差といったテーマを学ぶ必要性はさらに高まってきたように思われました。
そこで、出会ったのが、東京大学出版会からでている、

『生活保護の経済分析』です。(写真)

【書評から】
本書については、専門的な本であるにもかかわらず、すでに多くの書評がでています。この3月に刊行されたわけですから、実際手にとるまでに半年近くかかりました。
2008年4月7日付けの 読売新聞の書評 です。(評者:経済学者 土井丈朗)

【東京大学には社会福祉学はないが・・】
このブログでも何度かいいましたが、
日本の社会福祉学、社会保障制度の学問的な研究が遅れたのは、極端な言い方をすれば、明治以降、日本の学問の中心だった東京大学に社会福祉学を専攻する学部・学科がなかったからです。
(いまだに東大には、社会政策・社会福祉・社会保障の専攻はおかれていない)
→この問題は、回を改めて。

イギリスにLSEあり、
アメリカにワシントン大学、ミシンガン大学あり、(私立ですが)
スウェーデンには、ストックホルム大学など多くの国立大学に。
 これに対して、日本では、最近まで、早稲田・慶応という有力な私立大学にも社会福祉学の専攻はおかれなかった。(慶応大学には、今もずばりの専攻はないです)

ただし、
東京大学出版会はがんばっています。
これは、私の観測では、国立社会保障研究所長をされた故・福武直先生が、東大時代に出版会の理事長をされていた関係で、社会福祉や社会保障関係の専門書を出すようになったのでは?と思います。
*いまだに、ソーシャルワーク(社会福祉援助技術)関係のものはてがけていないようですが・・

【次回から】
いきさつ
が長いのですが
次回から、「生活保護の経済分析」を少しずつ読み始めます。


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