日本の新聞は第4の権力といわれます。
立法・行政・司法のいわゆる三権とならぶ力をもつという意味ですね。
新聞各社はテレビ各社とも連携していて、テレビの時代にも新聞社の威力は大きいです。
他の国の新聞に比べると、
○ 全国紙の発行部数が大きい。(最近は減少傾向か)
*例えば、ドイツなどでは、有力な新聞の発行部数はきわめて少ないです。
○ 通信社の力が弱い。
共同通信と時事通信の2社があり、地方紙などに情報を配布しているが、全国紙に比較して発信力は弱い。
*ヨーロッパでは、ロイターとかAFPとか国際的に知られた通信社がある。
今日では、オンラインを抜きにしては新聞も生き残れなくなり、各社が無料のオンラインサービスを持っています。
日本のオンラインの特色は、
○ 記事の保存期間が短いので、すぐ消えてしまう。
○ 署名記事が少ない(これはオンライン以前から)
*毎日新聞などは署名記事が増えてきた。
【根本の問題は・・】
メディアの使命は、いわゆる3権とは独立した見識をもっていることですが、日本の新聞・テレビ各社は、「記者クラブ」という閉鎖社会を拠点にしているのです。
具体的に言うと、
○○省のビルがあるとして、7階に大臣室や事務次官室など幹部の部屋があるとすると、「○○省記者クラブ」という部屋が7階か隣接の8階などの置かれています。そこに、担当記者の机が並んでいます。大手の会社以外の記者は入れません。
いろんなニュースを読み比べればわかりますが、各社同じ。もととなったニュースはその○○省が配布・説明したものだから当然ですね。
極端な場合には、報道各社は「○○省広報部」の役割を果たしているのです。
もちろん、最近は、記者会見などで各社が鋭く追及することも多くなりましたが、取材先のビルに常駐していてそこから取材する、というパターンは日本だけではないでしょうか?
私は、大学を出た時に、(公務員試験に合格する前に)新聞社に合格していたので、新聞のことにはかねてから関心を持ってきたのですが、霞ヶ関、県庁、大使館というさまざまな行政の末端の仕事を経験したことを総括して言えることは、
○ 例外はありますが、新聞記者は勉強していない。
*記者にも、人事異動があって、2~3年で部署がかわる。やはり社内での「出世」を考えた行動になる。
○ その割には(というか、そのために)行政のスタッフには空威張りする。
○ 民間で優れた実践をしている人が一度マスコミに取り上げられると、実践よりは評判が先行して、さほどではなくなるか、マスコミの空威張りが(その民間の人に)伝染する。
ほんとは、もっと、実例を書くとわかりやすいのですが・・
結局は、政治の弱体というところに遠因があるか?
これ以上の追求は私の力に余りますが、一度、「記者クラブ」のことを知ってほしかったのです。
最近は、インターネットで行政側がどんどん情報を速やかに大量にアップしていますから(このブログではそれを直接引用することにしています)紙面に制約のある報道を基礎に物事をフォローすることは新聞の偏見を鵜呑みにすることにもなりますね。
*新聞を補うものとして、週刊誌や月刊誌があるが、これらの影響力は日本では低下し続けている。
*写真は、鹿児島大学農学部の農園で、10月。
立法・行政・司法のいわゆる三権とならぶ力をもつという意味ですね。
新聞各社はテレビ各社とも連携していて、テレビの時代にも新聞社の威力は大きいです。
他の国の新聞に比べると、
○ 全国紙の発行部数が大きい。(最近は減少傾向か)
*例えば、ドイツなどでは、有力な新聞の発行部数はきわめて少ないです。
○ 通信社の力が弱い。
共同通信と時事通信の2社があり、地方紙などに情報を配布しているが、全国紙に比較して発信力は弱い。
*ヨーロッパでは、ロイターとかAFPとか国際的に知られた通信社がある。
今日では、オンラインを抜きにしては新聞も生き残れなくなり、各社が無料のオンラインサービスを持っています。
日本のオンラインの特色は、
○ 記事の保存期間が短いので、すぐ消えてしまう。
○ 署名記事が少ない(これはオンライン以前から)
*毎日新聞などは署名記事が増えてきた。
【根本の問題は・・】
メディアの使命は、いわゆる3権とは独立した見識をもっていることですが、日本の新聞・テレビ各社は、「記者クラブ」という閉鎖社会を拠点にしているのです。
具体的に言うと、
○○省のビルがあるとして、7階に大臣室や事務次官室など幹部の部屋があるとすると、「○○省記者クラブ」という部屋が7階か隣接の8階などの置かれています。そこに、担当記者の机が並んでいます。大手の会社以外の記者は入れません。
いろんなニュースを読み比べればわかりますが、各社同じ。もととなったニュースはその○○省が配布・説明したものだから当然ですね。
極端な場合には、報道各社は「○○省広報部」の役割を果たしているのです。
もちろん、最近は、記者会見などで各社が鋭く追及することも多くなりましたが、取材先のビルに常駐していてそこから取材する、というパターンは日本だけではないでしょうか?
私は、大学を出た時に、(公務員試験に合格する前に)新聞社に合格していたので、新聞のことにはかねてから関心を持ってきたのですが、霞ヶ関、県庁、大使館というさまざまな行政の末端の仕事を経験したことを総括して言えることは、
○ 例外はありますが、新聞記者は勉強していない。
*記者にも、人事異動があって、2~3年で部署がかわる。やはり社内での「出世」を考えた行動になる。
○ その割には(というか、そのために)行政のスタッフには空威張りする。
○ 民間で優れた実践をしている人が一度マスコミに取り上げられると、実践よりは評判が先行して、さほどではなくなるか、マスコミの空威張りが(その民間の人に)伝染する。
ほんとは、もっと、実例を書くとわかりやすいのですが・・
結局は、政治の弱体というところに遠因があるか?
これ以上の追求は私の力に余りますが、一度、「記者クラブ」のことを知ってほしかったのです。
最近は、インターネットで行政側がどんどん情報を速やかに大量にアップしていますから(このブログではそれを直接引用することにしています)紙面に制約のある報道を基礎に物事をフォローすることは新聞の偏見を鵜呑みにすることにもなりますね。
*新聞を補うものとして、週刊誌や月刊誌があるが、これらの影響力は日本では低下し続けている。
*写真は、鹿児島大学農学部の農園で、10月。
空威張りもよくわかります。
私もかっては企業の広報を担当していたことも
あり、
繊維業界紙記者と交流がありました。
業界ではさすがに勉強なしでは記事になりませんから、
知識は持っていました。移動のない狭い世界です。
繊維は古い産業ですから、役所の記者クラブを
真似てつくったのでしょうね。
こちらの記者は空威張りをしてもだれも相手に
してくれません。
背景に権力がないからでしょうね。
コメントありがとうございます。
厚生省(昔)でいえば、(8階などではなく)たしか1階に「日比谷クラブ」という看板があって、専門記者の方がおられました。湯茶の接待は、(当時は)官房総務課のお嬢さんが担当していました。確かに、こちらの記者は詳しいです。担当の行政マンよりも。(長いから)
ドイツの場合で言うと(旧西ドイツの昔話)、
中央官庁にはもちろん記者クラブなどなく、官庁街に「記者センター」のようなものがあって、主な記者発表はその会場へ官庁の幹部がいってしていたようです。