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「税の楔」国際比較

2007-11-14 16:55:23 | 地球→ドイツブログ
今日付けの
日本経済新聞「経済教室」
に、
「税と社会保障/一体改革の方向」(2)
として、
府川哲夫(国立社会保障・人口問題研究所)の論評が掲載されている。

ここで「税の楔」の国際比較が掲載されている。
「税の楔」とは、
              日本
所得税(国税)        4.5%
所得税(地方税)       2.8
社会保険料(本人負担分)  12.2 
社会保険料(事業主負担分) 13.1

の合計額が賃金に占める割合をいう。
日本は、上記の合計で、28.8%である。

*平均的な労働報酬の場合。単身者。
*OECD(2007)、OECD Tax Database

これを主な国の場合と比較すると
フランス    50.2%
ドイツ     52.5
オランダ    44.4
イギリス    33.9
アメリカ    28.9

であり、日本は一番低いことがわかる。
(アメリカに近い。アメリカには、一般国民を対象とする
公的な医療保険がないこともあり、この値となっている)

府川は、このデーターを紹介しながら、
日本では「負担の限界」にはまだ達しておらず、
財源調達に工夫の余地が残されているとして、
その一例として
オランダにおける「税額控除」の試みを紹介している。

*著者には、日本の所得格差の拡大傾向を実証分析した
『日本の所得分配』2006がある。(小塩・田近共編著)



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