介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

第2719号 大きな期待を持って読みましたが・・・

2009-04-11 17:58:22 | 介護福祉
【きっかけ】
このブログ 第2669号(2009.04.01)

「岩清水日記」2009.03.31 2009.04.04

【購入して】
序章と終章をしっかり読み
第1章~第4章を机に向かって急いでめくりました。
*自ら実施した実証研究を素材に分析している。
*索引、文献、脚注がしっかりつけられていて学術書としての装い。

【著者は】
法政大学大学院教授。
イギリスで社会学博士をとっている。

【印象】
読んで損はしないですが、
かってこのブログでやったように各章を少しずつ紹介するほどではない
・・というか、概念の構成は難しい。
*著者によると、平易に書いたというが・・

【意味ある点】
・「ジェンダー」の視点
・家庭におけるケアワークと職業としてのケアワークを統合的に捉えようとしている。
・「ソーシャルキャピタル」概念の援用。

【不思議】
最大の疑問は、「ケアワークの専門性は不明瞭」(p.154)としているのですが、それは否定しないとしても、
「社会福祉士及び介護福祉士法」が1987年に制定されていること、
それに基づいて、介護福祉士というともかくも国家資格制度があること、
最近において、そのカリキュラム改正が行われていること
など、日本の「ケアワーク」資格に関する言及がまったくないことです。
*索引にも、文献にもありません。

【テキストとしては・・】
介護政策を細々と勉強してきた私には概念の整理が参考になり熟読玩味すべき本と思います。
大学院の修士課程の講義の下敷きに院生に参考書としてあげるのは(上記の「不思議」もあるので)無理かな、と思っています。
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何を伝えるか (オードリー)
2009-04-11 22:44:46
時間さえあれば、徹底的にパソコンの隅々までチェックするオードリーです。
研究者にとって、「書く」ということは、とても大切なことです。
最近、共著を2つ担当させていただきました。
自分の思うこと、そして、古瀬先生に「なるほど!」と思っていただけるものを書きたいな、と思った夜でした。
フィンランドのご報告、「いい」論文を通して、必ずしますね。

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