介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

大学院の多様化

2007-10-02 13:43:51 | 地球→ドイツブログ
昨夜
18:00~21:10
国際保健福祉学特講の集中講義の第1回。

私から
・「国際比較」の盲点として、対象とする国の一部分のみを切り取って紹介しがちなこと
・「比較のための比較」ではなくて、自分のテーマにとっての比較であること

を話し、
パワーポイントを用いてプレゼンを行った。
(その骨子はこのブログで紹介しました)
私のホームページの該当部分も参照するように話した。

後半は
6名の院生の
・最近における研究状況、とくに修士論文のテーマとの関係で
5分報告し、5分の質疑を受ける というセッションに。

ざっと、テーマの大枠を紹介すると
・地域における介護予防の実際
・高齢者虐待のうち経済的要因の場合の虐待者側の生活状況
・中国の医療保険システム
・園芸療法の現況と効果
・スウェーデンの公的年金
・発達障害児の療育
と、実に多彩です。

大学院と一口に言っても
将来、研究職あるいは大学で教鞭をとるというレベルのものと
社会福祉の現場に勤務して数年たち、改めて勉強の意欲がわいてきた
というレベルまでいろいろです。
最近では、後者の院生が増加している。

このようなさまざまなテーマには現教員スタッフでは
対応できないことも多く、カリキュラムも古色蒼然とはいかなくなる。

そこで
私のように、過去の遺産のみを元手に
教育方法の改善で当面を糊塗するものは
あまり先の展望がない
ということにもなるわけです。
世の中・社会福祉実践の現場・学会などの研究組織
が相互に連携することが一層重要になってきます。
大学院は、その触媒の役目を果たしたいですね。
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