介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

【新著紹介】田中耕太郎編著『ソーシャルワークと権利擁護』

2008-04-10 09:00:10 | 成年後見
【県立大学の奮闘】
僚友の田中耕太郎さん(山口県立大学教授。社会福祉学部長)から
『ソーシャルワークと権利擁護ー福祉を学ぶ人へー』が送られてきました。

ふくろう出版、 2008.04.08刊。
119ページ、1429円+税。


著者は、山口県立大学社会福祉学部の先生方6人と、社会福祉士の伊勢嶋英子氏。
(この方は、萩市社会福祉事業団、特別養護老人ホームかがやき施設長)

平成19年度文部科学省「特色あるGP(Good Practice)に採択され、その事業の一環としてサブテキストとして作成された。
この本のほかに、視覚障害と点字、手話ハンドブック、ボランティア活動
に関するテキストも合わせて刊行されている。

【構成】
序章 契約型福祉社会と権利擁護
第1章 地域福祉権利擁護事業
第2章 成年後見制度
第3章 行政機関における権利擁護(地域包括センターと生活保護事務)
第4章 社会福祉サービス提供における権利擁護

このうち、第2章の5「社会福祉士が成年後見制度に関わる意義」は、上記の伊勢嶋氏が担当している。(山口県社会福祉士会事務局長でもある)
実務家の視点から、山口県における現状をまとめている。

このなかで、山口県内の独立型社会福祉士で行っている成年後見業務(4事務所)が紹介されている。

【大学が中心となったネットワーク】
大学教育のサブテキストが公刊されたこと自体に大きな意味があるが、拝見すると、県立大学・県の関係部局・社会福祉専門職・事業者・社会福祉の専門組織など、県内のネットワーク形成の成果でもあることが良くわかった。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【問 その7 の回答】 | トップ | 第1講を明日に控えて【社会福... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
とても興味がある分野です。 (はるむん。)
2008-04-10 17:35:32
いつも新刊をご紹介いただいてありがとうございます。
最近、どうしてもチェックが滞りがちなので、助かります。
権利擁護とは言っても、それを支える理論は何なのか、そして、どう活かしていけばよいのか、について、もう少し詳しい考察をしたいと思いながらも、なかなかうまく進みません。
ぜひ、拝読したいと思っています。
法律学と社会福祉学の接点 (bonn1979)
2008-04-10 19:11:47
はるむん。さま

コメントをありがとうございます。

この本は、
著者から送られてきたこと
出版社が小さい(岡山市)ことから
アップしたのです。
山口県の様子が書かれていることが特徴です。

併せて、田中耕太郎
「山口における高齢者自立支援、権利擁護の実践」(『老年精神医学雑誌』2007年4月号)も参照されるといいと思います。

私の聞いたところでは、大分県は、県当局、社会福祉士会の活動が九州のなかでは優れているようです。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

成年後見」カテゴリの最新記事