介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

第6講 アジアの社会福祉 【修士1年・予告】

2007-12-16 06:26:41 | 地球→ドイツブログ
明日
12月17日 6時間目と7時間目(18:00~21:10)
は、集中講義第6回です。

【経過】
一つずつの国の政策を学ぶという姿勢ではなく
代表的な類型として
・市場型のアメリカ
・普遍サービス型の北欧(スウェーデンを例に)
・その中間としての大陸型(ヨーロッパ。ドイツを例に)
をやってきました。

まだ触れていないのが
・欧米でも、先進国型で注目すべき国:
フランス、イタリア、オランダ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド
・社会保障・社会福祉が形成途上と思われる国々:
アジア、旧ソ連圏(ロシアなど)、アフリカ、南アメリカ

【明日は】
身近でもあるということで
「アジア」をとりあげることにしました。
このブログで書きましたが、放送大学のテキスト(ラジオ、2006)
に『アジアの社会福祉』(萩原康生先生の編集)という優れた教材があります。

このテキストを参照して、
・アジアの社会福祉の論点
・社会開発の考え
・個別の国の概観・・中国、韓国、タイ、フイリピン
について、簡単なプレゼン資料を作ってみました。

【皆さんのアジアへの関心と思いを】
「日本は、アジアか?」
1986年に、東京で開催された国際ソーシャルワーカー会議の事務局の手伝いをしていました。開催の挨拶に各国順番では時間がかかるということで、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカという具合いに、大陸順位まとめて呼び上げ、それぞれの参加者が立ち上がり、挨拶をして、その他の大陸の国々の人が拍手するという演出だったのです。
それは、舞台裏で見ていても、素晴らしい開会式でしたが、「アジア」とのコールで日本の人は立ち上がりませんでした。もちろん、「日本」というコールはしませんでした。主催国の、最も参加人数の多い日本が座ったままの開会式なんて・・
日本人は、自分をアジアの一員と思っていないという悲しい現実を示したのではないでしょうか。

【最終回につなげて】
最終回(第7講)は年明けてすぐ、1月7日(月曜日)の6&7限ですが、
まとめの議論では、「社会福祉の分野での日本の世界への貢献」というテーマで
討論が出来ればと思っています。
(・・最近、「介護保険法の2005年改正の問題点」という課題を思いつきしたが、
テーマについては、明日、改めて相談しましょう。)

【講義はきっかけ】
いつものように、後半は、院生のプレゼンです。
パワーポイントによるプレゼンの練習と討論というラインさえ押さえてあればテーマは自由ですが、(明日と、最終回は)第3巡目の発表ですから、何か、修士論文のテーマのまとまりか、国際福祉とのかかわりのようなものがはっきりしたほうがいいですね。
なお、講義で話せることはごく要点です。このブログの「国際保健福祉学」のカテゴリや、私のホームページの方も参照ください。(上記の放送大学のテキストのシラバスをリンクしてあります)

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