昨日、勤務する大学の図書館でウィトゲンシュタインに関する本をまとめて借りました。
開架式に5冊ありました。(写真)
発行順に、
ウィトゲンシュタインの生涯と哲学 黒崎 宏 勁草書房 1980
ウィトゲンシュタイン入門 寺中平治訳 大修館書店 1981
宗教者ウィトゲンシュタイン 星川啓慈 法蔵館 1990
ウィトゲンシュタインと精神分析 土平紀子訳 岩波書店 2004
ウィトゲンシュタイン 哲学宗教日記 鬼界彰夫訳 講談社 2005
【きっかけ】
シナプススタッフブログ 代表の川畑善博氏の記事(2009.11.29)
このほかの記事でも、川畑氏はウィトゲンシュタインをしばしば引用されています。(12/03, 12/05, 12/06)
【哲学研究会】
私は、大学1年のとき、寮生活をしていましたが、そのとき、「哲学研究会」の部屋(6人部屋がたしか4部屋)に属していた時期があり、私自身は哲学の勉強や読書はしていないのですが、同室の友人たちからさまざまな哲学者の話を聞いた。
マルクス、レーニン、毛沢東、トリアッチ、サルトル、ルカーチ
グラムシ、ヘーゲル、マルクーゼ、フロム、フロイドなどなど。
大学の講義では、1年の最初に「哲学」を聞きましたが、ニーチェの本を紹介するような講義でくだらないと思いました。
ともかく、いきなり大人の世界に放り込まれた感じでした。
このときも、ウィトゲンシュタインの名前は聞いていましたが、とても歯が立つ本ではない・・と思っていました。
【シナプスの笑い】
こんど、縁があって、このブログでも「シナプスの笑い」というカテゴリをもうけています・・これまで避けてきたというか、自分は臨床的な分野は不得手だという強い思いがあるので、勉強したことはありませんが、こんど、毎号の「シナプスの笑い」や「スタッフブログ」を読む機会があってだいぶ視界が晴れてきました。
【音楽や建築】
ウィトゲンシュタインという人は、哲学の分野でも、
隣接する言語学、論理学、倫理学、数学から物理学まで大きな影響を与えたというとですが、伝記を読むと、
文学、絵画、彫刻(作品がある)、建築、音楽(フルートを吹く)と、爛熟期のウイーンで成長しただけあって幅広い分野への関心と能力のあった巨人であることを知りました。
【ドイツ語】
ウィトゲンシュタインの原著は、ドイツ語で書かれていて、もともとドイツ語は論理的な言語ですが、彼の著作を理解するには、直接ドイツ語に戻って読むのがよいということです・・・
ドイツ語となれば、一向に上達はしませんが、私もかれこれ30年ほど読んできましたので、老後の楽しみに、ウィトゲンシュタインのドイツ語の日記抄を読みたいですね。
【この巨人にして】
1930年5月12日
「・・講義を前にすると私はいつも不安になる。・・これは試験を前にした不安以外の何物でもない。・・」鬼界訳、pp.36-7.
私は、講義のある木曜の朝は不安ではやく目覚めますが・・・かの巨人にしてこの不安感かと、励まされもし、安心もし、また尊敬の念が高まります。
開架式に5冊ありました。(写真)
発行順に、
ウィトゲンシュタインの生涯と哲学 黒崎 宏 勁草書房 1980
ウィトゲンシュタイン入門 寺中平治訳 大修館書店 1981
宗教者ウィトゲンシュタイン 星川啓慈 法蔵館 1990
ウィトゲンシュタインと精神分析 土平紀子訳 岩波書店 2004
ウィトゲンシュタイン 哲学宗教日記 鬼界彰夫訳 講談社 2005
【きっかけ】
シナプススタッフブログ 代表の川畑善博氏の記事(2009.11.29)
このほかの記事でも、川畑氏はウィトゲンシュタインをしばしば引用されています。(12/03, 12/05, 12/06)
【哲学研究会】
私は、大学1年のとき、寮生活をしていましたが、そのとき、「哲学研究会」の部屋(6人部屋がたしか4部屋)に属していた時期があり、私自身は哲学の勉強や読書はしていないのですが、同室の友人たちからさまざまな哲学者の話を聞いた。
マルクス、レーニン、毛沢東、トリアッチ、サルトル、ルカーチ
グラムシ、ヘーゲル、マルクーゼ、フロム、フロイドなどなど。
大学の講義では、1年の最初に「哲学」を聞きましたが、ニーチェの本を紹介するような講義でくだらないと思いました。
ともかく、いきなり大人の世界に放り込まれた感じでした。
このときも、ウィトゲンシュタインの名前は聞いていましたが、とても歯が立つ本ではない・・と思っていました。
【シナプスの笑い】
こんど、縁があって、このブログでも「シナプスの笑い」というカテゴリをもうけています・・これまで避けてきたというか、自分は臨床的な分野は不得手だという強い思いがあるので、勉強したことはありませんが、こんど、毎号の「シナプスの笑い」や「スタッフブログ」を読む機会があってだいぶ視界が晴れてきました。
【音楽や建築】
ウィトゲンシュタインという人は、哲学の分野でも、
隣接する言語学、論理学、倫理学、数学から物理学まで大きな影響を与えたというとですが、伝記を読むと、
文学、絵画、彫刻(作品がある)、建築、音楽(フルートを吹く)と、爛熟期のウイーンで成長しただけあって幅広い分野への関心と能力のあった巨人であることを知りました。
【ドイツ語】
ウィトゲンシュタインの原著は、ドイツ語で書かれていて、もともとドイツ語は論理的な言語ですが、彼の著作を理解するには、直接ドイツ語に戻って読むのがよいということです・・・
ドイツ語となれば、一向に上達はしませんが、私もかれこれ30年ほど読んできましたので、老後の楽しみに、ウィトゲンシュタインのドイツ語の日記抄を読みたいですね。
【この巨人にして】
1930年5月12日
「・・講義を前にすると私はいつも不安になる。・・これは試験を前にした不安以外の何物でもない。・・」鬼界訳、pp.36-7.
私は、講義のある木曜の朝は不安ではやく目覚めますが・・・かの巨人にしてこの不安感かと、励まされもし、安心もし、また尊敬の念が高まります。
『論理哲学論考』をお持ちとは・・
私は、哲学的なことはわからないのですが
その人柄というか人生には惹かれます。
よろしくお願いします。