【修士論文の中核部分を聞く】
私が指導を担当する修士2年のQさんと
昨日15:00~17:00
先週(9/09 19講)に引き続き、論文の中核部分の案の説明を受けました。
*前回分については、このブログ9/10付け第1537号の記事を参照ください。
今後は、演習形式をとらずに、完成原稿を随時、私の研究室に直接持ち込む。
(水・木・金の午後)表現の工夫などを助言する。
【全体の体系】
以下は、昨日、私が話し、また、相談しながら確認した事項です。院生もそのつどメモしていたが、
念のために(このブログにも)記録しておくものです。
作業は、要旨の作成、本文、付属資料など の3つに分かれます。
○ 要旨 3000字程度にまとめる。作業としては、むしろ、ここを先に書いてしまう。
○ 本文
第1 序論部分
以下の部分は、調査の前段階として問題の背景をまとめる。・・・章立ては作業中
1 認知症ケアの現状と課題
本論ではないのですでに集めた最新の資料を的確にまとめる
2 グループホームの課題
グループホームに関する政策的な課題や経営的な課題などを主眼とした論文ではないが、
背景説明として、収集済みのグループホームに関する最近の統計・論文からその要点をまとめる。
3 園芸療法の試み
社会福祉的な場における園芸作業はすでに広く行われているが、
社会福祉の援助方法を意識した園芸療法の実施報告は少ない。
園芸療法として行われているものを広く「代替療法」「非薬物療法」などのカテゴリの中で位置づける。
この部分も、院生はかなり勉強をしているが、本論ではないので、要点のみを書くことを指導している。
第2 園芸療法の実施に伴うグループホーム入居者の状態の変化
*「社会福祉援助的な観察」とでもいうべき観察と分析
1 調査方法の解説
① 対象者の概況
② プログラムの概況(3ヶ月 12回)
③ 評価方法(先行研究に従う)
2 園芸療法の評価(12項目)を用いた結果と考察(14名全員)
3 フェイスシート(8段階)を用いた結果と考察(14名全員)
4 12回分の参加者全員の観察(上記の2及び3の結果を含む総合的な観察)
第3 事例分析 3名についての立ち入った考察
1 (14名から)3名を選んだ根拠
2 3名の状態と変化の概括
3 事例1についての考察
① 事例1の対象者の特徴(介護度、精神状態、社会性、園芸経験の有無など)
② 事例1についての園芸評価法(12項目)の結果の考察
③ 事例1につぃてのフェイスシート(8段階)による結果の考察
④ 事例1の12回分の総合考察(第1回から第12回)
⑤ 事例1について、②から④までを総括
4 事例2 ・・事例1と同様の体系
5 事例3 ・・事例1と同様の体系
第4 考察
→これは、まだ、原案が示されていないので、成案を待って説明を受け、議論する。
・昨日、おおざっぱな説明を受けたが、
14名の経過はばらばらであり、各人についても12回の経過は統一的な説明がつきにくいものが多い。
これらを総括すると、
「園芸療法」を試みて、その過程で観察されたことは、「統合的な説明ができない」「個別的だ」ということで、
実は、このことは、認知症ケアの根本的な前提でもあるという。
・とすれば、簡潔に、そのことを記述すれば修士論文としては十分ではないか
と考えられます。
・園芸療法を行うこと自体は、社会福祉援助技術論の視点からは、肯定的に受けとめることができる。
*スタッフの園芸療法への印象(園芸療法を始める前と終了後のアンケートの比較)や
非実施群(12名)との対比も結果を得ているが、テーマの中心部分ではないので、適宜の場所で簡単に結果を紹介する。
○ 付属する作業
・図表を見やすくする工夫
・目次の作成(最終的な章立ての終了)
・注をつける、参考文献表の作成
・参考資料(調査票など)の原稿用の整備
*写真は、昨日。1号館横から鹿児島湾を望む。遠くに桜島。
私が指導を担当する修士2年のQさんと
昨日15:00~17:00
先週(9/09 19講)に引き続き、論文の中核部分の案の説明を受けました。
*前回分については、このブログ9/10付け第1537号の記事を参照ください。
今後は、演習形式をとらずに、完成原稿を随時、私の研究室に直接持ち込む。
(水・木・金の午後)表現の工夫などを助言する。
【全体の体系】
以下は、昨日、私が話し、また、相談しながら確認した事項です。院生もそのつどメモしていたが、
念のために(このブログにも)記録しておくものです。
作業は、要旨の作成、本文、付属資料など の3つに分かれます。
○ 要旨 3000字程度にまとめる。作業としては、むしろ、ここを先に書いてしまう。
○ 本文
第1 序論部分
以下の部分は、調査の前段階として問題の背景をまとめる。・・・章立ては作業中
1 認知症ケアの現状と課題
本論ではないのですでに集めた最新の資料を的確にまとめる
2 グループホームの課題
グループホームに関する政策的な課題や経営的な課題などを主眼とした論文ではないが、
背景説明として、収集済みのグループホームに関する最近の統計・論文からその要点をまとめる。
3 園芸療法の試み
社会福祉的な場における園芸作業はすでに広く行われているが、
社会福祉の援助方法を意識した園芸療法の実施報告は少ない。
園芸療法として行われているものを広く「代替療法」「非薬物療法」などのカテゴリの中で位置づける。
この部分も、院生はかなり勉強をしているが、本論ではないので、要点のみを書くことを指導している。
第2 園芸療法の実施に伴うグループホーム入居者の状態の変化
*「社会福祉援助的な観察」とでもいうべき観察と分析
1 調査方法の解説
① 対象者の概況
② プログラムの概況(3ヶ月 12回)
③ 評価方法(先行研究に従う)
2 園芸療法の評価(12項目)を用いた結果と考察(14名全員)
3 フェイスシート(8段階)を用いた結果と考察(14名全員)
4 12回分の参加者全員の観察(上記の2及び3の結果を含む総合的な観察)
第3 事例分析 3名についての立ち入った考察
1 (14名から)3名を選んだ根拠
2 3名の状態と変化の概括
3 事例1についての考察
① 事例1の対象者の特徴(介護度、精神状態、社会性、園芸経験の有無など)
② 事例1についての園芸評価法(12項目)の結果の考察
③ 事例1につぃてのフェイスシート(8段階)による結果の考察
④ 事例1の12回分の総合考察(第1回から第12回)
⑤ 事例1について、②から④までを総括
4 事例2 ・・事例1と同様の体系
5 事例3 ・・事例1と同様の体系
第4 考察
→これは、まだ、原案が示されていないので、成案を待って説明を受け、議論する。
・昨日、おおざっぱな説明を受けたが、
14名の経過はばらばらであり、各人についても12回の経過は統一的な説明がつきにくいものが多い。
これらを総括すると、
「園芸療法」を試みて、その過程で観察されたことは、「統合的な説明ができない」「個別的だ」ということで、
実は、このことは、認知症ケアの根本的な前提でもあるという。
・とすれば、簡潔に、そのことを記述すれば修士論文としては十分ではないか
と考えられます。
・園芸療法を行うこと自体は、社会福祉援助技術論の視点からは、肯定的に受けとめることができる。
*スタッフの園芸療法への印象(園芸療法を始める前と終了後のアンケートの比較)や
非実施群(12名)との対比も結果を得ているが、テーマの中心部分ではないので、適宜の場所で簡単に結果を紹介する。
○ 付属する作業
・図表を見やすくする工夫
・目次の作成(最終的な章立ての終了)
・注をつける、参考文献表の作成
・参考資料(調査票など)の原稿用の整備
*写真は、昨日。1号館横から鹿児島湾を望む。遠くに桜島。
今度の私の指導日は10/1。作業を進めなくてはなりません・・・
ちなみに、私の先生は、副田先生のブロクのNo90で書評されていたO先生です。先日、そのことや、このブロクのことをお伝えしました
コメントありがとうございます。
院生宛のメモのようなものアップしてしまいました。
教師の場合は、なかなか仕事関連の記事をブログで取り上げるのは難しいのですが、後日の参考までに書きました。
O先生は、九州のほうで
博士論文を出されましたね。
ネットで読みました。
論文の中心部分の内容が固まるあたりが一番大変ですね。院生はもちろんでしょうが、指導する先生も心配しますね。
では、ご健闘をお祈りしています。