介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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各国医療費政策の動向・健保連海外情報から

2007-12-22 05:12:55 | 医療
【8年ぶりの診療報酬引き上げ】
日本では、
2008年度予算編成に関連して報じられていました。
産科・小児科などの不足などが話題になってきました。
専門的なフォローは、二木立先生の『医療改革』で続けます。
今日紹介する情報はけっこう専門的ですが、ざっとキーワード風に書きました。

【けんぽれん海外情報】
No.76 2007/11
企画・編集:健康保険組合社会保障研究グループ
A4版で、29ページ。

【今回の執筆者】
1 イギリス    堀 真奈美  東海大学准教授
2 ロシア     高智 英太郎 健保連医療部長
3 オランダ    大森 正博  お茶の水女子大学教授
4 ドイツ     藤本 健太郎 大分大学准教授
5 スウェーデン  岡部 史哉  在スウェーデン日本国大使館一等書記官
 
【医療費/GDP・・・日本は、8.0%】
1 イギリス    8.3% 
2 ロシア     1.9
3 オランダ    8.9
4 ドイツ     10.7 
5 スウェーデン  9.1

【イギリス】
ブラウン新政権は、ブレア政権の医療費政策を踏襲。
構造的な問題:医療設備の老朽化、医療従事者のモラール低下、待機期間の長期化
Derek Wanless 報告(2007.9.11)NHSの存在意義すら問われると警告
 (公共支出の増大に見合った成果が上がっていない)

【ロシア】
死亡率の上昇  16.1(人口千対)*出生数 10.2
死亡原因の1/3は、直接・間接にアルコール飲用に関連
問われる医のモラル向上

【オランダ】
保険者を核とした医療制度への競争原理の導入
2006.1~ 保険制度の一本化が進行
医療貯蓄勘定の部分的導入
原則として自己負担はない
2008年の改革:無事故払戻制度など

【ドイツ】
皆保険ではない。
高齢者を対象とする特別な医療保険制度はない。
保険料率は保険者によって相違する。
10割給付が基本(外来の診察料として、3ヶ月ごとに10ユーロ)
財源は保険料のみ。
2006改正法案の骨子:
 ・税財源の投入
 ・保険料率の統一

【スウェーデン】
医療サービスの評価(国際比較)は低い。
  ←Health Consumer Powerhouse,2007 (ベルギーの民間機関)
財政とサービスは一体(公共的な運営)
医師数、看護師数は増加。
薬剤費比率は、14%未満と低い。
自己負担額の上限は低い。初期医療外来で140SEK.
財源の72%は、住民税。(10.8%)
待機者25万人
医療機関の民営化(サービス購入の9.4%は、企業など民間から)
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