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ボリビア カミナンド記

ユトリロ展

千葉県立美術館が家の近くにある。
地の利を生かして空いてる時間にちょこっと行って来た。
立派な美術館の広いスペース3室を使っての展示。
ゆったりと見られる。東京で開かれる黒山の人だかり状態とは雲泥の差。
絵に近づいたり、遠くから離れてみたり、自分のペースで見られる素晴らしさ。


ユトリロが絵を描き始めた若い頃の作品から晩年まで80点くらいの作品が展示されていた。
これは「モンマルのノルヴァン通り」という若い時の作品。
母一人子一人のさびしい少年時代をパリの町の漆喰の白壁ばかりを見て過ごしたユトリロが油絵を描くようになってその漆喰に魅せられて描いた初期の作品。
白壁ばかりを描いた白の時代。この味のある白が雪雲を背景にしたり、青空、夏前の空、いろいろな空を背景に生き生きと描かれていた。
その後、色の時代があり、なくなる数年間はマネージャーである妻にお金のために半ば強制的に昔の白の時代と同じ漆喰の絵を描かされた。しかし、残念ながら、その頃の漆喰の作品は死んでいる。無表情の白ばかりだった。


これも若い時の作品で「ラパン・アジル」という。漆喰が良くかけてラパン・アジルの存在感がある。
キャバレー・ラパン・アジルは今もパリにある。
ここを何枚も作品にしている。
今はシャンソンなどのライブハウスになっている。
100年も前の建物なのに様子は今も面影が残っている。
建て替えられたのかもしれないし、頑固なパリの人は100年前のものを使い続けているかもしれない。

やっぱり、初期の白の時代の作品には勢いがある。
パリの町が生きている。
もう一度見に行こうかなぁ・・・
8月26日(日)まで開催。月曜休館。
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