世界地図を見ると、レユニオン島はモーリシャス島、ロドリゲス島の3島で『マスカレン諸島』と書いてあります。
外国では島や土地の名前を、よく第一発見者にちなんでつけられたりしますよね。しかし、『マスカレン』の根源である、『ペドロ・デ・マスカレーハス Pedro Mascarehas(ポルトガル人)』という人は、3つのどの島の発見者でもなく、航海中に島を『見た』だけだそうです。しかし、偉大な冒険家でしたからね~。その名がつけられたわけです。発見者でない人の名前をつけるのは、この時代も珍しかったそうですよ。
各島の発見者
モーリシャス→ドミンゴ・フェルナンデ(1516年)
ロドリゲス →ディオゴ・ロドリゲス (1528年)
とありますが、レユニオンの発見者は少し曖昧で、1505~1516年頃『名無しの水兵さん』と記録されています。これでは悔しいでしょうね、発見者も…。島は『サンタ ・アポロニア』と呼ばれ、これは発見した日が、キリスト教の聖人『聖アポロニア』の日(2月9日)だからでは?といわれています。
無人島だったレユニオンに最初に上陸したのは、1528年、ポルトガル人です。この時、名前が『マスカラン島』と変えられましたが、留まるにはいたりませんでした。水や果物が豊富にあることが知られた島は、その後、一世紀に渡って、ヨーロッパ人の商人がインドを往来するための航海路、いわゆる『スパイス・ルート』の補給地に立ち寄られていただけだったのです。
ちょっとタイム!
ちょっと、頭が混がらってきますが、はじめに『モーリシャス』『ロドリゲス』『レユニオン』の3島一絡げで、『マスカレン諸島』と書きましたが、正式名は『マスカレーニュ諸島 Mascareignes』です! ローマ字の綴りを見ると、最後に複数の『S』がついてますから、わかりやすいですけどね。それで、『マスカレン Mascarin』というのは、1528年~1649年のレユニオン、一島だけを指して呼んでいました。