★"反日・左翼からの防波堤としての安倍晋三"に気づかなかった一部保守.
★現実味のない保守王国の幻想に浸った一部保守.
★一部保守の我慢のなさは安倍にも劣る.
★結果,自分で自分の首を絞め,事態は最悪になろうとしている.
■
今回のエントリは先のエントリと内容がかなり重なるが,安倍辞任後なのでお許しいただきたい.
このシリーズを書いている途中で悠仁親王殿下1歳の誕生日,紀子妃殿下のお誕生日を喜んでいるとき,その喜びをいっぺんに吹き飛ばす大事件がおきた.
安倍総理が辞任・・・
・・・私は呆然とした.
目の前が真っ暗になった.
しかも,それを待っていたかのように,自民党内では反日売国の筆頭・福田康夫が矢継ぎ早に動き,売国メディアも一斉に福田マンセーを始めている.
最悪の事態ではないか.
参議院選挙の保守大敗以来,私は大変な怒りを覚えている.
姉歯秀次以下の有権者のエゴとバカさ加減への怒り((1)参照).
偏向し切った反日マスゴミへの怒り.
己の非には知らん振りの民主党への怒り.
一方で敵前逃亡した安倍晋三本人への怒り.
しかしもう1つ,
戦略なき安易な安倍批判・安倍退陣を繰り返し叫んでいた一部保守への怒りだ.
そういう連中を怒鳴りつけてやりたい.
(こういう表現は使いたくないが今日はあえて使わせてもらう.)
「バカ保守が!!」
「あんたたちは自分で自分の首を絞めたのと同じだぞ!!」
と.
■
以前から言っているように,安倍政権には(もちろん保守派にとっても,今の日本にとってもだが)ただでさえ敵があまりにも多い.
そのうえ総理になる前からの反安倍キャンペーンはすさまじかったことは知っていたはずだ.
つまり,敵は安倍政権に総攻撃を仕掛けてきていたのだ.
それに対して保守陣営はあまりにも少数だ.
こんな状況では,全部の敵を一度に倒すことは到底不可能だ.
悔しいし,歯がゆいが一つ一つ倒すしかないのだ.
だから,河野談話の踏襲も対中関係改善や慰安婦での謝罪なども,不満であろうと,安倍総理がやるのならやむにやまれぬ一つの戦略的回り道ではないか,という可能性も考えてもよかったのではなかったか?
(もちろんそれらが最善策だったかどうかは別だが)
しかも,安倍晋三には防衛省や教育基本法,女系天皇白紙,そして拉致問題での毅然とした対応など,これぞ保守という功績もあったのだ.
保守派は,多少の不満を抑えても安倍晋三を支援すべきだったのだ.
安倍晋三がブレたときにも
「安倍さんしっかりしてよ!」
「もっとシャキッとしろ!!」
「俺たちがついてるから頑張れ!!」
と叱咤激励すべきだった.
馬鹿有権者たちについても,
「耳に心地よい言葉に振り回されるのでは幼児と同じですよ」
「甘ったれるな!」
のように善導すべきだったのである.
しかるに,一部の保守陣営は何をしてきたか.
安倍総理に100%の結果を,それも今日明日に出すことばかりを求め続けた.
そしてそれがなかなか達成できないと,安倍総理を,
「お坊ちゃん」
「変節した」
「売国奴」
「これが本性だ」
あまつさえ
「辞めろ!」
などと口汚く罵り続け,足を引っ張り続けた.
しかも安倍総理を支持する人たちにまで
「安倍マンセー」
などと馬鹿にするような言い方をしていた.
特に参院選後は,はじめに
「安倍批判」
「安倍退陣」
ありきで,半ば思考停止のような状態だった.
そういう人々に,
「ではどうすればよいのですか?」
とたずねると
「麻生さんがいるじゃないか」
「中川昭一さんがいる」
「(拉致で)中山恭子さんがいる」
「今こそ維新政党・新風の出番だ」
「政界再編だ」
のような感じの,実に現実味のない夢のような希望的観測ばかり並べていた.
ところが現実に誕生したのは,最悪の売国福田政権ではないか!!
このままでは人権擁護法が成立し,保守運動そのものが危うくなりそうだ.
拉致問題も闇に葬られかねない.
悠仁親王殿下のご即位どころか,小和田王朝・女系天皇になる危険さえ出てきた.
■
確かに安倍晋三の敵前逃亡は情けないことこの上ない.
しかし,そういった身内による安倍叩きが,安倍総理の辞任を早めてしまった可能性もある.
人間というのは,敵の攻撃は覚悟の上でも,味方からの“攻撃”はそれよりもさらに辛いのだ.
保守派が性急に結果を求めず安倍総理をバックアップし,バカ有権者を善導するように務めればここまでひどい事態にはならなかったろう.
安倍退陣後には悪夢が待っていることを安倍政権へのすさまじい攻撃で予想できたはずだ.
そして,こういう保守同士の足の引っ張り合いも北朝鮮や反日・左翼らも当然ほくそえんでみていたはずだ.
事実,安倍辞任後の福田マンセーの様子からして,敵は安倍退陣を待ち,後の策を周到に用意していたことは想像に難くない.参院選後の辞任でなかったところが筋書きが変わっただけだった.
しかるに一部保守は,安倍退陣後の予測さえできなかった,と言わざるを得ない.
結局,そういう一部のバカ保守は,安倍晋三は保守にとって最後の防波堤である,ということさえわかっていなかったのだ.
安倍政権下だから保守運動ができる,ということもわかっていなかった.
しかも,安倍政権を頼りにしている拉致被害者家族の方々の気持ちまで無視して安倍退陣を叫んでいたことになる.
それが原因で壊れたにせよ違うにせよ,一部のバカ保守は,安倍晋三という最後の防波堤を,自ら破壊しようとしたのと同じだ.
水漏れのひどい防波堤であった.
それでも必死に濁流を防いでいた.
それを「役立たず!」と蹴飛ばし続けていたのと同じようなものだ.
■
確かに,安倍晋三は我慢が足りなかった.
「拉致被害者家族の方々が30年も我慢し続けているのに恥ずかしいとは思わないのか,」
と私も言いたい.
しかし,一部の馬鹿保守はもっとひどい.
拉致被害者家族の方々や安倍晋三が受けてきた苦痛に比べれば,彼らの不満による苦痛など物の数ではないではないか.
もちろん靖国の英霊には申し訳ないが,心の中で手をあわせ「今は日本そのものが存亡の危機にあります.反日との戦いで手一杯で申し訳ございません」と詫びるしかない.日本が滅びてしまえばそれこそ申し訳がたたないだろう.
こうさえ言いたい.
「安易な安倍批判・安倍退陣論を繰り返して,最後の防波堤を自ら破壊しようとした一部のバカ保守よ!!
腹を切って安倍晋三氏と拉致被害者家族の方々に詫びろ!!」
関連エントリ
<wbr></wbr>
<wbr></wbr>
http://bluefox-hispeed.iza.ne.jp/blog/list/folder/41901
<wbr></wbr>
本シリーズのその他のエントリ(イザ!本局)
iza.ne.jp/blog/listhttp://bluefox-hispeed.