雅子皇太子妃・徳仁皇太子・愛子内親王の現状は”第二の女系天皇問題”安倍元総理暗殺は第3の敗戦、愛子天皇は終末の敗戦だ

※当ブログでは明治典範にも違反する生前の譲位に抗議し、ブログタイトルは違法即位後も同タイトルとします。

救う会ニュース17.09.21-2拉致に言及した安倍・トランプ国連演説を歓迎する

2017年09月21日 18時15分28秒 | 北朝鮮による日本人拉致というテロリズム
----- Original Message -----
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2017.09.21-2)拉致に言及した安倍・トランプ国連演説を歓迎する

■拉致に言及した安倍・トランプ国連演説を歓迎する

 本日(現地時間9月20日)安倍晋三総理大臣が国連総会で演説をした。前日
の米国トランプ大統領演説に引き続き、安倍演説でも横田めぐみさんをはじめと
する日本人拉致被害者のことに言及された。安倍演説では「横田めぐみ」という
名前まで出された。

 北朝鮮の核・ミサイル開発の急進展の結果、国際社会ではかつてないほど、北
朝鮮への危機感が高まっている。家族会・救う会はその中でも拉致問題の旗が飛
ばされないようにしなければならないと、繰り返し主張してきた。今回、トラン
プ大統領と安倍総理が国連総会で連続して拉致問題を取り上げたことは、我々の
主張が反映されたものと言える。歓迎したい。

 なお、トランプ演説について一部で「北朝鮮を完全に破壊する以外の選択肢が
なくなる」という部分だけが強調され、暴言扱いされているが、その部分は「犯
罪集団が核、ミサイルを保有することは世界全体の不利益である。米には力も忍
耐力もあるが、自国又は同盟国を守ることが強制されれば、北朝鮮を完全に破壊
する以外の選択肢がなくなる」という全体の文脈で理解されるべき表現だ。

 安倍演説は驚いたことに北朝鮮問題だけを取り上げた異例のものだ。1990
年代の第1次核危機、2001年からの第2次核危機を振り返り、対話による解
決の努力を北朝鮮は繰り返し裏切ってきたとしてこう総括している。

 国際社会は北朝鮮に対し、1994年からの十有余年、最初は「枠組合意」、
次には「六者会合」によりながら、辛抱強く、対話の努力を続けたのであります。

 しかし我々が思い知ったのは、対話が続いた間、北朝鮮は、核・ミサイルの開
発を、あきらめるつもりなど、まるで、持ち合わせていなかったということであ
ります。

 対話とは、北朝鮮にとって、我々を欺き、時間を稼ぐため、むしろ最良の手段
だった。…必要なのは、対話ではない。圧力なのです。

 大変説得力のある北朝鮮論であり、この間、家族会・救う会が主張してきたと
ころと重なる部分が多い。

 また、安倍総理はこの総括の直後に拉致問題に次のように言及している。

 「横田めぐみという、13歳の少女が,北朝鮮に拉致されて、本年11月15
日、ついに40年を迎えます。

 めぐみさんはじめ、多くの日本人が、いまだに北朝鮮に,拉致されたままです。

 彼らが、一日も早く祖国の土を踏み、父や母,家族と抱き合うことができる日
がくるよう、全力を尽くしてまいります。」

 核ミサイル開発を圧力によって止めさせるという国際社会全体の課題と、めぐ
みさんら日本人拉致被害者を助けるという我が国固有の課題を総理はどのように、
アレンジするかが問われている。私たちはその中で、拉致被害者救出を最優先で
行えという叫びをつづけていく。

 安倍演説全文を読むと、政府の北朝鮮政策がよく分かる。



 安倍演説の全文と、トランプ演説の北朝鮮に関する部分を紹介する。


●安倍演説全文(外務省ホームページより)

1.

 議長、ご列席の皆様、本日私はまず、SDGsの実施にかける,我々の情熱を
お話ししようと思っていました。国内の啓発を図る工夫にも、ご紹介したいもの
がありました。

 いわゆる「We-Fi」、女性起業家を,資金で支える計画が、私個人や、日
本政府にとってなぜ重要か。

 「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」のことを、私は、「日本ブランドにす
る」と言っています。本年12月、我々は東京で、UHCを主題に、大きな会議
を開きます。

 語るべきことの、リストは長い。

 法の支配に対する我々の貢献。パリ協定に忠実たろうとする、我々の決意。世
界のインフラ需要に対し、質の高い投資をもって臨む我々の政策。

 また、日本がどこまでも守りたいものとは、フリーで、リベラルで、オープン
な国際秩序、多国間の枠組であります。

 まさに、それらを守る旗手・国連に寄せる世界の期待は、いよいよ高い。なら
ばこそ、安保理を時代の要請に応じ、いちはやく変革すべきなのです。変革のた
め、日本は、友人たちと努めます。安保理常任理事国として、世界平和に積極的
役割を果たすのが日本の変わらぬ決意だと、私は主張するつもりでありました。

 けれども私は、私の討論をただ一点、北朝鮮に関して集中せざるを得ません。

2.

 9月3日、北朝鮮は核実験を強行した。それが、水爆の爆発だったかはともか
く、規模は前例をはるかに上回った。

 前後し、8月29日、次いで北朝鮮を制裁するため安保理が通した,「決議2
375」のインクも乾かぬうち、9月15日に北朝鮮はミサイルを発射した。い
ずれも日本上空を通過させ、航続距離を見せつけるものだった。

 脅威はかつてなく重大です。眼前に差し迫ったものです。

 我々が営々続けてきた軍縮の努力を、北朝鮮は一笑に付そうとしている。不拡
散体制は、その史上最も確信的な破壊者によって、深刻な打撃を受けようとして
いる。

 議長、同僚の皆様、この度の危機は独裁者の誰彼が、大量破壊兵器を手に入れ
ようとするたび我々がくぐってきたものと質において次元の異なるものです。

 北朝鮮の核兵器は、水爆になったかなろうとしている。その運搬手段は、早晩
ICBMになるだろう。

 冷戦が終わって二十有余年、我々はこの間、どこのどの独裁者に、ここまで放
恣にさせたでしょう。北朝鮮にだけは、我々は結果として許してしまった。

 それは我々の目の前の現実です。

 かつ、これをもたらしたのは、「対話」の不足では断じてありません。

3.

 対話が北朝鮮に核を断念させた、対話は危機から世界を救ったと、我々の多く
が安堵したことがあります。一度ならず二度までも。

 最初は1990年代の前半です。

 当時、北朝鮮がなした恫喝は、IAEAなど査察体制からの脱退をちらつかせ
るものに過ぎませんでした。

 しかし、その意図の那辺を察した我々には緊張が走った。

 いくつか曲折を経て、1994年10月、米朝にいわゆる「枠組合意」が成立
します。

 核計画を北朝鮮に断念させる。そのかわり我々は北朝鮮に、インセンティブを
与えることにした。

 日米韓はそのため、翌年の3月、KEDOをこしらえる。これを実施主体とし
て、北朝鮮に軽水炉を2基つくって渡し、またエネルギー需要のつなぎとして、
年間50万トンの重油を与える約束をしたのです。

 これは順次実行されました。ところが時を経るうち、北朝鮮はウラン濃縮を着
々と続けていたことがわかります。

 核を棄てる意思などもともと北朝鮮にはなかった。それが誰の目にも明らかに
なりました。発足7年後の2002年以降、KEDOは活動を停止します。

 北朝鮮はその間、米国、韓国、日本から支援を詐取したと言っていいでしょう。

 インセンティブを与え、北朝鮮の行動を変えるというKEDOの枠組に価値を
認めた国は、徐々にKEDOへ加わりました。

 欧州連合、ニュージーランド、豪州、カナダ、インドネシア、チリ、アルゼン
チン、ポーランド、チェコそしてウズベキスタン。

 北朝鮮は、それらメンバーすべての善意を裏切ったのです。

 創設国の一員として、日本はKEDOに無利息資金の貸与を約束し、その約4
0パーセントを実施しました。約束額は10億ドル。実行したのは約4億ドルで
す。

4.

 KEDOが活動を止め、北朝鮮が核関連施設の凍結をやめると言い、IAEA
査察官を追放するに及んだ2002年、2度目の危機が生じた。

 懸案はまたしても北朝鮮がウラン濃縮を続けていたこと。そして我々は再び、
対話による事態打開の途を選びます。

 KEDO創設メンバーだった日米韓、国に、北朝鮮と中国、ロシアを加えた六
者会合が始まります。2003年8月でした。

 その後2年、曲折の後2005年の夏から秋にかけ、六者は一度合意に達し、
共同声明を出すに至ります。

 北朝鮮はすべての核兵器,既存の核計画を放棄することと、NPTとIAEA
の保障措置に復帰することを約束した。

 そのさらに2年後、2007年の2月、共同声明の実施に向け六者がそれぞれ
何をすべきかに関し、合意がまとまります。

 北朝鮮に入ったIAEAの査察団は、寧辺にあった核関連施設の閉鎖を確認、
その見返りとして、北朝鮮は重油を受け取るに至るのです。

 一連の過程は、今度こそ粘り強く対話を続けたことが、北朝鮮に行動を改めさ
せた、そう思わせました。

 実際は、どうだったか。

 六者会合のかたわら、北朝鮮は2005年2月、「我々は,既に核保有国だ」
と一方的に宣言した。

 さらに2006年の10月、第1回の核実験を公然実施した。

 2度目の核実験は、2009年。結局北朝鮮はこの年、「再び絶対に参加しな
い」と述べたうえ、六者会合からの脱退を表明します。

 しかもこのころには、弾道ミサイルの発射を繰り返し行うようになっていた。

5.

 議長、同僚の皆様、国際社会は北朝鮮に対し、1994年からの十有余年、最
初は「枠組合意」、次には「六者会合」によりながら、辛抱強く対話の努力を続
けたのであります。

 しかし我々が思い知ったのは、対話が続いた間北朝鮮は、核、ミサイルの開発
を、あきらめるつもりなどまるで持ち合わせていなかったということであります。

 対話とは、北朝鮮にとって我々を欺き時間を稼ぐため、むしろ最良の手段だっ
た。

 何よりそれを次の事実が証明します。

 すなわち1994年、北朝鮮に核兵器はなく、弾道ミサイルの技術も成熟にほ
ど遠かった。それが今、水爆とICBMを手に入れようとしているのです。

 対話による問題解決の試みは一再ならず無に帰した。

 なんの成算あって我々は三度、同じ過ちを繰り返そうというのでしょう。

 北朝鮮にべての核・弾道ミサイル計画を、完全な検証可能な、かつ不可逆的な
方法で放棄させなくてはなりません。

 そのため必要なのは対話ではない。圧力なのです。

6.

 議長、同僚の皆様、横田めぐみという13歳の少女が北朝鮮に拉致されて、本
年11月15日、ついに40年を迎えます。

 めぐみさんはじめ多くの日本人が、いまだに北朝鮮に拉致されたままです。

 彼らが一日も早く祖国の土を踏み、父や母、家族と抱き合うことができる日が
くるよう全力を尽くしてまいります。

 北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対し、日本は日米同盟によって、また日米韓三
国の結束によって立ち向かいます。

 「全ての選択肢はテーブルの上にある」とする米国の立場を一貫して支持しま
す。

 そのうえで私は、北朝鮮に対し厳しい制裁を課す安保理決議2375号が、9
月11日、安保理の全会一致で採択されたのを多とするものです。

 それは、北朝鮮に対する圧力をいっそう強めることによって、北朝鮮に対し路
線の根本変更を迫る我々の意思を明確にしたものでした。

 しかしあえて訴えます。

 北朝鮮は既にミサイルを発射して、決議を無視して見せました。

 決議はあくまで始まりにすぎません。

 核・ミサイルの開発に必要なモノ、カネ、ヒト、技術が北朝鮮に向かうのを阻
む。

 北朝鮮に累次の決議を完全に履行させる。

 全ての加盟国による一連の安保理決議の厳格かつ全面的な履行を確保する。

 必要なのは、行動です。北朝鮮による挑発を止めることができるかどうかは、
国際社会の連帯にかかっている。

 残された時間は多くありません。

7.

 議長、ご列席の皆様、北朝鮮はアジア・太平洋の成長圏に隣接し、立地条件に
恵まれています。勤勉な労働力があり地下には資源がある。

 それらを活用するなら,北朝鮮には経済を飛躍的に伸ばし、民生を改善する途
があり得る。

 そこにこそ北朝鮮の明るい未来はあるのです。

 拉致、核、ミサイル問題の解決なしに人類全体の脅威となることで拓ける未来
など、あろうはずはありません。

 北朝鮮の政策を変えさせる。そのために私たちは結束を固めなければなりませ
ん。

 有難うございました。




●トランプ演説の北朝鮮関連部分

 世界にはいくつかのならず者国家がある。正しい国が邪悪な国に対処しなけれ
ば悪が勝つ。

 世界と自国民を最も侮蔑しているのが北朝鮮である。自国民を飢えさせ、抑圧
している。ワームビア氏が米国帰国後死亡したこと、国際空港で独裁者の兄が化
学物質で殺されたこと、13歳のかわいい日本人少女が自国の海岸で拉致されス
パイの日本語教師として強制的に働かされたことが我々に北朝鮮による虐待を示
している。

 北朝鮮による核、ミサイル開発は世界全体への脅威である。北朝鮮と貿易し、
武器を供与し、財政的に支援する国があることに憤る。

 犯罪集団が核、ミサイルを保有することは世界全体の不利益である。米には力
も忍耐力もあるが、自国又は同盟国を守ることが強制されれば、北朝鮮を完全に
破壊する以外の選択肢がなくなる。

 ロケットマンは個人及び体制にとっての自殺任務を遂行している。米には、準
備、用意、意思があるが、その必要がないことを望む。国連はそのためにある。

 北朝鮮がどうするか見ようではないか。北朝鮮は、非核化しか認められる将来
はないと気付くべきである。

 安保理が全会一致で二つの強い決議を採択した。中国、ロシアに対して、制裁
を科する投票に賛成したことにつき感謝する。その他の理事国にも感謝する。

 さらに行動しなければならない。すべての国家が協力して金体制をいっそう孤
立させ、敵対的な行動を止めさせなければならない。

以上


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
■安倍首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi

葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿

■救う会全国協議会ニュース

発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

救う会ニュース2017.09.20-2「今年中に全拉致被害者の救出を!」国民大集会全報告1

2017年09月21日 07時08分16秒 | 北朝鮮による日本人拉致というテロリズム
----- Original Message -----
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2017.09.20-2)「今年中に全拉致被害者の救
出を!」国民大集会全報告1

 以下は平成29年9月17日に開催された「今年中に全拉致被害者の救出を!」
国民大集会の全報告です。家族会、救う会、拉致議連、そして北朝鮮による拉致
被害者を救出する知事の会、拉致問題地方議会全国協議会の5団体が主催し、砂
防会館別館の「シェーンバッハ・サボー」で開催され、1000人が参加しまし
た。

■「今年中に全拉致被害者の救出を!」国民大集会全報告

◆国家の意志、国民の意志がある 拉致被害者を取り返すチャンスがある

櫻井よしこ(総合司会)

 皆様こんにちは。台風が日本列島を襲っている時に、こんなにたくさんの方に
お出でいただいてうれしく思います。国際情勢は台風みたいに荒々しく変わって
いきますので、私たちはどんな荒波にも、強い風にも負けないように、この拉致
問題解決に向けて突き進んでいきましょう。今日はそれを象徴するような日だと
思います(拍手)。

 今日のために、昨日から泊りがけで地方から来てくださった方手をあげてくだ
さい。ありがとうございます(拍手)。絶対に拉致のことを忘れないようにして、
私たちの絆をしっかり作っていけば大丈夫だと思いますので、頑張りましょう
(拍手)。

 安倍総理大臣がお出でです(拍手)。只今より、「今年中に全拉致被害者の救
出を!」国民大集会を開催します。櫻井よしこです。司会を担当します。宜しく
お願いいたします(拍手)。

 今年は、横田めぐみさんたちが拉致されて40年です。家族会が結成されて2
0年です。蓮池さん、曽我さんたち5人が帰国なさって15年目です。本当に長
い年月が過ぎてしまいました。

 13歳だった少女のめぐみさんは、53歳になりました。滋さんと早紀江さん
は84歳と81歳、今年初めて早紀江さんはこの会を欠席します。こんなに長い
年月が過ぎて、多くの人たちが悲しい思いをして、辛い思いをして、それでも家
族会は頑張って、みんなが頑張ってきました。

 けれどもまだ、拉致問題は解決されていません。なぜ我が国はこんなに長い間
拉致を解決できないのか。私は、中山恭子先生にうかがったことがあります。小
泉政権の時、現在の安倍総理が官房副長官、中山さんは拉致被害者家族担当の内
閣参与でした。

 その時に5人の方がお帰りになって、その方たちをどうするかという話になっ
た時に、1週間か2週間の滞在の後に、その5人の方たちをまた北朝鮮に戻すと
いう大きな計画がありました。

 中山さんは、「これはおかしい」と。「誰一人自分から望んで北朝鮮に行った
わけではない。しばられて袋に詰められて。めぐみちゃんは『返してほしい』と、
あの船底の板を生爪がはがれるくらいまで泣き叫びながら連れて行かれた。よう
やく帰って来た人たちをなぜ返すんですか」と。

 当たり前の疑問です。でも当時の外務省も、そしてメディアも国民も、この人
たちをこのまま日本に留め置くという発想よりも、なんとなく返すんだという雰
囲気の中にありました。

 だから中山さんはこう言ったそうです。「5人の意志に関わらず、日本に留め
置きます。これは国家の意志です」と。その通りですよね。でもその後に起きた
ことが本当にびっくりです。中山恭子さんの事務所や自宅に、たくさんの電話や
ファックスの抗議がありました。これが当時の日本国の意識でした。

 こうした中、中山さんの言葉にたった一人、耳を傾けて、「政府の判断で5人
を日本に留める」と決断した方が安倍総理です(拍手)。当時、ほとんど日本に
はなかった国家としての意識は、15年後の今日、状況は全く違うと思います。

 今国家の意識として、国家の考え方としてとして言っても、誰も反対するどこ
ろか、もっとやってほしいと言うと思います。ようやく日本が世界の常識に追い
ついてきました。国民を守るのが政府の役割、国家の役割です。国家と国民は一
体なんです(拍手)。

 ご存じの通り、あの変なヘアスタイルをした金正恩という人の暴挙に世界が振
り回されています。北朝鮮は本当に孤立しています。制裁を強められて彼らは困っ
ています。この構図、私たちは辿ってきましたね。

 北朝鮮が追い詰められた時、必ず彼らは自分たちの生き残りのために活路を見
いだそうとする。現在の国際社会は、今日の台風のように、荒々しいものですが、
その中に私は安倍政権のもと、官民ともに心を一つにして、拉致被害者を取り返
すチャンスがあると思っています(拍手)。

 安倍さんは、「政治生命をかけてこの拉致問題に取り組む」と長年言ってこら
れた。そんな総理大臣はいませんでした。だから私たちは今、北朝鮮の暴虐ぶり、
国際社会において孤立した姿、彼らの窮乏、日本国の政治の強い意志、それを支
える国民の意志、家族のみなさん方の熱意、こうしたものを一つにして、細い道
であるかもしれませんが、拉致被害者を何としてでも取り返す、その道にみんな
で邁進しましょう(拍手)。

 今日はそのことを確認するための会です。どうぞ皆さん宜しくお願いいたしま
す(拍手)。

 ではまず、主催者を代表しまして、家族会の飯塚繁雄さんからご挨拶をお願い
いたします(拍手)。

◆拉致問題の解決を最優先で進めてほしい

飯塚繁雄(家族会代表、田口八重子さん兄)

 本日は、天候が非常に悪い中、このように多くの皆様がこの国民大集会にご参
加いただき、大変ありがとうございます。また日頃より、あらゆる分野で、あら
ゆる被害者救出活動を精力的に行っていただき、感謝申し上げます。

 これまでの経過を考えるに、家族会・救う会が立ち上がって20年経ちました。
日朝首脳会談は15年も前の話です。当然この前に色々な動きがあったわけで、
5人がやっと帰って来たという事実もあります。しかしながらこれ以降、誰一人
としてまだ帰国していません。

 そこでこの国民大集会や全国での活動、国際社会を含めた数多くの啓発活動、
そして被害者救出のための要請を行って来ましたが、その後誰一人帰国できない。
この状況に我々は悔しさと無念さを強く感じます。今日この会場に来ておられる
皆様方も同じ思いでしょう。これは非常に憂うることです。

 拉致問題では15年とか20年という数字がよく節目として使われますが、我
々は毎日毎日が節目で、こんなに長い節目は考えたこともありません。しかし実
際には時が過ぎ去っていって、経過だけが、無くなった時間だけが残ってしまい
ます。これは非常に残念なことです。

 問題は、解決までにこんなに長い時間がかかっていることです。なぜそうなっ
ているのか。その実態、原因の分析を含めて究明していくべきだと思います。ま
たこれから何年かかるかも分からない。しかしそういう長い目で私たちはもう見
ていられません。「一刻でも早く」といつもお願いしています。

 私たちも、愛しい家族を何とか早く取り戻すために日々活動してきましたが、
歳を重ねるごとに待ちきれず、残念ながら他界された方がかなりいます。その他
の家族の方々も、歳を重ねるごとに体力が落ち、活動もなかなかおぼつかない状
態になってきています。

 北で40年も監禁されている被害者はさらに大変な思いをしていると思います。
私たちは被害者のことを、どうやって説明していいか分かりません。ただ時が過
ぎてしまう。これが大きな問題かなと、私たちは常日頃、最近は特に考えていま
す。

 政府担当部署あるいは議会が、この時間が過ぎ去る重みを十分感知していただ
いて、早急な対応が必要になります。このことも宜しくお願いいたします。

 今、北朝鮮を取り巻く状況は、核実験やミサイルの乱射、それに対して安保理
決議での制裁、あるいは北朝鮮当局の思惑など著しく混沌としていますが、本来
北朝鮮との懸案事項は、核・ミサイルとともに、拉致も含めた包括的な解決を望
むということになっています。

 ところが今、核・ミサイルだけが話題になっており、拉致問題の解決をどうす
るのかということが置き去りになっていると私は感じています。私たちはこの現
象を予測し、拉致問題は核・ミサイルと切り離して、最優先で進めるように要請
しています。

 政府も、拉致問題は国の重要課題であり、最優先課題であるということを認識
していただいています。私たちは今年の当初、本年中に拉致問題の解決をという
目標を決め、すべての活動を集中させて、結果がでるようにお願いしてきました。
どんな状況にあろうとも、解決への諸対応を怠ることがないように強く要望いた
します。

 あと3か月で今年も終わりです。本当に解決するのかという心配もありますが、
私たちは苦しい状況の中で、注視していきたいと思っています。核・ミサイルの
騒ぎが、拉致未解決の理由には絶対したくないと考えています。

 皆様方も私たちと一緒に日本の重要問題である拉致問題の解決に向けて、変わ
らぬご支援を宜しくお願いいたします。ありがとうございました(拍手)。

櫻井 飯塚さんありがとうございました。次に、主催者を代表して拉致議連会長
の衆議院議員、平沼赳夫さんにお願いいたします(拍手)。

◆アメリカと協調して、できることはなんでもする覚悟で

平沼赳夫(拉致議連会長)

 皆様方こんにちは。せっかくの日曜日、この雨の中、貴重な時間をお集まりい
ただき心から御礼申し上げます。私は車椅子で立つことができません。座ったま
まのご挨拶でお許しください。

 この8月26日と29日に、北朝鮮はミサイルを発射しました。9月3日には
6回目の核実験をしました。報道で見る限り、彼らは原爆ではなく水爆だと言っ
ています。恐らく広島型の何十倍も強力なものです。テレビで見た大きさでは、
核弾頭に載るくらいの大きさですが、これは大変な脅威です。これで脅しにかかっ
ているわけです。

 私たちはこれにひるんではいけないと思います。やはりアメリカが便りです。
アメリカとしっかり協調しなければなりません。トランプ大統領が強く出れば出
るほど、今までの経験から言っても、彼らは引っ込みます。そういうことで日本
もしっかり協力して、アメリカとともにやっていきたいと思います。

 あのウサマ・ビン・ラディンもカダフィー大佐もアメリカの手によって殺され
ました。そのくらいの力があるわけですから、我々もできることは何でもしてい
くという覚悟で頑張らなければならないと思います。

 拉致議連の仲間がアメリカに行ってくれました。私も毎年行かせていただきま
したが、その中から今日はよい報告ができるのではないかと思います。今日は皆
様方、お忙しい中お集まり頂き、本当にありがとうございました。心から御礼申
し上げます(拍手)。

櫻井 平沼先生ありがとうございました。次に、内閣総理大臣で、政府拉致問題
対策本部長を務めておられます、安倍晋三総理大臣宜しくお願いいたします(拍
手)。

◆国民が帰国実現への強い意志を示すことが重要、帰国を目指して全力を尽くす

 国民大集会の開催に当たり、一言、ご挨拶申し上げたいと思います。

 15年前の今日、平壌で日朝首脳会談が行われ、金正日国防委員長が公式に拉
致を認めました。首脳会談の後、両首脳が署名した「日朝平壌宣言」では、「日
朝間の不幸な過去を清算し、懸案事項を解決し、実りある政治、経済、文化的関
係を樹立することが、双方の基本利益に合致するとともに、地域の平和と安定に
大きく寄与するものとなる」との認識が共有されています。

 しかしながら、北朝鮮は、国際社会の度重なる警告を無視し、先月29日、一
昨日と、我が国上空を通過する弾道ミサイルを立て続けに発射し、さらに、今月
3日には、6回目となる核実験を強行しました。これらは、国際社会に対する正
面からの挑戦であるとともに、我が国を含む地域の安定と安全、そして、世界の
平和に対するこれまでにない重大かつ差し迫った脅威であり、断じて容認できま
せん。

 北朝鮮の暴挙を止めるためには、国際社会全体で北朝鮮に対して最大限の圧力
をかけなければなりません。わが国が米国と共に議論を主導し、12日に安保理
が全会一致で採択した格段に厳しい制裁措置を、各国が一糸乱れず、厳格に履行
していくことが重要であります。日米韓で連携し、中国、ロシアとも協力しつつ、
国連の全ての加盟国が本決議を完全に履行するよう、関係国にしっかりと働き掛
けてまいります。

 同時に、北朝鮮がこのような挑発行為を繰り返す中にあっても、日本人の拉致
問題を決して埋没させてはなりません。

 先週の月曜から、家族会、救う会、そして超党派の拉致議連が訪米され、米国
政府や議会等に北朝鮮のテロ支援国家再指定等、拉致問題の早期解決に向けた協
力を訴えてこられました。私も、今週、国連総会に出席するため訪米いたします。
この機会に改めてトランプ大統領に対し拉致問題の早期解決に向けた協力を求め
てまいります。また、国連総会における演説において、北朝鮮の問題を中心的に
取り上げ、拉致問題についても世界に訴えていきたいと、こう考えております。

 この集会に先立ち、先ほど、ご家族の皆様と懇談する機会を頂きました。拉致
問題が決して置き去りにされてはならないという強い訴え、そして拉致被害者も
ご家族もご高齢になられ、もはや一刻の猶予もない中、家族会・救う会の運動方
針に盛り込まれた「今年中に全ての拉致被害者を救出してほしい」という痛切な
思いを、伺いました。

 拉致問題の解決に当初から取り組んできた政治家の一人として、また、日朝首
脳会談に官房副長官として同席した者として、この15年間、5名の被害者とそ
のご家族しか帰国が実現していないことは、痛恨の念に堪えません。

 拉致問題は、安倍内閣の最重要課題であり、最優先で取り組んでいくという姿
勢にいささかも変わりはありません。

 「被害者の方々とご家族の皆様が抱き合う日が訪れるまで私の使命は終わらな
い。拉致問題は安倍内閣で解決する」との強い覚悟の下、私が司令塔となって、
度重なる北朝鮮の暴挙に対する国際社会からの厳しい圧力をテコとしつつ、北朝
鮮に対して、拉致問題の早期解決に向けた決断を迫ってまいります。

 拉致問題の解決のためには、日本国民が一致団結して、全ての拉致被害者の一
日も早い帰国実現への強い意志を示すことが重要です。私もまた、皆様と心を一
つにしながら、拉致問題解決に向け全力を尽くしてまいります。北朝鮮と最終的
には交渉をしなければならないわけであります。極めて難しい課題ではあります
が、皆様と共に、日本国民と共に一日も早い被害者の帰国を目指して全力を尽く
していくことをお誓いいたしまして、総理大臣としてのご挨拶とさせていただき
ます。全力を尽くしてまいります。ありがとうございました(拍手)。

櫻井 安倍総理ありがとうございました。どうぞ大きな拍手でお送りください
(拍手)。大事なことは、国民の私たちも政治と一緒になって拉致問題解決に前
向きに取り組んでいくことだと思います。あきらめないでまいりましょう。

(2につづく)


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
■安倍首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi

葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿

■救う会全国協議会ニュース

発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

9月20日(水)のつぶやき その2

2017年09月21日 02時42分24秒 | 国家・教育・秩序・他保守総合/ツイッター投稿一覧

9月20日(水)のつぶやき その1

2017年09月21日 02時42分23秒 | 国家・教育・秩序・他保守総合/ツイッター投稿一覧

日本人なら忘れてはいけない、綾瀬女子高生コンクリート詰め殺人事件は、戦後の日本弱体化、人権至上、子供性善説の招いた犠牲だ。

昭和から平成にまたがった女子高生コンクリ詰め殺人は終わっていない。犯人の凶悪少年4人(うち犯行現場の少年Cの両親は共産党員)が平然と社会復帰し、再犯までしている現在進行形の事件。 日本人なら被害者(あえて実名で)古田順子さんを弔おう。 元をたどれば戦後レジームの犠牲者だ。