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クリエイティブが大好きなのに、なぜか商社マンになってしまった私のマニアバース!

あの異色ドラマが更に魅力アップ!『作りたい女と食べたい女』シーズン2

2024-02-21 09:16:14 | TVドラマ

NHKの夜ドラとして、先月29日から『作りたい女と食べたい女』のシーズン2放送が開始されている。シーズン1は2022年の11月から全10話放送され、僕はその独特な空気感のドラマにすっかりハマってしまったが、今回シーズン2が開始されたことが実に嬉しい。『作りたい女と食べたい女』はゆざきさかおみの漫画が原作。毎週月-木の放送で、1回15分という朝ドラと同じ長さなので軽く観るには最適だ。

シーズン1に関するブログは下記ご参照。

異色ドラマ、NHK夜ドラ『作りたい女と食べたい女』! - blue deco design lab (goo.ne.jp)

今回のシーズン2も引き続き主人公の野本さん(比嘉愛未)と春日さん(西野恵未)を中心に物語は展開するが、今回から新たなキャストとして同じマンションで、野本さんと春日さんの間の部屋に引っ越してくる南雲さん(藤吉夏鈴)と、野本さんがSNSで知り合った矢子(Yako)さん(ともさかりえ)が加わり、キャストが更にパワーアップ。

『作りたい女』の野本さんがお料理好きなことから、毎回心温まる料理が登場するのもドラマの魅力の一つ。それも、何か変に凝った料理とかではなく、自宅で一工夫すれば作れるようなシンプルで可愛い料理が多い。それを『食べたい女』春日さんが、実に気持良く食べてくれる。僕は料理を全くしないが、料理が好きな人は“自分でもちょっとやってみようかな”と思わせるカジュアルなメニューなのが、お料理コンテンツとしても親近感を持たせてくれる。

このドラマは登場人物や場面もそう多くないのがまた面白い。まさに、演劇にも出来そうなクローズドな空間でのドラマで、淡々とした物語展開にどこか癒されるのだ。基本的には野本さんと春日さんが住むマンションで、主に野本さんの部屋に2人が集まり、料理などを作ったり、色々と話をしたりするのが中心で、たまに野本さんと春日さんそれぞれの職場や職場メンバーが少し登場する程度。このまったりとした空気感がまたこの異色ドラマの味わいでもある。

そして、ドラマは2人の関係性をゆっくりと丁寧に描いていく。野本さんと春日さんは、単に気が合う相手・友達を通り越して、シーズン1後半では“恋愛感情”への発展を匂わせて終了したが、シーズン2ではいよいよ野本さん、春日さんのジェンダーを超えた恋というレズビアンをテーマに1歩踏み込んでいる。但し、セクシュアルな部分に焦点を当て過ぎることはなく、初めて芽生えた同性への恋愛感情をどのように表現すべきかという微笑ましい捉え方に軸足を置きながら、テーマとしては現代ならではの着眼点で実に暖かい視点を忘れずに描いているところがとても好感が持てる。料理やこの女性同士の恋愛関係をテーマにしているあたり、女性の関心が高いドラマだと思うが、男性の僕が観てもまた違った世界観を垣間見れたようで、異性ながらどこか感情移入出来ている感覚もあり、個人的にとても興味深いものがある。

そして、今回シーズン2としての新たな魅力は、野本さん、春日さんの2人に関わってくる新たなキャラクターとして、南雲さんと矢子さんが加入したことだ。南雲さんを演じるのが、櫻坂46の藤吉夏鈴。このドラマを観るまで、藤吉夏鈴の存在をあまり知らなかったのだが、会食恐怖症というメンタル疾患を抱えている南雲さんという若い女性を演じている。本当は楽しい場に参加して会話したりしたいと思っているものの、過去のトラウマから、人前で食事が出来ない会食恐怖症になってしまったことから、臆病になってしまっているのだ。この地味で暗い感じの女性が何とも魅力的に映るのは、やっぱり藤吉夏鈴の魅力によるところが大きい。彼女のさっぱりした顔は正直タイプだし(笑)、どこかジェンダーレスなこの暗い役どころを見事にじめっと(笑)演じながら、時折キラッと輝く明るさを散りばめて上手く表現している。精神的な弱さを抱えながら引っ越してきて、最初は周りとの関わりを最小限にしようとしていた彼女も、お隣さんとなった野本さんと春日さんにおうちご飯に誘われたことをきっかけに、少しずつ気持ちが明るくなり、自分で会食恐怖症に向き合おうと、前向きになって行く展開となっている。今後の彼女の展開が楽しみでならない。    

そして、野本さんは前からフォローしていた同じレズビアンであることを公言している矢子さん(SNSではYako)も注目の新キャラだ。野本さんがSNS上で交流し、オンラインで春日さんへの思いに戸惑っていることを相談する相手として矢子さんが物語に登場するが、やがて矢子さんのマンションに招待され、カレーパーティー女子会をリアル開催する中、彼女も野本さん、春日さん、そして南雲さんの良き理解者としてとても重要な役割を担っていく。この矢子さんを演じているのがともさかりえ。ハキハキとしたバリキャリ風なキャラながら、特別押しが強過ぎるわけでもなく、相手の話を良く聞きながら寄り添うことで、野本さん、春日さん、そして南雲さんも矢子さんに心を開いていく。

前回も書いたのだが、『作りたい女と食べたい女』は、全く派手さは無いドラマなのだが、淡々と穏やかに展開される心地良さと、なんだかほっこり幸せな気持ちにしてくれる、そんな見事な異色ドラマである。そこに同性恋愛や、家族との確執、精神的な疾患などと向き合いながら生きていく現代女性というテーマを、大げさにせず、爽やかに表現している点で、良い余韻を残しながら展開していくところがとても心地良いドラマである。シーズン1は10話までだったが、シーズン2は既に今週14話まで進んでいる。引き続き、出来るだけ長くこの毎日の15分劇場を楽しめたら嬉しい。


BMW洋書『BMW Z Cars Roadsters and Coupes』!

2024-02-20 23:11:28 | 

昨年から再び僕の愛車となったBMW Z3に関連する本などを集めているのだが、先日ネットで『BMW Z Cars ~ Roadster and Coupes』という洋書を発見し、購入してみた。それがこちら。タイトルの通り、BMWのロードスターとクーペとなるZシリーズに焦点を当てた本である。

2021年にアメリカで出版されたものなので、かなり最新の情報まで網羅している。Z3に関する本は結構古いものが多いが、その意味では結構レアで貴重な本であると言える。

冒頭にお伝えしておきたいが、この本は全体的には読みごたえがあって、大変良くまとめられた本ではあるが、最大の難としては、ハードカバーではなくペーパーバック仕様なので割とチープな感じとなってしまっている点と表紙の写真はワクワクさせるものの、中は全てモノクロ写真のみ(なんと、カラー写真が無いのだ!)。折角良い写真がたくさん掲載されているのに、すべてモノクロ写真というのは極めて残念である。洋書は、ハードカバーだと日本の本よりも豪華な装丁でいいのだが、アメリカのペーパーバックは紙質含め品質が急に悪くなるのでどうもいただけない。この本は折角内容が良いので、ぜひ豪華仕様のハードカバー版と、中身もフルカラー写真で再構成して出版されることをぜひ望みたいものだ。

内容は、BMWオープンスポーツの歴史などにも少し触れながら、クラシックカーなども紹介しているが、その後はZ1以降のZシリーズにフォーカスを当てている内容。設計・制作過程なども紹介されており、資料としてもなかなか充実した内容。

愛車のZ3は最初に大々的に市場に受け入れられたBMWの2シーターとして、日本人デザイナー永島譲二による外観デザインや、その開発経緯なども取り上げられており、Z3に続くZ4や、最上位モデルのZ8なども取り上げられているので充実したコンテンツとなっている。

また、BMWが2008年に発表したコンセプトカー『GINA』なども取り上げられているが、この車はボディーな布のような素材・形状、インテリアも極限のミニマリズムデザインとなっており、かなり斬新で未来的なコンセプトカーであった。

繰り返しにはなるが、車の本はやっぱり車はクオリティの高いカラー写真で見たいものだ。Z3ファンとしても、ぜひカラー版が出版されることを願うばかりである。


珠玉のジャズアルバム、『SEIKO JAZZ 3』ついに発売!

2024-02-19 22:05:02 | 松田聖子

松田聖子がこれまでシリーズでリリースしてきた『SEIKO JAZZ』シリーズ待望の第三弾、『SEIKO JAZZ 3』が、バレンタインデーの2/14にリリースされた。昨年ライブでも告知していたアルバムだが、ついにリリースの日を迎えたのだ。前作の『SEIKO JAZZ 2』からは5年ぶりとなるニューアルバムである。

今回も名門ジャズレーベルVerveから全米でもリリースされる予定。そして今回はQuincy Jonesの紹介により、世界最高峰のベーシストであるNathan Eastをプロデューサーに招聘し、LAと東京の2拠点で制作されたという気合の入れようなのだ。

これまでのSEIKO JAZZ 1と2も悪くなかったが、今回の第三弾は、兎に角選曲が素晴らしい!Jazzのスタンダードではなく、松田聖子が好きな曲をJazzアレンジにしており、その点で今まで以上に味わい深い珠玉の1枚に仕上がっている。想像していた以上にすっかり気に入ってしまった。

今回、下記12曲が収録されているが、どの曲も名曲揃いなので、一言だけコメントしてみたい。

(収録曲)

1) I’m Not In Love

イギリスのバンド10ccの代表曲。10ccは知らなくても、この曲は日本でもCMで良く起用されているので、耳にしたことがある人も多い筈。多くのアーティストにカバーされ続けているソフトロックの名曲である。

2) 赤いスイートピー (English Jazz Version)

松本隆作詞、呉田軽穂(ユーミン)作曲の黄金コンビによる自身の名曲を英語歌詞にしてJazz風にアレンジ。またオリジナルとは違った味わいを楽しめる。この曲のサックスがやたらカッコいいなあ~、と思ってうっとりしながら聴いていたら、なんとKenny Gが演奏していたことがわかり、納得(笑)。

3) Rock With You

ご存知マイケル・ジャクソンの名曲。『Off The Wall』に収録されていた曲で、僕が大好きなマイケル曲の一つでもあり、この選曲は本当に嬉しい!『SEIKO JAZZ 2』に収録されていた『Human Nature』に続くマイケル選曲で、やっぱり彼の素晴らしさも改めて痛感してしまう。

4) Tears In Heaven

あまりにも有名なエリック・クラプトンの名曲。オリジナルとはまた違う、聖子ちゃんらしい味わいがGood。それにしても、何と切なく、ソフトで美しい曲なのだろう。クラプトン版とも聴き比べたくなってしまう。

5) The Sweetest Taboo

POPが制覇していた80年代の欧米ミュージックシーンの中で、コンテンポラリーアーバンソウルとして唯一無二な存在として異彩を放っていたシャーデーの代表曲だが、この曲を選曲に持ってくるあたりがかなり憎い!

6) How Deep Is Your Love

あのビージーズのヒットシングルで、CMなどでも良く起用されているので知っている人も多いと思うが、どうやら松田聖子がアルバム制作の後半に追加制作を決めた曲。ビージーズのヒット曲の中でもソフトな曲だが、今回のバージョンを聴いていると、Jazzアレンジというのが実にマッチすることに気が付いてしまった。素晴らしい!

7) Killing Me Softly With His Song

この曲も色々なCMやBGMとして今でも良く起用されている名曲で、これまた素晴らしい選曲である。オリジナルはLori Liebermanによる曲だが、その後Roberta Flackが1973年にカバーして大ヒットを記録した。

8) Chasing Cars

これは意外な選曲ながら、よくぞ選んでくれました!と思わず唸ってしまった1曲。みんな1度は聴いたことはあると思われるSnow Patrolによる大ヒットナンバー。オリジナルも素晴らしいが、今回の聖子ちゃんによるJazzバージョンも秀逸。

9) Saving All My Love For You

オリジナルはマリリン・マック&ビリー・デイヴィスJrによるマイナーな曲だったが、1985年にホイットニー・ヒューストンのデビューシングルとしてカバー版がリリースされ、大ヒットした曲として当時僕の記憶にも刻まれた、思い出深い名曲!

10) Paradise

これもシャーデーの代表曲。2曲もシャーデーの曲を入れてくるあたりもなかなか素晴らしい。この曲は今でも時々聴きたくなってしまうが、何とも大人っぽい曲だなあ、と80年代当時から思いながら、ちょっと背伸びした感覚で聴いていたのが懐かしい。

11) Love…Thy Will Be Done

90年代に『Toy Soldiers』が大ヒットしたMartikaが1991年にリリースしたアルバム『Martika’s Kitchen』に収録されていた曲。実はこの曲を知らなかったのだが、オリジナルも聴いてみたところ実にいい曲である。どこか日本の歌謡曲的な雰囲気も漂うので聖子ちゃんが歌っても違和感が無い。オリジナルはあのPrinceが共同プロデュースしてだけあってPrince色が濃い(笑)。

12) How Deep Is Your Love (w/Nathan East)

6曲目を、ネイザン・イーストとのデュエットバージョンとして収録。

今回の『SEIKO JAZZ 3』を聴いてみて、聖子ちゃんのJAZZシリーズとしても一番素晴らしく、名曲に乗った彼女の最新の歌声をジャズアレンジで堪能出来たことが大きいが、同時にカバーした名曲たちのオリジナルをまた聴きたくさせてくれた。大好きなマイケルもさることながら、Bee Geesやシャーデー、Snow Patrolなどは特にオリジナルが聴きたくなってしまった。そんな楽しみ方も出来る素晴らしいアルバムであった。今年のライブでは何曲か『SEIKO JAZZ 3』からも生披露して欲しいものである。

そして最後に一言。やっぱり還暦を過ぎても聖子ちゃんは可愛い(笑)。


『キース・へリング展』に行ってきました!

2024-02-19 17:39:05 | アート

昨年12月9日から六本木ヒルズ52階、森アーツセンターギャラリーで開催されていた『キース・へリング展』を、先日ようやく観に訪れた。会期は2月25日までなので結構ギリギリとなったが、何とか間に合って良かった。

当日は晴天にも恵まれ、52階からの東京の眺めも素晴らしかった!

僕はニューヨークで過ごした多感な高校生時代、アートの勉強にのめり込んでいたが、絵を描くのも、絵を見るのも大好きであった。特にマンハッタンのニューヨーク近代美術館(MOMA)は頻繁に通っていたものだ。そしてアートの中でも特に好きだったのが、ポップアートである。風景画などよりも、頭の中にあるアイディアなどを絵として描くことが一番好きだったので、思にペン画やポップアート作品を多く制作していた。

当時はポップアートの騎手としてアンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンシュタイン、そしてキース・へリングなどが脚光を浴び、ポップカルチャーを牽引していたが、僕も当時彼らの作品に大いに刺激を受け、自分のアート制作も色濃く影響を受けたのが今振り返っても懐かしい思い出だし、今でも自分の中に息づいている。

そんなカリスマが多くいた時代の中で、キース・へリングも1980年代、まさにニューヨークの様々なストリートコーナーで生ポップアートをたくさん描いていたし、当時からあったPOP STOREというお店にも良く通ったものだが、ポープアートにより、それまでは富裕層がメインターゲットであったアート作品を人々に身近な存在に変化させたという意味では、アートの歴史の中でもかなり革命的で刺激に満ちた時代であったと言える。バブルの80年代は音楽も世界的に大きな進化と広がりを見せた時代であったが、アートも例外ではなかったのだ。

日本の山梨県/小渕沢に、なんと”世界唯一”のキース・へリング美術館である『中村キース・へリング美術館』が存在する。彼の出身地であるペンシルベニアや、主に80年代に活動拠点としていたニューヨークではなく、唯一の専門美術館が日本にあるというのも驚きだが、日本とも深い関わりがあったことを物語っている (2013年にこの『中村キース・へリング美術館』を家族で訪れているが、その時の模様は当時の下記ブログをご参照)。

小淵沢のキース・へリング美術館へ - blue deco design lab (goo.ne.jp)

今回六本木で開催された『キース・へリング展』は、まさにこの中村キース・へリング美術館所蔵の作品を公開されていた。2013年に小渕沢で観ていた作品などもあったようだが、何せ10年以上も前なので、今回改めて多くの作品を観ることが出来て、大いに刺激を受けた。6メートルにも及ぶ大型作品など150点が集結しており、当時のニューヨークの息吹を感じさせてくれるような展示空間が再現されていた。

また核放棄、性的マイノリティのカミングアウトの祝福、児童福祉活動、HIV・エイズ予防の為のセーフ・セックスなど、80年代当時の社会問題などが彼のポップアートに色濃くメッセージとして込められていたが、国や時代を超えて、今こそまた人々に響くメッセージがそこにあると感じた。

またキース・へリングは日本に対して特別な思いを抱いていたが、幾度にわたる来日が縁となり生まれた作品などの数々も展示さていた。

『アートをストリートへ』というサブタイトルが付いていた今回の展示会だが、専用の図録は用意されていなかった。しかし、今回展示されていた作品を殆ど収録したこちらのアートブックを美術館ショップで購入。6年前の2017年に、中村キース・へリング美術館10周年記念として出版されたアートブックだが、中村キース・へリング美術館所蔵作品が紹介されているので、今回の展示も殆どカバーされていたのが嬉しい。

これ以外に、記念としてこちらのTシャツを1枚ゲットした。

今回、久々に多くのキース・へリング作品を目の当たりにし、改めて新鮮な気持ちで、新たな刺激を受けることが出来たし、同時に80年代当時の自分を懐かしく思い出しながら観賞することが出来た。エイズにより、1990年に31歳という短い生涯を閉じてしまったキース・へリング。実にシンプルでポップな人物の形を生涯描き続けた彼独特な絵画タッチは、最高のポップアートとしてこれからも人々の心に残っていくことだろう。


地元新グルメシリーズ!カツ丼その6: 『もえぎ野 そばげん』

2024-02-19 16:37:29 | マイグルメ

この“カツ丼”シリーズは早くも第6弾!ちょっと最近カツ丼の食べ過ぎかもしれないが(笑)、好きなものはしょうがない。

今回訪れたのは、実家から車で5分程度のもえぎ野にあるお蕎麦屋さん、『そばげん』。最寄り駅は藤が丘だが、藤が丘から歩くと20分くらいあり、場所的にはうちの実家があるたちばな台と藤が丘駅の間くらいの住宅街にあるお蕎麦屋さんだ。藤が丘駅から西に伸びる藤が丘商店街の大通りに面しているが、このお店があるエリアになると、商店街というよりは落ち着いた閑静な住宅街といった雰囲気だ。隣には、以前ブログで取り上げた地元でも人気のレストラン、『カネ保水産』がある。裏手には専用駐車場も4台分確保されているのがありがたい。

『そばげん』の店構えはごく普通のお蕎麦屋さん。だが、この普通のお蕎麦屋さんというのが最近めっきり減ってしまっているので、やっぱり昔からありそうなお蕎麦屋さんはとても落ち着くのだ。

内観もまさに“普通のお蕎麦屋さん”。4名がけのテーブル席が6テーブルくらいあるので、ちょうど良いサイズ感のお店だ。一つはちょっと個室風になっている4名がけテーブルなので、家族や仲間とお蕎麦を食べるにはとても良い空間だ。

そしてお蕎麦屋さんながらお蕎麦は注文せず、今回も“カツ丼”を注文。シンプルにメニューにはカツ丼の単品と、カツ丼とお蕎麦(又はうどん)のセットメニューもあるが、僕はお約束のカツ丼単品注文。

カツ丼はどんぶりに入って出てきたが、ボリューム感もなかなか。いい感じのカツ丼である。

カツ丼にたくわんとお漬物、ひじきの小鉢、そしてお味噌汁がセットになっている。カツ丼を食べてみたところ、卵とじによるしっとり具合も最高で、ジューシーなカツの味や柔らかさもかなりレベルが高い。僕が好きなタイプのカツ丼であった。前回の更科のカツ丼と比較すると、更科の方が若干出汁が濃いめで、より僕好みだったかもしれないが、そばげんのカツ丼もかなりレベルが高く、甲乙つけがたい。やっぱり蕎麦屋さんのカツ丼は美味しいし、僕は蕎麦屋さんのカツ丼が好きなのかもしれない。

そしてそばげんのカツ丼の最大のポイントは、価格が1,000円でコスパが高いこと。更科の上カツ丼が1,580円だったことを考えると、1,000円でこのボリューム、この味のカツ丼が楽しめるのであれば素晴らしいのではないかと思う。一気にたいらげてしまった。

まだまだ近所でトライしてみたい蕎麦屋さんがあるので、これからもこの”蕎麦屋さんの美味しいカツ丼シリーズ”は続けていきたい。