先日、映画『イニシエーションラブ』を観た。バブル期を舞台にした映画で、ラスト5分の意外な展開に、観終わった後絶対もう一度観たくなる!との触れ込みでかなり話題になっていたので、とても気になっていた。最初は"本当かよ?"と言う、ちょっと構えた気持ちでいたが、観終わった感想を一言で言うと、『見事にやられた!』という感じである。

それにしても、この映画のラストには完全にやられた。
そもそも映画全編を通して観る側は完全に騙されているので、ラストは全く予想が付かないのだ。ネタバレを避ける為あまり語れないが、この展開は実に斬新であり、まさにまんまと騙されたと言う思いだ。
物語はバブル期のラブストーリーなのだが、バブル世代である僕としては、たくさんの懐かしい『あるある』が登場してとても楽しいし、同世代の人と観れば更に盛り上がること必至。逆に若い世代にはある意味不思議に映るかもしれない。しかし、バブル世代は既にこの観賞前の時点で騙しが始まっていることに後で気が付くことになるのだ。

主演は元AKBの前田敦子。既に色々な映画に出演しているので女優としても定着してきたが、この映画で、僕は完全に彼女を見直してしまった。女子力が極めて高い女性を演じているのだが、この可愛い演技が実に素晴らしい!こんな彼女がいたら、男性誰もが惚れてまうやろ~、と言うような見事な演技力を見せる。しかし、この演技も、映画を観ている我々を騙すことに加担しており、このあたりの組み立ては見事としか言いようが無い。

前田敦子演じるマユの彼女であるタッくんを演じるのは、松田翔太。バブル当時のファッションとヘアスタイルなどでいい演技を見せている。松田翔太と前田敦子のカップルを中心に物語が展開するが、タッくんが社会人になってから次第に惹かれ出す美弥子役は僕のイチオシ女優、木村文乃が演じる。前田敦子と全く違うクールなキャリアウーマン風美女を演じており、タッくんの何とも豪華な二股展開が繰り広げられる。

この映画の大きな魅力は、バブルへのオマージュとして映画の中で色々な当時の小道具が登場するが、『男女7人夏物語』に出演していた片岡鶴太郎と手塚理美も美弥子の両親役で登場したり、木梨憲武もチョイ役でゲスト出演している。
また、バブル/80'sの懐かしい歌謡曲がBGMとしててんこ盛りで、音楽と合わせてバブル世代には嬉しい。中でも当時大ヒットした寺尾聡の名曲『ルビーの指輪』が物語と絡めて、効果的に使われている。

それにしても久しぶりに見事に構成された面白い日本映画を観たような気がする。DVDが出たらもう一度じっくり観てみたい映画であり、今年上半期に観た邦画では間違い無くNo.1である。


それにしても、この映画のラストには完全にやられた。
そもそも映画全編を通して観る側は完全に騙されているので、ラストは全く予想が付かないのだ。ネタバレを避ける為あまり語れないが、この展開は実に斬新であり、まさにまんまと騙されたと言う思いだ。
物語はバブル期のラブストーリーなのだが、バブル世代である僕としては、たくさんの懐かしい『あるある』が登場してとても楽しいし、同世代の人と観れば更に盛り上がること必至。逆に若い世代にはある意味不思議に映るかもしれない。しかし、バブル世代は既にこの観賞前の時点で騙しが始まっていることに後で気が付くことになるのだ。

主演は元AKBの前田敦子。既に色々な映画に出演しているので女優としても定着してきたが、この映画で、僕は完全に彼女を見直してしまった。女子力が極めて高い女性を演じているのだが、この可愛い演技が実に素晴らしい!こんな彼女がいたら、男性誰もが惚れてまうやろ~、と言うような見事な演技力を見せる。しかし、この演技も、映画を観ている我々を騙すことに加担しており、このあたりの組み立ては見事としか言いようが無い。

前田敦子演じるマユの彼女であるタッくんを演じるのは、松田翔太。バブル当時のファッションとヘアスタイルなどでいい演技を見せている。松田翔太と前田敦子のカップルを中心に物語が展開するが、タッくんが社会人になってから次第に惹かれ出す美弥子役は僕のイチオシ女優、木村文乃が演じる。前田敦子と全く違うクールなキャリアウーマン風美女を演じており、タッくんの何とも豪華な二股展開が繰り広げられる。

この映画の大きな魅力は、バブルへのオマージュとして映画の中で色々な当時の小道具が登場するが、『男女7人夏物語』に出演していた片岡鶴太郎と手塚理美も美弥子の両親役で登場したり、木梨憲武もチョイ役でゲスト出演している。
また、バブル/80'sの懐かしい歌謡曲がBGMとしててんこ盛りで、音楽と合わせてバブル世代には嬉しい。中でも当時大ヒットした寺尾聡の名曲『ルビーの指輪』が物語と絡めて、効果的に使われている。

それにしても久しぶりに見事に構成された面白い日本映画を観たような気がする。DVDが出たらもう一度じっくり観てみたい映画であり、今年上半期に観た邦画では間違い無くNo.1である。
