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クリエイティブが大好きなのに、なぜか商社マンになってしまった私のマニアバース!

U2の最新アルバム、ついに発売!

2009-02-28 01:39:50 | 音楽
2004の大ヒットアルバム「How to dismantle an Atomic Bomb」以来、実に約5年ぶりとなるU2の通算12枚目のアルバム、「No Line On The Horizon」がついにリリースされた。日本先行発売である。この5年のブランク(実際には4年と3ヶ月程度だが)は、U2のバンド史上で最も長いブランク期間らしいが、今回も待った甲斐有りの素晴らしいアルバムが届いた。

これまでU2は、基本的な”U2らしい”トレードマークサウンドを保ちながらも、アルバムによってそのカラーを変えてきた。前作はシングルカットされた「Vertigo」に代表されるように、かなりな元気でパワフルなロックを展開してくれたが、今回はパワフルな中にも大人の落ち着きがあるテイストに仕上がっていると感じた。先行シングルとして既にラジオでもヘビーローテーションとなっている「Get On Your Boots」はギターのThe Edgeによる、まさに”エッジ”の効いたカッコいいギターサウンド満載の、期待を裏切らない傑作だ。プロモビデオも結構凝っていて面白い。

http://www.youtube.com/watch?v=MZ7zKeYhU_8
そして今回その他のアルバム曲も、The Edgeのギターが響き渡り、そしてボーカルBonoの雄叫びも心地良く共鳴する。アルバム収録曲は下記12曲 (12曲目はボーナストラック)。

1. No Line On The Horizon
2. Magnificent
3. Moment of Surrender
4. Unknown Caller
5. I’ll go Crazy if I don’t go Crazy Tonight
6. Get on Your Boots
7. Stand up Comedy
8. Fez – Being Born
9. White as Snow
10. Breathe
11. Cedars of Lebanon
12. No Line on the Horizon 2 (Bonus Track)

2000年リリースの「All you can leave behind」、そして2004年リリースの前作「How to dismantle an Atomic Bomb」とここ最近(2000年代)は実にレベルの高いアルバムを出してきたU2。1980年代は尖った荒削りなサウンドながらも魅力的な楽曲が多かった初期、そして80年代中盤は、U2の最大ヒットアルバムである「Joshua Tree」をリリースした黄金時代でもあった。当時最大ヒットのシングル「With or Without You」はまさに名曲である。90年代に入ると一転してャbプでエレクトリカルなサウンドに変え、「Achtung Baby」、「Zooropa」、「Pop」と3枚のアルバムをリリース。個人的にはこの路線のU2も全く嫌いでは無いし、「Mysterious Ways」、「Even Better than the real thing」、「Discotheque」など結構好きな曲も多いのだが、80年代に比べて売り上げ的にはかなり落ち込んでしまった。しかし、2000年代に入ってからの上記2枚のアルバムは、80年代に戻ったような本来のU2らしさを前面に出したシンプルなサウンドによる”原点回帰”で売り上げもまた復活し、音楽評論家の評価も高かった。

そして今作「No Line on the Horizon」のリリースである。今回も前2作を踏襲しながらも、やや異なるスパイスで味付けされた作品に仕上がっている。決して変な派手さは無いが、地味な作品になり過ぎてもいない。シングルの「Get On Your Boots」はさすがといえるレベルのキャッチーでカッコいい曲に仕上がっているが、今回アルバム曲にも印象深い、”シングル級の曲”が幾つかある。まずアルバムタイトルにもなっている1曲目の「No Line on the Horizon」は、しょっぱなからボノの雄叫びが響き渡り、哀愁が漂うメロディーラインがU2らしさと同時にどこか新鮮さもあって印象に残る曲。個人的にはボーナストラックとして入っている「No Line on the Horizon 2」の方が、よりはっきりとした、ャbプな打ち込みサウンドバージョンとなっていて、こちらの方を1曲目に持ってきても良かったかもしれない。そして2曲目の「Magnificent」も如何にもU2らしい、ギターサウンドが堪能出来る傑作であり、シングルにしてもおかしくない出来栄えだ。この曲も哀愁漂うメロディーが美しく、「Joshua Tree」の頃の曲にも通じる雰囲気がある。5曲目の「I’ll Go Crazy if I don’t go Crazy」もシングルクオリティーだ。爽やかで正統派なU2サウンドが満喫出来る。7曲目の「Stand up Comedy」は「Desire」の頃のようなアメリカンなサウンド感覚があり、なかなかノリの良い作品。8曲目の「Fez - Being Born」はシングルクオリティーでは無いが、途中Kitaroのようなインスト風な作品であり、実験的でもある。
素晴らしい曲も多いが、やや残念ながら、バラード曲の「White as Snow」はやや単調で退屈な曲になってしまい、3曲目の「Moment of Surrender」と4曲目の「Unknown Caller」は共に曲は決して悪く無いのだが、ちょっと曲が長くて間延びした感じになってしまった。

今回のアルバムを引き下げて、またワールドツアーでもやるのでは無いかと思うが、久しぶりにライブを見に行きたくなってしまった。アルバムを聴いていて、昔東京ドームでのライブに行ったことを思い出した。それにしてもU2は息の長いバンドである。4-5年に1枚のアルバムというペースも適度で良いのだろう。日本のアーティストもそうだが、あまり頻繁に出し過ぎると飽きられてしまうことが多い。日本でいうとサザンのようでもあるが、やはりB’zの方が近いかもしれない。これからU2のファンとして、益々彼らの活躍を楽しみにしたい。



祝アカデミー賞受賞!「おくりびと」の感動

2009-02-25 08:38:16 | 映画
昨日、「おくりびと」をついに鑑賞してきた。今週アカデミー賞の外国語映画賞を受賞したという明るいニュースが飛び込んできたばかりだが、今日本中またおくりびとブームとなっており、映画館も平日にも関わらず超満員であった。昨年の9月から公開されており、ずっと見たいと思っていた作品だが、今回(恐らく日本中の多くの人がそうであったのと同じように)、アカデミー賞受賞のニュースを受けてもはや見ずにはいられなくなり、ようやく映画館に足を運んだ。

見た感想だが、正直「素晴らしい!」の一言。最近の日本映画は格段にレベルが向上しているが、その中にあっても恐らく最近見た日本映画の中でも最高傑作であろう。日本アカデミー賞やハリウッドのアカデミー賞を受賞するのもうなずける出来栄えである。

映画は山形県庄内平野の美しい田舎町を舞台に美しく撮影されており、ユーモアも織り交ぜながら映画全体が静かで暖かい感動に包まれている作品である。本作は、本木雅弘が青木新門の著書、「納棺夫日記」を読んで感銘を受け、映画化権を獲得し、「おくりびと」として映画化した作品なのだが、この本木雅弘の映画化にかけた情熱によって、より一層映画に深みと感動をもたらす要因になったものと思われる。

ストーリーは「納棺師」という職業を描いた作品であり、まさに異色の題材を扱っているが、正直これまで納棺師の存在や実際の役割に関して全く知らなかった。その意味で物語の題材自体も大変ユニークであり、日本人にとっても新鮮なテーマだが、外国人が見た場合にはなおさら異色で奇異に映るかもしれない。しかし、「生と死」という普遍的なテーマを扱っているという意味では世界中で最後は共感出来るテーマとも言えるのかもしれない。

納棺師の行う作法はまさに「件p的」である。遺体を慈しみ、あの世に旅立つ前に体を清め、そして美しく化粧を施す。その繊細で無駄の無い一連の動きはまさに東洋的な神秘であり、見るものに深い感動を残す。また一見地味で、敬遠されがちな納棺師という職業だが、死と向き合い、そして旅立ちをお手伝いするという実に尊い職務であるということを思い知らされる。映画の中でも多くの遺体に作法を施すが、どのケースも深い感動を覚え、そして映画の最後に作法を施す遺体は、まさに物語のクライマックスとして大きな感動を心に残す。

主演の新人納棺師、大悟役には、本作の映画化への熱い思いがあった本木雅弘。彼のドラマや映画はこれまでも多く見ているが、実に良い形で歳を取っている役者の一人である。今回も人生に戸惑いながらも、納棺師という職業を通して人間的に成長していく姿を見事に演じている。そして大悟の妻、美香役には広末涼子。最初は納棺師という大悟の職業に嫌悪感を覚えるが、次第に納棺師に対する理解を深め、彼を尊敬していく姿を演じる。そしてこの2人の周りを固める俳優人がまた絶妙だ。ベテラン納棺師、佐々木役は常に味のある名演技を披露している山崎努。その独特の風貌と渋みのある演技は見事としかいいようが無い。また佐々木が経営する納棺師の会社NKエージェント (NKは納棺の頭文字)に事務として勤める女性には常に味のある演技を見せる余貴美子、山形の銭湯を経営する女性ツヤ子役に吉行和子、そしてその銭湯に50年も通い続けツヤ子を愛する正吉役を笹野高史が演じる。みな味のある名脇役ばかりである。監督は「病院へ行こう」や「バッテリー」で知られる滝田洋二郎。脚本は人気放送作家の小山薫堂。音楽はジブリアニメでもお馴染みの久石譲が担当。大悟は最初東京に住むチェロ奏者という設定で登場するが、映画に登場する久石譲の音楽もまた実に美しく、映画全体のトーンと見事にマッチし、物語を更に盛り上げる。

アカデミー賞を取ったことによって、自分を含め、より多くの人がこの映画に触れるきっかけとなったことは本当に良かったと思う。ユーモラスなシーンもふんだんに盛り込みながらも、納棺師という職業を通して人間の生と死に向き合った作品であり、映画全体に無駄なシーンが無く、静かならも深い感動を受ける作品に仕上がっている点はアカデミー審査委員含め、世界中の人に大きな感動を残したことであろう。3月には早くもDVDが発売となる予定だが、こちらも既にかなりの予約が入っているらしいが、DVD発売後にまた改めてじっくり見たいと思う。



TVドラマフリーク(後編) 好きなドラマベスト10!

2009-02-23 08:15:54 | TVドラマ
これまでに相当な数のドラマを見てきたが、いいドラマが多過ぎて選ぶのは相当難しい。しかし、ここは振り返って厳選してみた結果、僕の好きなドラマを纏めてみたので、今回はまずベスト10をご紹介したい。

1位 1リットルの涙 (TBS/2005) 沢尻エリカ/薬師丸ひろ子/成海璃子
2位 君と出逢ってから (TBS/1996) 本木雅弘/鶴田真由
3位 高校教師 (TBS/1993) 真田広之/桜井幸子
4位 白い影 (TBS/2001) 中居正広/駐煬去q
5位 魔女の条件 (TBS/1999) 松嶋奈々子/滝沢秀明
6位 パーフェクトラブ (フジ/1999) 福山雅治/木村佳乃
7位 結婚出来ない男 ( フジ/2006) 阿部寛/夏川結衣
8位 僕と彼女と彼女の生きる道(フジ/2004) 草薙剛/小雪
9位 マイボス・マイヒーロー(日テレ/2006) 長瀬智也/新垣結衣
10位 花より男子2リターンズ(TBS/2007) 井上真央/松本潤/小栗旬

最近、このリストの上位を脅かすほどのドラマがあまり無いのが残念だが、やはりこのリストの傾向を見ると、TBS系の暗めのシリアスドラマが好きなようである。前編でも書いたが、不治の病もの、記憶喪失もの、暗い過去を背負っている系のドラマには必ずはまってしまう。

これまでのドラマで最も好きなのは「1リットルの涙」。これは当時沢尻エリカのファンであった(今は興味がかなり薄れたので過去形になっているが)ということもあるが、内容の濃い物語は涙なしには語れない感動的なドラマであった。沢尻エリカの演技力も光っており、また薬師丸ひろ子、陣内孝則等のベテラン俳優も脇を固め、引き締まった内容のドラマであった。現在ドコモのCMでも御馴染みの成海璃子もこのドラマで注目を浴びるようになった。そしてなによりもこのドラマの主題歌(Kの「Only Human」)及び挿入歌(レミオロメンの「粉雪」)は劇中絶妙なタイミングでかかり、涙を誘うのである。レミオロメンもこの粉雪の大ヒットで一気に注目を集めるようになった。

「君と出逢ってから」も大変に地味なドラマだが、これは記憶を無くしてしまう男性と、その恋人を取り巻く人間模様をたくみに描いており、遠い記憶を呼び覚ます系のドラマで、僕の大好きな1本。僕は本木雅弘が出ているドラマもどうやらかなり好きらしいが、このドラマの鶴田真由もかなり可愛い。

「高校教師」は外せない。真田広之は昔から好きな俳優の一人だが、まだ若々しい、ややなよなよしている若手教師を見事に演じており、こちらもまだ若い桜井幸子との禁断の愛を描いた問題作である。実に暗いが、TBSらしい、しっかりとしたドラマ性は見るものを引き込む。

「白い影」は僕の好きな不治の病ものの決定版。SMAP中居君のドラマとしてもベストだが、駐煬去qが圧涛Iに可愛い(最近は演技がワンパターンになってきたが、この時はまだ新鮮でやや初々しさも残しており、必見である)。

「魔女の条件」はテーマとしては女教師と男子生徒の禁断の愛を描いたという意味で、”逆高校教師”だが、松嶋奈々子の美人若手教師ぶりが最高に美しい(こんな先生は滅多にいないが)。また僕は滝沢秀明が結構好きで、50位以内のドラマにも幾つか顔を出しているのだが、本作でもなかなか好演している。

トップ10の中で、最も軽いトレンディー系ドラマは、「パーフェクトラブ」だろう。如何にもフジテレビらしい王道のラブコメ系ドラマなのだが、僕の好きな福山がいかにもなチャライ役を演じていること、そして木村佳乃が本作では最も可愛いピークでは無いかと思えるほど、普通な女の子を見事な小悪魔ぶりで演じており、彼女の名セリフ、「もうこれ以上絶対に好きにならないから!」が忘れられない。

比較的最近の「結婚出来ない男」は最高の1本だ。特別暗くも無く、軽くも無いドラマだが、ほのぼのした中にも暖かい感動を覚える作品として見事としかいいようが無い作品。独身貴族を満喫する阿部寛の怪演ぶりと、しだいに恋心を抱いていく夏川結衣との大人の恋模様と、2人の会話の絶妙な間が最高に面白い。また、周りの登場人物も見事に調和している。

「僕と彼女と彼女の生きる道」は不覚にも見ながら泣いてしまったドラマ。子育てに興味なく、仕事一筋にやってきた銀行マンの男が、ある日妻に出ていかれ、娘と2人で暮らすことに。しかし子育てに興味無い彼は最初戸惑うが、次第に娘への愛情と親としての自覚に目覚めていく姿を見事に描いている。ちょうど自分にも娘が誕生する多感な時期にこのドラマを見てしまい、思わず感情移入し過ぎて涙してしまった。

「マイボスマイヒーロー」は僕の中で学園コメディードラマの決定版であり、日テレ土曜日9時枠人気を不動のものとした立役者でもある。長瀬のバカっぽい演技がナチュラルで最高にはまり役だったし、何よりもガッキーこと新垣結衣が最高に可愛い作品。このドラマをきっかけにして彼女は益々メジャーになっていったのである。”鉄仮面”女教師役の香椎由宇も素晴らしかった。

最後の「花より男子2リターンズ」は人気シリーズの第2弾。第一弾も相当面白かったが、個人的にはこの第二弾の方が若干好きで、ランキング10位に入った。基本的には漫画が原作だけあってありえない物語設定だったりするのだが、どのキャラクターも個性的で、お笑いの中にも爽やかさとラブロマンスがあり、エンターテインメント性は高い。昨年はついに映画化までされた。井上真央の代表作であり、松本潤、小栗旬、松田翔太などを人気者にし、イケメンブームを巻き起こしたシリーズである。


トップ10以下にも忘れがたい名作が多く、今回80位くらいまでリストを作成してみたが、こうして振り返ってみると、時代と共に流行りの傾向みたいなものがあり、トレンディーもの、病院もの、サイコサスペンスもの、ほのぼの系等、同じタイプのドラマが固まる時期も結構あったと思うし、その時代背景を色濃く反映している点が興味深い。これからも僕の順位の中で上位にランクされるような作品に出会えることを楽しみにドラマチェックをして行きたい。



東京スカイツリーと世界の「バベルの塔」計画

2009-02-19 08:33:59 | デザイン
2011年の7月にはアナログテレビ放送が終了し、地上デジタルテレビ放送へと完全移行するが、地デジ移行で重要な役割を果たすのが、現在浅草に近い墨田区に建設中の「東京スカイツリー」である。総事業費650億円の一大プロジェクトである。2011年12月に完成予定で、2012年の春には東京タワーに変わる新たな電波塔、及び観光名所として開業する予定だ。

現在は東京タワーがテレビ塔としての役割を担っているが、200m級の高層ビルが都心に次々と建設される中、地デジの電波が届きにくいエリアも増えており、600mクラスの高層電波塔が必要となっていた。そこで地デジへの移行と共に、東京(そして日本に)新たなシンボルタワーを建設すべく、2003年に在京放送事業者6社 (NHK + 民放キー局)が中心となり、東京新タワー推進プロジェクトを立ち上げられた。

映画「ALWAYS 三丁目の夕日」では、活気に満ち溢れた高度成長期の日本に明るい未来を予感させる象徴として、東京タワーが完成した様子が描かれたが、いつの時代もタワーや高層建築物はその国の経済成長/栄華/豊かさの象徴であったし、人間は常に天空への憧れを抱き続ける動物のようだ。不景気の中、最近は暗い話題が多いが、この東京スカイツリーが完成することによって日本もまた新たなる成長の象徴として大いに盛り上がり、経済効果をもたらすことを期待したい。

東京スカイツリーというネーミングもなかなかうまいが、構造上もツリーのように天に伸びる予定で、土台が正三角形で上に行くに従って円柱になっていくデザインとなっている。同じ天に伸びる「木」でも、ジャックと豆の木のような木では無く、巨大クリスマスツリーにも似たイメージで、真っ直ぐ聳え立つ予定だ。ロゴマークもなかなかャbプで好感度が高い。施工は僕の友人も何人か勤めている大林組が手鰍ッる。

東京スカイツリーは完成すれば610mで、450mと350mに展望フロアが設けられる予定であり、構想段階では高さ「世界一」の電波塔を目指そうとしていたが、現在ドバイに建設中で今年2009年に完成予定の「ブルジュ・ドバイ」が最終的に818mという途轍もない高さとなる為、スカイツリーは高層建築物としては世界2位となってしまう模様。しかし鉄塔としては、2011年の完成時で中国の広州タワー(609m)を抜いて世界一となる。まさに世界のトップクラスに君臨する超高層タワーが日本にも完成するのである。現在日本で最も高い333mの東京タワーと比較して如何にこの東京スカイツリーが高いかはお分かり頂けると思うが、地震大国日本に600m級のタワーが出来ることは驚きである。しかし地震大国日本だからこそ、その建築技術高さを世界にアピールする絶好の機会でもあり、実に夢のある話である。

610mという高さも凄いと思ったが、実は今世界では1,000mクラスの超高層ビル時代に突入しようとしていると言うから驚異的である。下記リストも見て頂きたいが、2009年完成予定のブルジュ・ドバイ(818m)に続き、2012年にはクウェートに1000mのビルが、そして時期は未定なるもUAEとサウジアラビアに1400-1600m級のビル建設計画が進行しているのだ。世界一の座をかけて、世界(特に中東地域)の超高層ビル建設ラッシュは恐ろしいものがあり、高さ争い自体尋常では無いが、天に近づこうとし過ぎたばっかりに「バベルの塔」とならないことを祈りたいものである。

(建設中のブルジュ・ドバイ)

最後ご参考までに、世界の高層建築物トップ12は下記の通り。これから600m超のビルが怒涛の建設ラッシュとなるが、2011年完成時点では東京スカイツリーが世界第2位となる。今後日本では札幌に新たなテレビ塔の建設予定があり、こちらはスカイツリーを抜く650mが計画されている。


TVドラマフリーク(前編)「オレンジデイズ」を振り返る

2009-02-18 08:31:35 | TVドラマ
僕はTVドラマが大好きだ。米国に駐在していた頃は、逆に日本のコンテンツが恋しくなって、ネットで無料視聴出来るドラマサイトでガンガン最新のドラマをPCにダウンロードして出張中の飛行機内で見たりしていたものだ。多い時に1クール8-9本のドラマをこなしていた。2007年に日本帰国後も結構見ている方だが、米国駐在時に比べると見る本数が減ったものだ。ちなみに、今クールはまた結構見ており、NHK大河ドラマの「天地人」、「トライアングル」、「メイちゃんの執事」、「ヴォイス」、「ラブシャッフル」、「歌のおにいさん」、「赤い糸」。どれも割りと面白いが、この中で「赤い糸」はまた別のブログでじっくり取り上げてみたいと思う。

最近昼間に昔のドラマの再放送をすることが多くなったが(これはある意味TV局の手抜きとも言えるが)、昔のドラマ好きな僕にとっては嬉しい限りである。最近までTBSでは「オレンジデイズ」を再放送しており、今はTBSで「高校教師」、フジで「スローダンス」の再放送をしているが、これらドラマはどれも僕の好きなドラマである。

「オレンジデイズ」は2004年の4-6月クールに放映された妻夫木聡と柴咲コウ主演のTBSドラマだが、耳の不自由な女子大生を柴咲コウが好演している。このドラマでの共演がきっかけで妻夫木聡と柴咲コウが付き合い出したということも有り、そういう目で今振り返ってみても興味深い。また、5年も経った今改めてこのドラマを見ると、その豪華な主演陣にも驚かされる。主演が妻夫木聡と柴咲コウ。この2人と言えば映画「どろろ」での共演も記憶に新しいが、2人とも主役を張れる役者に成長した。

そしてこの2人の周りを固めるのが今人気の瑛太と成宮寛貴、それに女優陣として白石美帆と小西真奈美、更に今ではエロ男爵としてすっかり人気も定着し、NHKの「サラリーマンNEO」のキャラである”セクスイー部長”役でも有名な沢村一樹も主演しており、主役級を張れる俳優陣が満載なのである。中でも瑛太は上野樹里と共演した「のだめカンタービレ」や「ラストフレンズ」などの出演を経て、大河ドラマ「篤姫」にも主演し、すっかりメジャーになった。今クールは月9の「ヴォイス」でついに主役を張り、石原さとみと共演している。また、今では主役を張れる上野樹里も成宮君の妹役という物凄いちょい役で主演していた。当時はまだ瑛太も沢村も成宮も上野もあまり知られていなかったと思うが、5年を経て、みんなすっかりメジャーになったものだ。

僕は元々暗い、深刻系なテーマのドラマが特に好きで、TBSがまさにお得意とするタイプのシリアスドラマを好んで良く見ていた。中でも不治の病ものや過去の記憶を辿る記憶喪失もの、何か重い過去を背負って生きている系のドラマが大好きである。もちろん、フジが得意とする軽めのドラマも好きだが、今でも深く印象に残っているのは重いタイプのドラマである。「オレンジデイズ」も、耳の不自由な女の子という設定で、僕の好きなタイプのドラマなのだが、これはドラマ全体が特別に暗くはならず、爽やかな学生ドラマ的な側面もあって、比較的軽く楽しめるところが好きだ。

また、ドラマも映画も、主演者で見てしまうが、このドラマも当時から大ファンであった白石美帆が出ているということで、思わず食いついてみていたのを良く覚えているが、改めてみるとまだ若干初々しい感じもあって大いに楽しめる。柴咲コウも改めてみるとやはりいい顔をしており、男顔になり過ぎない程度に凛々しい美形であることを痛感する。


「オレンジデイズ」は、主題歌がMr. Childrenの「Sign」(手話をテーマにしたドラマにちなんで)であり、この曲の素晴らしい。Mr. Childrenの最近のドラマ主題歌としては「コードブルー」の主題歌「HANABI」、「14才の母」の主題歌「しるし」なども感動的だが、この「Sign」もドラマを盛り上げる感動的な曲である。

後編では、僕がこれまでに見てきたドラマから、僕の特に好きなドラマのベスト10と、お気に入りリストを掲載してみたいと思う。