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クリエイティブが大好きなのに、なぜか商社マンになってしまった私のマニアバース!

永遠の愛犬、マック

2008-08-26 15:37:25 | ノンジャンル
先日飛行機の機内で映画、「犬と私の10の約束」を見て、僕が実家で昔飼っていた愛犬マックについて色々と思い出していた。僕が小学校4年の頃、我が家にやってきた柴犬で、間違いなくマックは僕の大切な弟分で、かけがえのない家族であった。

マックの本名は秀誉(ひでほまれ)。父の桂誉(かつらほまれ)と母の秀翠 (ひでみどり)の間に産まれた、血統書付の柴犬であった。まだ産まれて数ヶ月で我が家に来て、いきなりそのやんちゃぶりを発揮して、ダイニングテーブルや椅子の足をツメや歯でガリガリとかじりはじめ、家の中をところ狭しと走り回っていたものだ。鼻の周りが黒くて小熊にも似たその顔立ちとぬいぐるみのようにコロコロしたその姿は本当に愛くるしかったのを今でも良く覚えている。そして僕はその犬を「マック」と名づけた。これは僕が昔好きだった「ウルトラマンレオ」のMAC隊から実は来ているのだが、友人は「マクドナルド」からきてんだろー、とか良く言われたものだ。

マックとはいつも一緒だった。良く箱根や那須など国内旅行にもマックを連れていったし、アメリカのニューヨークに転勤となった中学-高校時代も一緒だった。マックと一緒にナイアガラだって行ったのだ。でもアメリカ生活の最初は、環境の変化とカルチャーショックが大きかったのか、マックは少しノイローゼ気味になり、性格がやや凶暴になった時期もあったが、彼なりにかなり精神的に相当負担になったのだと思う。人間でも海外に引っ越せばかなり大変だが、恐らく犬の世界での英語と日本語も、「ワンワン」と「Bow Wow」以上に違っていたのだろう。しかもマックはかなりの小心者で、まるで自分を見ているようで本当に人間味のある可愛いやつだったが、小心者だからこそ、海外生活はかなりの冒険でドキドキだったことであろう。アメリカ生活にも慣れてくると、広い庭で走り回れることはマックの大きな喜びとなった。しかし、そのスケールの大きな自然の中で、敵も多かったのだ。ある日、ちょっとマックを庭で放し飼いにしたすきに、同じく放し飼いになっていた隣の家の犬と取っ組み合いのケンカになって怪我をしたり、庭にいた小さなモグラを発見して思わず噛んでしまったり。中でも強烈だったのは、ある日夜中に庭を徘徊していたスカンクにオナラをかけられ、暫くその強烈な臭いが取れず、大変な思いをしたことは鮮明に覚えている(スカンクのオナラは強烈で、嗅覚が特に敏感な犬には、それはそれはもう恐ろしくキツかったものと思われる。本当に気の毒なマックであった)。スカンクにやられた場合、ケチャップをいっぱい混ぜたお風呂に体を暫く漬けることで臭いを取る方法が効果的だが、マックもこの時ケチャップ漬けになった。

更にマックの悲劇は続く。今度は庭で蜂に舌を刺されてしまい、家族で慌ててマックを病院に連れて行った事もあったが、この時は事なきを得た。それにしても、ニューヨークの郊外は自然が豊かで、色々と危険が多いのだ。でもそんな中、庭にいた蛍を見て無邪気に追いかけていたマックを思い出すが、彼なりに結構楽しいこともあったんだろうと思う。

日本に帰国してからもマックとは大の仲良しであった。マックとの一番の遊びは、プロレスごっこと、かくれんぼである。プロレスごっことは、マックと床でジャレあって、その内に押さえ込んでカウント3を入れようとすると、マックが跳ね上がって阻止する。これをプロレスのように暫く繰り返して遊ぶのが好きだった。かくれんぼもかなり面白かった。暗い部屋のドアの後ろに隠れて、「マック~」と呼ぶと、マックは部屋を探し回るが僕が見つからない。小心者で用心深いマックはなかなか簡単に部屋には入ってこないのだが、部屋の入り口からちょっと覗きながら諦めかけたその時に、「ワッー!」と飛び出すと、マックは狂ったように驚いて部屋を走り回る。これが結構スリル満点で楽しかった。

マックは人間とほぼ同じものを食べていた。ドッグフードなどはあまり食べず、冬はコタツでマックもちゃっかり我々家族の横に座り、まさに家族の一員としてテーブルで食事したりしていた。ちょっと目を離したすきに、テーブルの上に置いてあったワッフルのおやつを勝手に食べて、しらんぷりしていたことも良くあったが、その口元にはしっかりクリームが付いていて、簡単にバレていたところが憎めない。本当に人間臭いやつだった。
マックと共に、小学校、中学、高校、大学と約13年間過ごし、僕が大学を卒業して社会人になった頃にはさすがにマックも老犬になっていて、白内障も伴って目も悪くなり、足腰も弱ってすっかり老けてしまっていた。また、人間の老人のように少々ボケてしまい、晩年は僕のこともあまり分からないような状態になってしまった。それでも、いつもご飯を与えていたうちの母親には絶対の信頼を置いていた。そして、そんなある日、マックの舌が大きく腫れ上がっていることに気が付き、病院に連れていったところ、舌に癌が出来ていることは判明。老体には過酷であったが、大鰍ゥりな手術をすることになった。舌の手術なのでかなり命も危ぶまれたが、手術自体は何とか無事に終わった。しかし、その後舌の状態はあまり回復せず、結局マックはその数ヶ月後に、その波乱に満ちた犬生を全うした。15年以上も生きたので、犬としては大往生ではあるのだが、結果的にあのニューヨークで蜂に舌を刺されたことが、舌癌を引き起こす原因となってしまったのは残念である。

マックが亡くなったその日は、朝から体調が怪しかった。両親は泊まりで出鰍ッており、家には僕一人で留守番をしていたのだが、マックは自分の最後を悟ったかのように、舌の痛みを忘れ、実に穏やかな顔で僕に擦り寄ってきた。既にボケて僕の事も忘れている筈だったが、その不思議な行動に、マックの最期は着実に近づいていることを僕も感じ取っていた。僕はマックのそばを離れることが出来ず、暫くそばで見守っていたが、やがてマックは眠るように、安らかに旅立った。僕はまだ温もりのあるやつれたマックの体を力いっぱい抱きしめ、泣いた。自分の人生で後にも先にもあんなに泣いたことは無かったくらい、どうしても涙が止まらなかった。

青春の全てを一緒に過ごしてきたマックは、僕の友達であり、弟であり、そして家族であり、本当に僕にとってかけがえの無い存在だった。数多くの素晴らしい思い出をマックと共有することが出来て、本当に幸せであった。

マックは実家の庭で、今も静かに眠っている。


心躍るリメイク版の「隠し砦の三悪人」

2008-08-25 05:52:54 | 映画
今年、あの1958年に製作された黒澤明の不朽の名作、「隠し砦の三悪人」が30年の歳月を経てリメイクされた。それも嵐の松本潤、長澤まさみ、阿部寛という人気俳優で固められた豪華な配役でのリメイクである。オリジナルを知らない若い世代も楽しめる作品に仕上がっているが、一方でオリジナルとの比較においてもなかなか興味深い作品だ。先日またまた飛行機の中で見ることが出来たのだが、なかなか素晴らしい出来栄えのリメイクであると感じた。

リメイク版は特撮監督としても有名な樋口真嗣の監督作品らしくCGをふんだんに使い、映画冒頭の城の爆破シーンやクライマックスのアクションなど、躍動感のあるシーンなどをテン?ヌく織り交ぜながら物語は進行していく。またストーリーテリングも面唐ネ時代背景説明や歴史的な解説を一切抜きにして3国(山名、秋月、早川)が戦乱の中にあることだけをさらっと冒頭で説明し、その後はどんどん見ているものを物語に引き込んでいく。黒澤明のオリジナルと比較すると、黒澤ファンには物足りないほど簡素化されているとも言えるが、基本ストーリーはオリジナルを忠実に守りながらも後半のラブロマンスや後述のオリジナルキャラクター設定などを入れ、新たな世代にもアピール出来る、純粋なアドベンチャーアクション映画としてうまくリメイクされている。

僕が最も好きな映画である「スターウォーズ」が、黒澤明のオリジナル版に多大なる影響を受けたことはあまりにも有名な話だが、今回のリメイクが面白いのは、逆に今度はスターウォーズからの影響とオマージュが感じられる点で、”お返し”的な面白さが感じて取れる点である。元々ダースベーダーは武士の兜がベースになっているわけだが、このリメイク版に登場する悪役の鷹山は黒いマスクと鎧を着け、完璧にダースベーダーそのものの風貌と卑劣さで登場する。そして、あのオリジナルでR2-D2とC-3POのモデルになった凸凹コンビの太平と又七がいなくなり、新たに武蔵と新八というキャラになり、オリジナルとはやや異なる設定がなされている。また、オリジナルでは三船敏郎演じた真壁六郎太が主役であったのに対し、リメイクでは松潤演じる武蔵(たけぞう)が主役として描かれている点で、スターウォーズでのルーク役的なイメージで描写されている点も面白い。冒頭で武蔵と新八が林を駆け抜けるシーンなどは、ジェダイの復讐での森でのスピード感あるレースシーンにも通ずる演出だ。また、今回意図的にかどうかわからないが、リメイク版で使われている音楽が完全にあのジョン・ウィリアムズのスターウォーズを彷彿させるものになっており、スターウォーズファンには嬉しい演出である。また、武蔵たちが砂漠をさすらうシーンなどもスターウォーズでのTatooineさながらである。さらわれた雪姫を救う為、山名の要塞に向かうクライマックスは、ロープにつかまって雪姫と武蔵が逃げるシーンなど、まさにデススターにレイア姫を救出に行く反乱軍とルークと完全にダブってしまい、ラストの大団円も完璧にスターウォーズ的世界が満載である。

今、改めてオリジナルと見比べてみると、雪姫自体はオリジナル版で演じた上原美佐が当時新人とは思えないほどの落ち着きと圧涛Iな存在感で、しかもホットパンツ姿が今見ても妙な色気があって魅力的であり、上原美佐のエキゾチックで端整な顔立ちは本当に美しいことを改めて痛感させられる。長澤まさみの演じる雪姫も悪くは無いが、やはりオリジナルの上原美佐を超えるインパクトを持たせるのはかなり困難である。それにしても、オリジナルの完成度を見るにつけ、あのジョージ・ルーカスやスピルバーグが崇拝し、言わばスターウォーズの原点ともなった黒澤明のオリジナル作品には頭が下がる思いだ。

リメイク版の「隠し砦の三悪人」はオリジナルを踏襲しつつ、新たな要素も加えた作品で、なかなか良い出来栄えであったと思う。スターウォーズファンが見ても改めて共通項を見出すことが出来、また違った映画の楽しみ方もあるので、ぜひ一度視聴されることをお勧めしたい。劇中に歌手/ラッパーのKREVAがちょい役で出ているが、この映画の主題歌制作の為に布袋寅泰、KREVA、亀田誠治で結成されたユニット、「The Three」が歌う主題歌「裏切り御免」もなかなか映画ともマッチしていて、カッコいい曲に仕上がっているので要チェックである。


倉木麻衣のファンクラブイベント!

2008-08-17 22:34:19 | 音楽
土曜日は友人と2人で、倉木麻衣のオフィシャルファンクラブイベント、「~YOU & Mai Summer 2008~」に参加した。ファンクラブイベントは毎年やっているようなのだが、ここ数年は米国に駐在していたので参加出来ずにいたので、実に2005年のファンクラブイベント「Mai-K a tumorrow」以来、3年ぶりの参加である。今回の場所は東京厚生年金会館。大阪、名古屋の開催に続いて東京で2回行われるが、その東京での初日に参加した。今回のファンクラブイベントは以前に比べてかなり内容も充実。イベント自体は3時間程で、前半1時間くらいが司会者3名と倉木麻衣を囲んでのトークや抽選会などで、後半の2時間がライブという構成になっている。昨年は時間が押して4時間以上にもなったらしい。来年は参加するファン1人1人と握手をする企画があるなどと言っていたが、あれだけの人数と握手をしたら、きっと倉木麻衣の手は大変なことになるのでは、などと色々と考えてしまった。

会場に入ると、入り口でまずお守りが配られた。これは倉木麻衣自身が神社に行ってお清めをして貰ったものを毎年ファンクラブイベントでファンに配っているらしいが、神社での彼女の映像なども会場で流れた。

倉木麻衣は前半可愛いブルーの浴衣姿で登場。実に夏らしい演出で会場も大いに盛り上がった。ステージのセットも家のリビングルームのような感じでソファーなどが配置されて作られており、アットホームな雰囲気を演出。まずは最初の企画として倉木麻衣にとって大切な、或いは懐かしいデビュー当時の品々が紹介され、その後ファンクラブから寄せられた倉木麻衣への質問などから最も多かったものなどが披露された。その後、8名が座席番号で抽選となり、倉木麻衣よりのちょっとしたギフトが手渡された。そして、その後更に抽選で2名選ばれ、倉木麻衣とのソファートークと、サイン入りグッズなども貰える企画があったりして、まあファンにはたまらないコーナーが続く。

そして、今回思いがけない企画があった。なんとファンクラブ会員で今回参加していた女性と、その同伴の彼氏がステージに呼ばれ、ステージ上で彼が彼女にプロメ[ズをし、婚約指輪が渡された。どうやら彼の方がこのファンクラブに事前連絡した模様で、このイベント会場の場で、彼女の大好きな倉木麻衣を立会人としてプロメ[ズしたいとの要望を出して、企画的にファンクラブにも受け入れられたようである。もう少し、"倉木麻衣と、2人の生い立ちの深い関係"、みたいなエピソードの絡みがあった方がより感動を呼び、意義深かった気もするが、まあ企画としては粋なはからいであった。

後半のライブは実に素晴らしかった。歌った曲目は確か下記全15曲だったと思うが、カバー曲4曲を歌い、思っていたより多くの曲を歌ってくれて、しかも特に嬉しかったのは、僕の最も好きな曲「Stay by My Side」も含まれていたこと、そして今回ライブで初めて歌った曲で、僕の好きな曲第7位に入っている「君との時間」を歌ったことである。これには感動した。

ファンクラブイベントで歌った曲目
Love Day After Tomorrow
Secret of My Heart
Top of The World (Carpentersのカバー)
Change The World (Eric Claptonのカバー)
Don’t Know Why (Norah Jonesのカバー)
Stay By My Side
Baby I Like
One for Me
会いたくて
君との時間
Have You Never Been Mellow (Olivia Newton Johnのカバー)
Be With You
Chance for You
一秒ごとにLove for You
Feel Fine!

カバー曲は、僕の好きなBabyfaceがEric Claptonに曲を提供した名曲、「Change The World」や、昔好きだったOlivia Newton Johnの「Have You Never Been Mellow」、ライオンのCMで使用されているCarpentersの名曲「Top of The World」のカバー、Norah Jonesの2002年の名曲「Don’t Know Why」が披露され、どれもなかなか素晴らしかった。


最新シングルである「一秒ごとにLove for You」も今回歌ったが、これは久々の軽快なナンバーで、ライブでもかなり盛り上がった。ノリのいい、なかなか素晴らしい曲であることを改めて痛感。

倉木麻衣ファンとして、今回もすっかりイベントを満喫してしまったが、改めて彼女の素晴らしさ、それにトークもナチュラルでやや天然ボケした感じが相当可愛いということを再認識したイベントになった。今年は12月には恒例となっている東京国際フォーラムでのライブがまたあるので、年内はもう一度倉木麻衣に会うチャンスがあるが、こちらも大いに期待したい。また現在ニューアルバムの制作に取り組んでいるようだが、こちらも発売が楽しみである。


映画「Across The Universe」は刺激的!

2008-08-14 08:27:31 | 映画
昨日会社の同僚たちと映画「Across The Universe」を見に行った。この映画はライオンキングの有名な演出家ジュリー・テイモアが手鰍ッた異色のミュージカルで、何と全33曲がビートルズの楽曲がベースとなっているのである。ビートルズの名曲の数々が、その歌詞がマッチするような絶妙なシチュエーションでかかり、ビートルズファンにはもちろんたまらない映画だろうが、ファンでなくとも楽しめる内容になっている。

そのストーリーは基本的にはボーイ・ミーツ・ガールのラブストーリーなのだが、1960年代、ベトナム戦争で大きな混乱の中にあったアメリカを舞台に、英国の青年と米国の女性が周りの友人や家族を巻き込んで展開される物語。ヒッピーやサイケデリックカルチャー全盛であった1960年代のニューヨークや、ビートルズの故郷である英国リバープールなどが登場し、ロンドンとニューヨークが好きな僕としては、それだけでもかなり楽しめる内容であった。

主演陣は殆ど無名の役者を使っているが、どの役者もなかなか見事な配役で、個性的で且つ歌もなかなか素晴らしかった。主役のカップルは名前がジュードとルーシーであり、完全にビートルズの世界に入っている点も注目だが、ストロベリー・フィールズなどに絡めてイチゴのモチーフが印象的なシーンでベトナム戦争の描写がシンボリックに登場する点なども見逃せない。ジュード役のジム・スタージェスはどことなく若き日のメ[ル・マッカートニーにも似ている英国青年である点もなかなか粋な演出だと感じたし、ルーシー役のエヴァン・レイチェル・ウッドもなかなか美しい女性で、演技、歌共に見事であった。またビートルズがデビュー前に歌っていた伝説のライブハウス、リバープールのThe Cavern Clubも映画の冒頭に登場するという、ファンにはたまらないおまけ付きだが、これは決してビートルズの伝記映画ではないのである。

この映画の魅力はビートルズの名曲の数々、そしてシンプルながらもパワフルなラブストーリーもさることながら、そのアーティスティックでパワフルな映像表現への拘りにある。物語中に突如登場するアートな世界や、当時の時代背景、特にベトナム戦争の悲劇を訴える反戦運動をメッセージとした映像のコラージュがしばしば登場。中でも釘によって壁に打たれたイチゴから流れるイチゴの赤い汁が、やがて血のように赤くなって戦争での犠牲に繋がる描写は、実にアーティスティック且つ巧みな映像美となっている点が大変に印象的であった。この映画での映像表現はかなり大胆で実験的な試みだと感じたが、それでいて実にうまく物語にも溶け合っており、ビートルズの名曲とも違和感無く調和していた。そしてやはり基本はラブストーリーという設定として、全体を単なる深刻な反戦ドキュメンタリー的な暗い映画に終わらせていない点で、エンタメ性も充分確保されているというバランス感覚が実にうまいと感じた。結局最後は、「All You Need is Love」の大合唱となるのである。

そして最後になってしまったが、出演陣の中で、注目すべき大物がちょい役で潜んでいた点で実に驚いた。何とあの1980’sのスーパーバンド、U2のボーカリストであるBonoがDr. Robertsという変なサイケおじさんの役で登場し、見事にビートルズの名曲「I am the Wharus」を歌い上げるのは圧巻だった。奇抜なコスプレなので一見Bonoだとわかりにくいくらいだが、その独特な声とやはり隠し切れない風貌でピンときた人も多いことだろう。このBonoの配役は見事としか言いようが無い。

この映画はドラッグが横行したサイケで変わった演出も登場するので、必ずしも万人受けする映画ではないと思うが、間違いなくビートルズファンにはお勧めで、純粋にビートルズの楽曲、そしてその歌詞のメッセージ性と素晴らしさを再認識する意味でも良い映画だと思う。更にユニークなアート映画、ラブストーリーをベースにした反戦映画としても大変に興味深い、楽しめる映画であると感じたのでぜひお勧めしたい1本である。



理想のスチュウワーデズ像

2008-08-11 08:15:55 | ノンジャンル
スチュワーデス(最近ではキャビンアテンダント(CA)と呼ぶのだろうが)は昔から人気のある職業であり、レベルが下がったと言われる今でも合コン等では常に大人気である。僕の勤める会社も、CAと結婚している人が実に多い。出張が多い商社マンでは、実際に飛行機の上でCAとの出会い、その後付き合ったいうエピソードも多く、実際に友人の何人かはそのような出会いを経て結婚しているのだが、最近では機内で会うというよりも、むしろ圧涛Iに合コンでの出会いが多いことだろうと推測する。特に全日空のCAが可愛いとして人気のようであるが、これはJALがあまり新人のCAを雇用しておらず、派遣社員が多いという背景もあろうかと思う。

僕は全くCAフェチでも何でも無いのだが、昔小学3年生の時、5年のアメリカ生活から久しぶりに日本に帰る時に乗ったJALに搭乗していた、綺麗なスチュワーデスがとても印象的で、今でも脳裏に焼き付いている。その人は伊藤蘭似の人で、もちろん当時は今の伊藤蘭よりも、かなり若い頃の伊藤蘭という感じだったが、凄く上品で落ち着いた大人の女性であった。もちろん、小学3年生からしてみれば誰でもかなり大人びて見えるものだが、それでもその伊藤蘭似のスチュワーデスは、まさにスチュワーデスお手本のような品格を持っていたし、サービスのレベルも実に高かった印象がある(といっても、これまた当時小学3年生の抱いた感想だから、実際のところかなりいい加減かもしれないが)。

この経験以来、僕の中で理想のスチュワーデスと言えば”伊藤蘭”にすっかり定着してしまい、すっかり伊藤蘭のファンにもなってしまった。僕は完全にピンクレディー世代であったので、キャンディーズは実際にあまりリアルタイムでは馴染みが無いのだが、この経験をきっかけに伊藤蘭だけは結構気になる存在となってしまい、どうも伊藤蘭以外のCA像では何だかしっくり来ないのである。もちろん、ドラマでは多くの女優がCAを演じており、有名な「スチュワーデス物語」、「やまとなでしこ」の松嶋奈々子、「アテンションプリーズ」の上戸彩など、実にテーマとしても多く取り上げられていつも人気であり、どれも個性的且つ魅力的なCA像は登場しているのだが、自分の中では伊藤蘭が永遠のCAというイメージにぴったりとはまるのである。