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ブログタイトルを変更しましたが特に意味はありません。

ダムカレーのち、神谷バーで。

2012年05月11日 01時50分10秒 | CURRY-そば屋・和食・居酒屋系






去るGW、長きにわたって仕事でお世話になっているクライアントのセクション長Yさんと、墨田区本所にある『三州家』でダムカレーを食べつつ、ブラブラと散歩をし、浅草か錦糸町あたりで一杯引っ掛けようということになった。
実は互いに下町住まいでご近所同士、そして年齢も一緒。とある趣味が一緒だったり、浅草界隈を散歩コースとしていたり、『ブラタモリ』をこよなく愛するなど何かと共通項の多いYさんだけに楽しい街歩きとなりそうだ。

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互いに近所ということで、待ち合わせはスカイツリー。生憎の雨でカメラをタワーに向けられず。霞がかってタワー全貌は見えないが、これはこれで幻想的。まだオープン前だけに一般客の立ち入りは禁止。しかし地元の小学生たちは見学可能なようで、タワーに向けて長い列を作っていた。はっきり言ってすんごく羨ましい。



ひとしきりタワーの周辺をブラつくも雨足は強くなるばかり。寒いしそろそろお昼時だしということでダムカレーの店『三州家』へ。雨降りということで、先日長年愛用してきたRedWing IrishSetterのハンティングブーツから買い換えたTimberLandのパフォーマンスブーツを履いてきたが、今のところ防水性はバッチシ。これを履いてきてよかった。
んでもって骨董品屋さんなんぞを冷やかしつつ歩を進めていくと、焼き小龍包の店を発見! もちろん寄っていくことにする。



このあとすぐにダムカレーを食う予定なので、もっともミニマムな4個入り(¥400)をもらう。
焼き小龍包ということで皮の中のスープが相当に熱いだろうと慎重に啜り込むも、火傷しそうなほどではない。スープはたっぷりと入っており皮はもっちりと厚めで焼き面がカリカリとクリスピー。こりゃ美味い。
本場の上海はじめ、御徒町などで焼き小龍包を食べ歩いてきたYさんも「皮が厚めでなかなか美味しい」とのこと。まさか近所にこんな店ができていたとは。今度はYさんが食べた御徒町の焼き小龍包の店に行ってみよう。浅草や門仲と並び、御徒町も愛するホームタウンだしね。



そしてダムカレーのお店『三州家』に到着。さっそくダムカレーください、と女将さんに告げるも、「ごめんねえ、ダムカレー作れるマスターが体調崩して休んじゃってるのよ」との答え。残念だが、その容体の方が心配である。ダムマニア界ではちょっとした有名人であるだけにTVや雑誌等のメディア出演が重なり、多忙が過ぎて体調を崩されてしまったらしい。お大事にという他ない。
もちろん、このまま帰るなんて野暮なことはせず、普通のカレーライスをオーダーしたことは言うまでもない。味は甘みと酸味の効いたフルーティーなテイスト。レトルトっぽい気もするけどレストランで食べるような奥深さがあってそれなりに美味い。味噌汁付きというのもなかなかにツボである。お店も広くて女将さんをはじめ店員さんの接客もいい。なかなかにいい店だと思う。マスターの早い復帰を願う。



そんでもって浅草まで歩を進め、やってきました神谷バー。



もちろん、いただくは「電気ブラン」だ。一杯¥260とリーズナブル。「ブラン」といえばローラン・ブランだが、いや…今回は脱線話はやめておこう。



電気ブランには揚げ物が合う。定番とも言えるカニコロッケとエビフライ。後からやってきた男女三人組のご年配は、「パンと一緒に食べると美味しいのよ~」と言って、バターロールを追加注文し、フライを挟み込んで食べていた。なるほど、この一皿だけで相当に豪華なロールサンドが作れる。かっこいい先輩たちだと思う。



たこ唐揚げ。この他、いろいろなツマミを頼んだのだが、興が乗るにつれ写真を撮ることが億劫になり、ツマミに関してはこの2点のみしか撮っていない。てへへ(わらい



さすが神谷バー。客層は年配客が中心で、まるで自分が子供の頃に戻って店内を眺め回しているかのような原風景的な錯覚に陥る。そしてここは相席が基本。男性の一人客のほか、3人連れの老年の男女などが入れ替わりにやってきては、同じテーブルを囲みながら杯を酌み交わしていく。一般的な飲み屋なら考えられないことだが、ここでは当たり前のこと。古き良き昭和を思い起こさせる浪漫が感じられ実に居心地がいい。そんな雰囲気に身を委ねているといつの間にか6時間もの時間が経過していた。Yさんとの話題も尽きることがない。明日も休みだし、このまま過ぎゆく時間に包まれちまおう。さっそくYさんが何杯目かの新しい電気ブランをオーダーする。限りなく下戸に近い俺は6時間前の電気ブランをまだチビチビやっていたりするが、気分はずーっと高揚している。なかなかいい夜じゃねえですか。



そこからさらに一時間を加え、21:00すぎに神谷バーを出る。未明から降り続いていた雨も止んでいる。「せっかくなんで仲見世通りを抜けつつ、浅草寺まで歩いてみましょうか」ということになり、やってきたぜ、雷門。



もちろん仲見世はシャッターを下ろしており、参道は閑散としている。俺が浅草を訪れるのはいつも夜だ。



冷たい雨が去った後だからか、宝蔵門の小舟町大提灯の姿がいつにも増して力強く美しい。



力強いといえば、こちらの阿形氏もなかなか。強面だけどホッと安堵を感じさせてくれる下町の守り神。対面の吽形氏を撮影しなかったことを今になって悔やんでいたりする。




そして浅草寺。本堂への扉はしまっており人影もまばら。海外からの数組の観光客がこの侘び寂びを楽しんでいた。



気がつけば23:00近い。『レストラン大宮』や『夢屋』などの前を通り浅草を後にする。Yさんと吾妻橋を渡って川向うへ帰ることにしよう。過去に旅したヨーロッパの話をしながらひっそりとした墨田区へ。明日はいいことあるかな。


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