■2010/10/10(日)プレミアライブin岡山 感想文

■ついにベールを脱いだ(笑)三ツ星団のプレミアライブ～ !
ふつう女性ヴォーカル＋弦＋鍵盤の編成では思いっきりしっとりアコースティックに・・・
なるところでしょうけれど、やはり三ツ星団は1枚も2枚も上手でした !
タンバリンなどの小物使いはあるものの美里は基本ヴォーカルのみなので、
当たり前ですが演奏は佐橋くんとKyonさんのみ。
なのに小編成とはまーったく感じさせない。
すごいっす。ただただ感服。
(Kyonさんがマルチプレーヤーというのも大きいのでしょうが)
しかしそれはお2人の腕前だけでなく、厚みのある美里ヴォーカルも入ってこそ。
この3人の賜物だから、「渡辺美里with○○」ではなく、
「三ツ星団です！」と名乗りたくなっちゃうんだろうなー。
・・・などと語ってはいるものの、
今回は初日でなおかつ2列目ど真ん中という超至近距離だったため緊張してしまい、
細かい部分(Kyonさんがどの曲で何の楽器を弾いていたか、など)は
ほぼ全く記憶にございません。。。。
曲順もあやふやですし(笑)とりとめなく全体的な感想文ということで・・・。


■オープニングはKyonさんがいるしまあコレかなー、
と予想した通り「Funky Kitchen」。
個人的に苦手な曲なのでビミョーと言えばビミョーでしたが(笑)
演奏そのものはゴキゲン♪ 途中「瀬戸の花嫁」もはさんだり。

2曲目はこの編成でまさかの「センチメンタルカンガルー」～～!!
バンド編成でもなかなかやらないのにっ。
佐橋くんのギターではじまる「センチメンタル カンガルー」、格別です。ワクワクです。
「Richじゃなくても」もまた「センチメンタル～」以上に「!!!!!」な選曲 !
この曲なんて本当にいつ以来なんでしょう !?
オリジナルのばりばりホーンが入ったバンドでのイメージが強い、
というよりそれ以外は考えられない気がしていたけれど、
この編成でも何の違和感もないし、楽曲の持つ華やかさは変わらない。
プレミアツアーは何と言っても佐橋くんと久しぶりの共演。
なので佐橋くん作曲の作品や深く関わった楽曲をメインに持ってくるだろうなあと
予想はしていたものの、
この「センチメンタル～」「Richじゃなくても」はホントのホントに超想定外。
ライブ冒頭からヤラレました。

■で(曲順前後しますが)、佐橋くん作曲の中で個人的に大好きな、
だけどなかなか演奏されることのない「彼女が髪を切った理由」もまた、
今回のライブではかなり嬉しかった1曲 !
あの楽曲の空気感と、こぢんまりした会場の雰囲気がなんだかすごく合っていて。

「Blue」は正直特別好きな曲ではなく、ついつい飛ばしてしまう曲だったりして(笑)
作曲が誰なのかも意識したことがありませんでしたが佐橋くんの曲だったのですねー。
レコーディングして以来初めてライブで歌ったとのこと。
プレミアライブがなければこのままお蔵入りの運命だったのかも(笑)。

「Steppin'Now」はあの足音のSEが流れてきた瞬間にココロの中で「うわぁっっ ! 」(笑)。
この曲、初期作品の中では比較的演奏される頻度は少なくないかもしれませんが、
オリジナルに近いアレンジでは初めて聴いたかも。
印象的なあのギターのフレーズを佐橋くんのギターで聴けるとは。
newsツアーのときに生まれたちょっとファンクなバージョンも、
スタジアム伝説のときに生まれたレゲエチックなバージョンも大好きだけれど、
このシンプルなオリジナルバージョン、たまらなくかっちょいいです。

この編成での「Blue Butterfly」っていうのもなんか渋くていい～。
私は「この編成でこの曲は無理でしょっ」などと
ついつい先入観を持ってしまうのだけれど、
冒頭の「センチメンタル～」も「Richじゃなくても」も、そしてこの曲も
そういう先入観を軽やかに飛び越えてくれちゃってる。
思えばフルオーケストラ・ライブのときもそうでした。
そういった軽やかさに出会えるライブって、ココロを舞い上がらせてくれます。

そしてついには「虹をみたかい」まで !
このあたりでは「立ち上がっちゃっていいのか ？ どうなのか !? 」
という微妙な空気が流れていた気もするんですけど・・・どうなんでしょう !?
個人的にはと～っても立ち上がりたかったけれど・・・
そうすると後ろの人は完璧見えなくなりそうだな、とか、
もともとスタンディングがメインなはずの会場にあえて座席を用意してあるんだから
座ってた方がいいのかな、とか。
美里は立ち上がってほしかった・・・っぽく見えましたが。
こういうのって難しい。。。
と、あれこれ悩んでいたら何だか「虹をみたかい」はあっという間に終了(笑)。
もったいない・・・。
でもよくよく考えると「虹をみたかい」は、
あえてプレミアライブでやらなくてもいいかなあ・・・と思ったりもしました。
もちろんかっこよかったんです。かっこよかったんですけど、
どちらかと言うとプレミアライブよりもホールツアーで聴きたい1曲 !
(ホールツアーは中盤のハードめの曲があと1～2曲ほしい感じなので)

■後半嬉しかったのは何といっても「Boys Cried」 !!
美里は「佐橋くんのギターで歌いたい曲」というような紹介をしていましたがその通りっ。
も～～、ただただ感激 ! イントロのギターが鳴りだした瞬間に大興奮。
佐橋くんのギターに美里のタンバリンです、やっぱりこの曲は。
あんまり嬉しくて大きい口を開けて歌っていたら(←ただし大声は出してません)
美里としばらく見つめ合っちゃいました(笑)。←まあ、私の勝手な思い込みかもですが。

このあと更に ! 聞きなれないかっこいいイントロが～！
「うわぁ～～っ ！ 次は何なんだ !? 」と思ったら・・・
違う意味でまさかの「サマータイムブルース」(笑)。
この曲がオールシーズンなのは分かっていましたが・・・
今回みたいなライブにまで登場するとは(笑)。
「また新しい夏のかたちが見えてきた～ ! 」とか言っちゃってましたし(笑)。
しかし・・・それほど気合いが入っているのに
思いっきり歌詞が飛んでしまった美里ねーさん・・・。

「サマータイムブルース」で一瞬気持ちが冷めてしまったものの(←ごめんなさい)
それ以外は後半もひたすら感動ー。
アンコールの最後まで、どの歌も美里の歌がまっすぐ響いてきました。
美里も終盤はずっとウルウルしていたような。
「Lovin' you」はあの編成だけれどアコースティックではなく
佐橋くんがエレキをギュインギュインいわせて、
それに美里の歌声が重なって、すごく良かったー。

その他「eyes」にしても「10 years」にしても「My Revolution」にしても、
あの「定位置」に佐橋くんがいてくれるという嬉しさと安心感(笑顔)。
美里曰くプレミアライブは「25周年だし何かやろうよ」と
佐橋くんが先輩風をビュンビュン吹かせて(笑)実現したらしく。
佐橋くんに限らずですが、こういう良い仲間は1日や2日でできるものではない、とも。
ライブ(演奏)そのもののクオリティだけでなく、
そういったミュージシャンシップを改めて目の当たりにできたこともまた感動。

ラストは「夢のあいだ」で、正直楽曲自体はさほど好きではなく
CDでも飛ばしちゃうことが多いのですが(ホント、スミマセン。。。)
今回はこれも良かった !
25周年を迎えて、さらに前に進もうとしている美里の気持ちが
歌からビシビシ伝わってきたというか。
最後に「やりたいこと、やらねばならぬことがまだまだいっぱいある」と言っていた美里ですが、
この歌のようにいつまでも美里は「虹のむこう」を目指していく人なんだろうな、と。
小編成だからこそ、どんどん成長していきそうなプレミアライブ。
今後もますます楽しみです。