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渡辺美里さんfanブログ。

■渡辺美里 Xmasスペシャル 2017年12/16(土)、17(日)ビルボードライブ東京 セットリスト&ライブレポ

2017-12-24 23:55:04 | ライブ 2016-
●渡辺美里 Xmasスペシャル You are my Santa Claus
2017年12月16日(土)、17日(日) ビルボードライブ東京
※各日2ステージ、完全入れ替え制

※東京以外の公演は12/9(土)名古屋ブルーノート
12/23(祝)、24(日)ビルボードライブ大阪


■名古屋「ブルーノート」と、東京・大阪の「ビルボードライブ」で開催されたクリスマス・スペシャルライブ。
私は東京2days(4公演)に参加してきました。

美里にとってビルボードでのライブは3回目。
初回はカヴァーアルバム『My Favorite Songs』に収録されたようなカヴァー曲を中心に、
2回目も美里が産まれてからの昭和歌謡やニューミュージックなどの、やはりカヴァー曲が多めだったので
「今回もクリスマスソング等のカヴァー曲中心かなあ・・・」などと勝手に予想していましたが
ガツンと裏切られました(笑) !
毎回ビルボードでは、通常の美里バンドとは異なるその時々のスペシャルメンバーでのセッション。
今回もまたまた超スペシャル !
まずはメンバーと東京4公演分のセットリストから。
※音楽についてきちんと言葉で説明できないので(スミマセン・・・(^^; )
いつものようにざっくりな印象しか書けませんがあしからず・・・。

【バンドメンバー】
Keyboards:斎藤有太
Guitar:設楽博臣
Bass:山口寛雄
Drums:吉田佳史
Saxophone:竹野昌邦(12/16)、本田雅人(12/17)


【セットリスト】
●12/16(土) 1stセットリスト
※印のブロックは毎回少しずつ変更のため、別ステージは※印ブロックのみ下に明記
00. インストゥルメンタル(バンドのみ)
01. 私のカルテ
02. Nude
03. やるじゃん女の子
04. あしたの空 ※
05. No Side ※
06. 悲しいね ※
07. ボクはここに
08. 虹をみたかい
09. White Days
10. Gift
(アンコール)
01. You are my Santa Claus (新曲)
02. My Revolution

●12/16(土) 2nd
04. オーディナリー・ライフ 05. 冷たいアイスティー 06. 熱情

●12/17(日) 1st
04. 10 years 05. No Side 06. 悲しいね

●12/17(日) 2nd
04. Lovin' you 05. 冷たいアイスティー 06. 熱情


■バンマスは、90年代に美里ライブに参加していたファンにはお馴染みの斎藤有太さん。
とは言え、美里バンドでバンマスを務めるのは今回が初。
ギターは現・美里バンドのギタリストでもある設楽博臣さん。
ベースには山口寛雄さん、ドラムにはトライセラトップスの吉田佳史さん。
お二人は美里ライブへの参加は初めて。
そしてそして、サックスには、東京1日目は竹野昌邦さん、2日目は本田雅人さんという最強すぎる布陣。
80年代後半の美里ライブを体感している人間には、
本田雅人さんのサックスで歌う美里をまた観られる日が来るなんて、それだけで感涙ものです。

■オープニングは、客席を縫うように登場したバンドのみで
クリスマスソングを交えた短いインストゥルメンタルナンバー。
これがもういきなりゴキゲンで、初めてのバンドだけど絶対いいライブになる !! と早くも確信(笑)。

美里が登場しての1曲目は有太くんがバンマスだから聴けるかなあ、と期待していた、
有太くん作曲の「私のカルテ」。
当時のツアーでは美里自身がピアノを弾きながら歌っていましたが、今回はもちろん有太くんのピアノで。
リリースされた頃よりも年齢を重ねた今、
ああいった大人の空間でグラスシャンパンなど傾けながら聴く「私のカルテ」は、何だかすごく、しみじみと良かったし、
派手でもなくアップテンポでもない曲だけどココロが静かに沸き立つような。

2曲目、3曲目はビルボードで聴くとは思いもしなかった(笑)「Nude」「やるじゃん女の子」。
「Nude」については、外は寒いけれどこの中は南国気分で、というMCもありましたが、
1~3曲目はクリスマス・年末のこの時期のがんばる女子向けシリーズ(笑)という感じもあったのかもしれませんね。
「やるじゃん女の子」は座ってじっくり聴くのは初めてで、
「うわー、なななんてサックスの音が気持ち良すぎる曲 !!」と今さらながら気づいちゃったり(←遅い(笑))。
ラストのサビ前のたらちゃんのギターの音もめちゃめちゃ立っていてこれがまた気持ちよくて !

■4~6曲目のブロックは、公演ごとに曲が入れ替わり。
特に4曲目は毎回変更。きっとそれだけ、伝えたい・歌いたい歌が沢山あったのかなあ、と。
「あしたの空」は、ベース・山口さん作曲の作品。
作ってくれたご本人とライブで演奏できることがとても嬉しい、と美里。
ファンとしてももちろん、とっても嬉しい。
山口さんのベースはヴォーカリスト以上に歌ってくれるベースだから大好きなんだ、とも。
先日までのツアーでもずっと歌われていた「オーディナリー・ライフ」「10 years」「Lovin' you」も
ここではまた違う響きで奏でられ。
有太くんのピアノで歌われた「Lovin' you」はアルバム『Dear My Songs』の再演のようでもあり、
シンプルなのに重厚で、ズシンと胸に。

両日の1st、5曲目で歌われた「No Side」はたらちゃんのアコギと美里の歌。
歌の持つ温かさがより伝わって、
何度もアイコンタクトを取りながら歌い・演奏する二人の姿が微笑ましくて、胸がキューンとなったひととき。

「悲しいね」も、両日とも1stステージのみ。
有太くんのピアノと美里のヴォーカルというシンプル構成、
同じシンプルな音でもここでは冷たい風がヒューッと吹き抜けていくような空気感。
そこに途中からバンドが音を重ねてくるドラマティックさ !

■今回、唯一歌われたカヴァー曲は宮本浩次さんの「冷たいアイスティー」。
(両日とも2ndステージのみ)
ご存じない方もいらっしゃるかもしれないので一応書いておくと、
宮本浩次さんは美里の「SHOUT [ココロの花びら]」、
「キャッチボール」等の楽曲を書かれたシンガーソングライター。
(エレファントカシマシの宮本浩次さんとは漢字まで一緒ですが別人、美里への楽曲提供の際はひらがな表記)
「冷たいアイスティー」は1996年にリリースされた彼のデビューアルバム『奇麗になりたい』収録の楽曲。
美里はこの曲が大好きで、ずっと歌ってみたいと思い続けていたそうで、今回やっと歌える、と。

Twitterのほうで、
「驚きと嬉しさで椅子から転げ落ちそうになった」と私がツイートしたのは実はこの曲でした !
宮本くんのデビューアルバムリリース時、新宿のタワーレコードで試聴して素晴らしすぎて即買い、
それ以来ずっと大好きでいまだにへヴィーローテーションのアルバム。
その中でもひときわ大好きな「冷たいアイスティー」。
ここ2年くらいで特にまたへヴィーローテーションしていた曲だったので
美里の口から曲紹介された時には思わず口に手を当てて、声にならない悲鳴を上げてしまったくらい。

この歌の歌詞は女性目線なんだけれど、オリジナルでは男性である宮本くんが歌い、そこが魅力的でもあるので
ごく普通の女性ヴォーカルが歌うとたぶん、湿り気がありすぎるんだろうなあ、と想像できますが、
女性の性を感じさせない美里の歌声だとそれが全くなく、宮本くんのオリジナルとはまた違う色味を感じさせてくれて、
私自身の思い入れが強すぎる(笑)ことを除いても本当~~に ! 素敵な1曲でした。
性を感じさせないと言いつつ、♪アイスティー♪の箇所のほんの少しだけかすれ気味の声はセクシーで。

2ndで「冷たいアイスティー」に続いて歌われたのは有太くん作曲の、
アルバム『ココロ銀河』に収録されている「熱情」。
これがまたもう、素晴らしかった !!
ちょっぴり影のあるメロディーに色っぽさも感じさせる歌詞、
美里にしては珍しいタイプの曲ですが、一曲の中でも表情を変えていくヴォーカル、
徐々に押し寄せてくるバンド、泣きのサックスソロに静かな興奮と、身体の奥深くから感じるゾクゾク。
「冷たいアイスティー」~「熱情」は個人的には今回のビルボードでのハイライトのひとつでした !

■年末に帰省しようかどうしようかと考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、
この歌を聴いて故郷のことをふっと思い出してもらえたら、
というような前置きで歌われたのは最新シングル「ボクはここに」。
夏のココロの風景を歌った楽曲だけれど、真ん中にあるものというのは季節なんて関係なくて。
吉田さんのドラムは、ツアーの時の松永さんのそれとは明らかに違うのですが、
歌全体を包み込むようなあたたかさ。
こういった場所でのクリスマスライブで、きちんと一番新しい歌を披露してくれるのもとても嬉しくて大事なこと。

「ボクはここに」に続いて、美里が後のMCで「自由演技」と表現していた
1日目・竹野昌邦さん、2日目・本田雅人による怒涛の長尺サックスソロ !!
他の楽曲でも竹野さん、本田さんそれぞれに違う音色でため息が出ましたが、
このサックスソロはそれぞれの個性がさらに爆発 !
暗闇の中でサックスの音色に身を委ねて何気なくスウィングしている美里もカッコよく。
そのサックスソロから、美里がタンバリンを手に取りなだれ込むように「虹をみたかい」 !!
この流れだけでシビレまくりのシーンでしたが、
バスバス響く重低音と前のめりなグルーヴ、美里のヴォーカルが塊になって迫ってきた ! そんな感じ。

そしてそのテンションから「White Days」。
この緩急のすごさ。圧巻でした。
90年代はじめのクリスマスライブ以来、おそらく25年ぶりくらいに聴いた「White Days」。
今回いちばんココロ震えた1曲。言葉に出来ないくらい素晴らしくて。
歌う美里の上に、チラチラと舞い落ちる雪が本当に見えてくるんですよね。
どうしようもない孤独感と凍てつくような寒さ。
でも後半、♪Oh ! Oh ! Yeah, Yeah !! から入ってくる
バンドメンバー全員(サックス以外)でのコーラスで空気が一変、光が差し込んでくるんです。
♪ Give it all you've got. Don't stop ! ♪と繰り返されるラインはまさに美里流ゴスペル。
美里とバンドの歌声に客席のハンドクラップ、
♪Don't stop !♪ と力強いエンディング。
うわあーっと魂を持っていかれそうになるくらいの、涙なんか出ないほどの感動、と高揚。

その衝撃を和らげてくれるように、温かくて優しい、大好きな「Gift」で本編は終了。
「Gift」のエンディングは少し楽しげに「サンタが街にやってくる」のフレーズも。

単純に楽しい・キラキラしたクリスマスライブというのもアリだけれど、
美里の見せてくれる、この季節だからこその孤独感とか、
孤独感や寂しさもあるからこそのあったかさとか、
そういった、演奏の強弱とか緩急だけではないライブの世界観の緩急もしっかり伝わってきて、
でもその合間にはクスッと笑ってしまうウィットに富んだMCもあったり、
全国ツアー直後だというのに、ツアーとはまた違う圧倒的なライブ。

■アンコール、1曲目はなんと! 予想もしていなかった新曲を !
コンサートと同じ「You are my Santa Claus」というタイトルのクリスマスソング。
ツアー中に歌詞を書いていた、というエピソードも。
ポップで、バンドのコーラスも効いた軽快なピアノロックといった感じ。
今までの美里にはあまりなかった雰囲気かもしれません。
ぜひぜひレコーディングをして正式リリースしてほしい、お気に入りの1曲となりました !

ライブのラストは「My Revolution」。
2017年最後のステージ、美里からみんなへのプレゼントでもあり、
新しい年への決意でもあるのかなあ、なんて勝手に受け取ったり。
2日目の2ndではひときわ大きな歓声と手拍子、会場の一体感に胸熱。

今回も東京4公演全て参加させてもらい、観るたびに高揚感ととっても幸せな気持ち。
東京公演からちょうど一週間ですが、その気持ちがまだ持続しています。
全国ツアー、イベント、オーケストラとのコラボレーションや、ここ数年のビルボードでの変化球ライブ。
おそらく、体調管理も含めた全てにおいて想像を超える大変さがあるのだと思いますが、
チャレンジし続ける、届け続けてくれる美里にココロから拍手を送りたいです。
2017年も、美里に沢山のありがとう。


*追伸*
「White Days」のコーラス部分は歌詞には載っていないので
英語のできる方、もしも間違っていたらご指摘ください(笑)。



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